秘密…

ヒミツノコト

ハードなお話

2015年12月08日 06時28分54秒 | 闘病記
ハードなお話になってしまいましたけど
大丈夫ですか?

医師の言葉

…はい。大丈夫です


予想はしていた…
そうだろうな…とは思ってた

自分で色々調べると、
大腸がんから、転移先は
肝臓→肺
と進むのが、セオリーらしい

幸い、肺までは進んでいなかった

まずは、一番緊急を要するに、大腸の切除をして、その後、肝臓は、
抗がん剤で、癌を小さくして、経過を見ながら、切るか、否か決めていきましょう…

…はい


診察が終わり次第、
彼に電話をする約束になっていたので

病院を出て、電話しようと
携帯を出したら、メールが入っていた
彼からだった...

「今ね、RIKAKOにビタミンCをたっぷり
取ってもらいたくてね!柑橘系をいっぱい!仕入れてきたよ!」

電話をかけると、

「大丈夫?」

...うん!大丈夫よ!

「大丈夫じゃないな...今、向かってるから、後1時間ちょっとで着くよ」

...えっ?ホントに?

私が家へ帰り、少ししたら、下に着いたよー
と、連絡

今日も、来てくれたんだ
ありがとう
ありがとう

山盛りの、柑橘系と
小さいプレゼントを持って来てくれた

医師からの言葉ををそのまま伝えると

「そっか...うん!でも、想定内だ!
まずは、大腸の、緊急課題を取り除いたら、その後、改めて、仕切りなおそう!
大丈夫!大丈夫!」

そして、小さいプレゼントを・・・

前に話をしてた、病が申
赤いおパンツ
二枚注文したうちの、一枚だけが、届いたらしく、
早く持って行かなくちゃ!

ものすごく、肌触りの良い
ストレスフリー!フルバックのおパンツ

普段の彼なら、絶対、選ばないだろうタイプ(笑)
普段の私なら、絶対、着けないタイプ

この話をした時は、病の事は
知らなかった
体の中が、こんなに、なってる事を
知らなかった

ありがとう!コレを着けてれば、きっと
病はサルね(^o^)/


覚悟してたとはいえ、転移の診断は
ボディブローの様に、ジワジワと効いてくる

今日、彼と目を合わせて
話が出来なかったら...
もっともっと、深くまで、沈んでたかもしれない
でも、話して、泣いて、抱きしめられて
気持ちが楽になった

ありがとう

それから、一番近い
日帰り温泉へ行った...
露天の家族風呂を借り、2人だけでノンビリ入浴♪
青い空に、竹の青さがくっきり
心底温まる、天然温泉に、少し冷たい風

はぁー気持ちがいい!

5~6人でも入れそうな大きな露天風呂に
2人だけ
しかも、抱かれながら入ってるから
せっかく、大きなお風呂なのに、勿体無いねー(笑)

だけど、コレから少しの間
一緒にお風呂は入れなくなるので、
今日は、抱かれながら入りたい...

家族風呂から、出て
食事処で、遅めのランチを頂き
次は大浴場へ


思いがけず、彼が来てくれ
思いがけず、温泉

また、救われた...
どれだけ、ありがとうを言っても
言い足りない位

退院して、普通に食事が取れるようになったら、初めて二人で食事に行った
懐石料理の、お店でお祝いしよう!
と、約束し、別れた


家へ帰り、
夕食の支度が終わりかけた時
早めに夫が帰宅
お願いしていた、高額医療限度額設定の申請書類などを持ってきてくれた

癌の転移の診断が下った以上
癌と言わなければならない
いずれ、手術の時、医師からは説明があるハズだし...
まずは、私の口から言わなければ!

意を決して、
今日の診断で、
大腸がんと、言われました...
と、伝えたら、

「はっ?癌??
なんで、そんなになるまで、放置してたんだ?
バカか!
死ぬまで入退院を繰り返すのか!」


...ごめんなさい
ご迷惑おかけします

もう、転移してたなんて、とても言えない

いずれ、手術の際に
医師から何かしらの話があるだろう...


次男が、帰ってきて、
「どうだった?」

後でね!...目で合図

落ち着いたタイミングで、息子の部屋に行き、話をした
「……そりゃ、言えなくなるなっ
そのうち、わかるよ
それに、もしかしたら、また今頃
言い過ぎたと、後悔してるかもしれんよー
まっ!
後は、顔晴るしかないね!」

...はい

「もしかして、今日も彼さんが、来てくれたの?」

...えっ?なんで、分かるん?

「柑橘、色んなの、いっぱい有ったから(笑)」

...うん、来てくれた

「ふーん...
良かったね!なんか、すごいよな...」

...何が?

「オレ、まだガキだから、良くわからないけど、
世間的に言えば、今は決してクリアな関係じゃないやんか!
母さんの面倒を彼さんが、見る、責任も義理も無いし...
でも、こうして、分かってから、何度も来てくれて、俺達とも話をしてくれて、
なんか...ホンモノなんだなって思った
オレだったら、どんな付き合い方かによるでしょうけど、
もし、彼女が癌とか言われて、彼さんみたいに出来るか自信ないもん……逃げられたって仕方ない感じも有るのに...
男として、凄いな!って思うよ
良かったね!」

...そうね
ありがたいね!
こんな面倒臭い事になりそうな女を
避けたからといって、今、誰に非難されるわけでもなく、何の責任もないのに
良くしてくれてるよ
ホントに、ありがたいね!

「顔晴らないとな!」

...はい!!!



ベッドの用意が整ったら
近日中に、病院から連絡が来る
恐らく、来週中には手術
まずは!大腸!!

心配してくれてる皆の為に
顔晴るのです!!!