茨城県のAさんから、お問い合せをいただきました。内容は、弊誌4月号で紹介した同じ県内のK牧場(50頭繋ぎ牛舎、2年前に法人化)についてです。
A牧場も法人化を考えているのですが、中規模農場が法人化するメリットは何か? 実際に法人化した方から詳しく聞きたい、というのです。
そこで、Kさんの許諾を得て、ご連絡先をお教えしたのですが、一般的に法人化のメリットは、
・節税
・社会的信用
・経営意識
の3つ。Kさんは中でも、経営内容が数字で毎月把握できるメリットは大きい、とおっしゃいます。
そして、「経営とは、規模の大小ではない。50頭の酪農も、大手酪農も、さらには大手企業も、経営するという意味では同じこと」と付け加えてくれました。
でも、自分の知り合いで、法人科してる人の話を聞くとやはりいまいちメリット感が聞けません。
ただ国に税金払うために縛られてるようにしか見えないのですが?
50頭搾りでも、カナリの節税効果がみられたりするのですか?
ウチも毎年きちんと納税してますが?
法人科するべきなのかな?
毎日のお金のロスを見付けやすいから…?
法人化による節税効果は、専従者の人数などによっても違ってくるし、農場によって異なるようですね。
現状は、一般に言われるほどのメリットは感じられないという方が多いかもしれません。
ただ、青色申告は単年度の税金のためのものですが、毎月の収支だけでなく、キャッシュフローや資金繰り、再投資繰入額など、何らかの経営的な数字があるほうが、将来設計を立てやすいのではないでしょうか。
DJ関東