潜在的な資金需要

　大手銀行系の某シンクタンクの研究員を、栃木県北部の酪農家に案内したところ、融資の話に花が咲きました。農家の担保力が落ち、お金を借りたくても、従来の金融機関では借りられない人が多いからです。

　一方、地方銀行やリース会社などが、農家の経営能力や牛などを動産担保とする手法で畜産分野に参入し、パンフレットを持って農場を回っています。某シンクタンクの系列銀行も、農業向けの金融商品を売り出しました。訪問した地域でも、ノンバンクから融資を受けたという人が、何人かいらっしゃるそうです。

　シンクタンクの研究員の話では、2000万円借りたい人が全国に1000人いるとしたら、全国で200億円の資金需要が見込める。これは、金融業界としても一つの市場であるし、農業分野は、融資先として優良な案件が多いとのこと。そして、整理整頓されている農場は審査時のポイントは高い、とも。

　旺盛な資金需要を目の当たりに実感した日でした。