秘密…

ヒミツノコト

……入院……初めての声(追記)

2015年12月15日 21時10分12秒 | 闘病記
点滴中とはいえ、ベットに寝たきりでは無く、ある程度自由に、あちらこちら、移動出来る……

なので、子供達とは、頻繁に、電話をしてるものの、
彼とは、
声を聞いたら、泣きそうなので、
入院してから、ずっと、メールだけの連絡を取っていた


今日、看護師さんが、
人工肛門について、聞かれてますか?
どんな風に聞かれてます?

……えっ?そんな可能性もあるとは、聞いてますが

そうですか!ちょっと、万が一の為に
場所だけ、決めさせて下さいねー

……場所?


お腹に、もし、仮に人工肛門を付ける場合の、マーキングをマジックで書かれ
この辺りなら、邪魔になりにくいとか・・・
普段は、スカート派?パンツ派?
下着は、小さいの?お腹まですっぽりタイプ?

色んな質問をされながら、人工肛門の場所を決める……

……あの……この場所を、決めないとならないと、言うことは、
人工肛門になる可能性が、高いと言う事でしょうか?
この、マーキングをした方の確率は?

五分五分ですかねー!

……五分五分?
10%未満の確立じゃなかったのかしら?

肛門に近い場合、直腸や、S状結腸は
五分五分かなぁー


不意に、涙が溢れ出した……
五分五分なんだ……


看護師さんは、ごめんなさいねー
万が一の時の保険だと思って下さいね!
仮にそうなった時の、準備ですから、
なる!と決まったワケではないし……

……スミマセン……はい!分かってます
大丈夫です!


病室へ戻り、しばらくすると
担当医がやってきて、
「RIKAKOん!
看護師に泣かせられたって?
ゴメンナサイネ!念のための準備ですから、全力を尽くしますから!任せて下さい!

……はい……お願いします

例え、人工肛門になろうと、一時的だと言うことは、理解している
でも、やはり、人工肛門と言う単語は・・・


入院後、初めて、彼に電話していい?
と、メールを入れた

もちろん!良いよ!と即返事が来る

やはり、彼の声を聞いたとたん、
涙か溢れてきて、声にならない
やっと、今日の出来事を話したら

「今から行くから、待ってて!」

約2時間後、彼が来てくれた

直ぐに、出て来てくれたんだっ……
ありがとう

「ショックだったねー
でもね!仮にそうなったとしても、一時的な物でしょ?大丈夫!大丈夫!
泣かないの!」
頭をポンポンされたら、不思議と不安は消えていった……

……理解はしてたつもりなんだけど、
どうしても、人工肛門って、単語を
聞くのが怖くて……ごめんねっ

「もし、そうなったとしても、それが最善の方法と、医師が判断したなら、それが、RIKAKOにとって、最善なんだよー
何も心配する事はない!大丈夫!」

最初から、そう……
彼と話をすると、最悪と、思えた事もなんちゃないねー!と、思えるから不思議

全てを、まるごと受け止めてくれる感じ

約4時間に渡り、一緒に居てくれて
たくさん話をした

「そうそう!今頃言うか?だけど、さっき、長男くんに会ったよ!」

……あら!そう?どこで?

「駐車場で!彼さん!って若い男性から
声をかけられてね、んーーー?
あっ?長男君!みたいな(笑)」

……入れ違いに帰って行ったからねー

「子供達も、みんな心配してるし、俺の為にも、顔晴ってくれないと、困るから!
まずは、何も心配しないで、ゆっくり寝てきなさい!目が覚めた時には、終ってるからね!」

……はい
手術終わったら、次男が、あなたに電話するって、言ってたわっ!

「あー!それは、良かった!
手術の時、こっそり、病院へ来て、
息子君探そうかとか、思ってたし(笑)」



もう、大丈夫!

彼と、たくさん話をしたから、
もう怖くなくなった
(^^;)
術後、自分のお腹に、仮に
思わぬ穴が開いてても……
冷静に、最善の処置だった!と受け止められるはず!


正面出入口まで、送って
最後に、
ギュッ!と、
チュッ!の
フレンチキス


今日も助けてくれて
ありがとうございます




※※※追記※※※

その夜、彼からのメール

「今回の、人工肛門の件は、
RIKAKO……やたらと、怖がってたねー
まぁ、女性としては無理もないけど...
でもね、
もし、例え、人工肛門になっても、
それで、RIKAKOの価値が変わるわけじゃないんだよ……
俺のRIKAKOになんら変わりはない♪
俺のRIKAKOを大事にするよ!
ドクターに、全てを委ね、安心して
手術受けておいで♪」

嬉しかった……
結局、そこ!だった……

お医者様をはじめ、
看護師さん、数々の励ましの言葉……
言わんとしてる事も、
意味も、理解しているつもり……
全く、その通り!

正論なのは承知

それに対し、グズグズと、思い悩んでも、致し方ない事と、理解しながらも
前向きになりきれなかった理由


綺麗な身体で愛されたい


彼が居なかったら……もちろんショックではあるものの、
そうなっても、一時的な事!
前向きに、対処出来たかもしれない

彼が居るから、思い悩み
彼が居るから、嫌だった


でも、価値は変わらない、大事にすると言われた以上、なにも、恐れる事は無くなった!


更に……(笑)

「もし、怖くなったら、深呼吸してね!あのハンカチで!今夜は隣で眠ろう♪」

彼が、これ、持ってて!と取り出した
黄色いタオルハンカチ

取り出した時、フワッと
カレの香りがした(^^)

いつも、使ってる香水をハンカチに
プッシュして、持って来てくれたもの

不安な時に深呼吸すると、抱きしめられてる感覚になり、
枕元に置いて、目を瞑ると、
一緒に寝てる感覚


……この人は、いったい(笑)

どこまで、私を鷲掴みにするんだろう

(((o(*゜▽゜*)o)))



さっ!まな板の上のRIKAKO!

覚悟はできた!