としちゃん&VTR250

のんびり、ドキドキ、ブランク10年のリターンライダーの日記

善光寺参り 2002年

2018-11-03 19:45:00 | 旅行
2002年 善光寺参りの日記

4月20日 土曜日 晴れて暑い日

 10時東京発の長野新幹線で長野へ。この便は途中1度も止まらないので、長野へは1時間19分で到着する。

長野へ着いて、駅の近くの今日宿泊するホテルに荷物を預け、善光寺へと続く中央通りをのんびり歩く。

西光寺へ入り、お参りして華おみくじを引くと、山茶花の大吉が出る♪ 通りでは茶道具や骨董の店をよく見かける。お昼ご飯に最初に見つけた蕎麦屋へ入り、美味しいざる蕎麦を食べる。信州の蕎麦はうまい!

 善光寺の参道では「花フェスタ」(20、21日)という催事が行われていて、参道に花びらが敷き詰められてとても綺麗な花の模様が作られている。まるで花びらの絨毯の様だ。(読売新聞では一面に取り上げられていた。)

歩道を上りと下りで一方通行にする程の人出で、「やっぱり長野は観光地なんだなあ。」と驚いたが、夜のテレビのニュースに寄ると、今日の人出は年末年始以上の24万人だそうだ。それを聞いて2度びっくり!

 善光寺では、本堂でお参りをして戒壇巡りをし、史料館、経蔵、鐘楼などを見学する。テレビで見た通りの大きな立派なお寺である。藤や八重桜や牡丹が綺麗に咲いていて嬉しくなる。

茶店で甘酒やおでんを食べて休憩し、参道を戻るが、途中で善光寺の隣の城山公園に長野県信濃美術館の東山魁夷美術館があったことをふと思い出し、引き返す。

仲見世通りの1本隣の宿坊が並ぶ道を歩いて戻るが、本堂の近くまで来た所で、父が疲れて「このあたりに座って待っている。」と言うので、そこからは母と私ともぐちゃんの3人で行く。

東山魁夷の絵はパソコンのCD-ROMで色々見たことがあるのだが、実際に見ると光線の加減がよく出ていてとても良い。試作作品の山と波の絵や秋のススキの絵が特に気に入る。母は森に白馬の絵が気に入ったそうだ。
城山公園には花時計や噴水があって、親子連れやカップルなどのんびり過ごしている。

父の居る所に戻って、今度はまた人の多い仲見世通りを歩く。とても暑い日なのでソフトクリーム屋さんは大繁盛。私も話の種にと3人から呆れられながらも門前味噌の老舗すや亀の味噌ソフトを行列に並んで買う。一口食べると「味噌だ~!」と信州味噌の味が口の中に広がって笑ってしまう。まずくは無いけれど、4人の感想は「また食べたいとは思わない。」というものだった。(笑)

父はさっき休んだせいか歩けるというので、帰りも歩くことにする。
途中に権堂商店街の入り口があり、どんな所か歩いてみることにする。道幅の狭い商店街なので歩きながら両側の店を見ることが出来て便利かな。

地方の商店街を歩くと、安くて便利なものを見つけて、つい買ってしまうことが多いのだが、今回は何も買い物はせず長野大通りという車線の多い大きい通りに出る。

長野電鉄の権堂駅から2駅だが話の種に長野駅まで乗ろうと階段を下りるが(長野中心部は地下鉄になっているから)、土日は本数が少なく待ち時間が長いので乗るのは止めて歩くことにする。気付くと父よりも母の方が歩くのが遅くなっている。

 ホテルに入ると、両親は疲れたので暫く休むというので、私は父が東京駅で買ったオレンジを2個食べて、ホテルの部屋にある観光案内やレストラン情報を見るが、まだ決めていない明日の午前中の観光に「戸隠に行くならレンタカーになるなあ。」と思い、ホテルを出て駅前の東急の書籍売り場で「信州るるぶ」と「週刊古寺をゆく善光寺」を買って来る。

母は本格的に熱が出たらしく暫く寝ていたが、夕食を取って薬を飲むからと、みんなで夕食に出掛ける。近くの東急のレストラン街にある「大増」という和食の店に入る。安くて美味しい店で良かった。お酒は冷酒をちょっとだけ。

るるぶの長野のページの「北野美術館」の紹介文「横山大観や下村観山、菱田春草の日本画、ルノワールやピカソ、シャガールの洋画や彫刻など、明治以降に活躍した内外の巨匠たちの作品をずらりと揃える。」を読んで、明日はそこに行くことに決定する。

ホテルに戻ってお風呂に入って、また観光案内を検討して、テレビを見て、コーヒーを飲んで、ベッドに入ったらいつの間にか眠っていた。日頃歩くことが殆ど無いので、私も疲れた様だ。

東京に住む甥っ子の星は体調をくずして1週間位入院していたのだが、今日退院したらしい。おめでとう。

4月21日 日曜日 曇り後小雨で肌寒い日

 ホテルで朝食を取って出掛ける。ガイドブックに「北野美術館は長野電鉄の若穂駅から徒歩10分」と書かれているので、長野電鉄の長野駅に行きコインロッカーに荷物を入れて(傘も入れてしまう)料金表を見たら、なんとひとり710円!タクシーで20分位、地図で見たら7~8キロしか無さそうなので「4人ならタクシーの方が速くて楽そうだな。」と思うが、長野電鉄に乗ってみるのも良いかなと思い、須坂行きの電車に乗る。

須坂からは分かれていて乗り換えることになるのだが、なんと目的の線はとても本数が少なく、25分待ちになる。(25分待ちはまだ良い方だった。)でも車窓から林檎の花と桃の花の満開の様子を見ることが出来てとても嬉しい。私は林檎の花を見るのは初めてなのだ。林檎園の周りは広々としている。

 若穂駅のひとつ手前の綿内(わたうち)駅でも北野美術館の案内板を見るが若穂駅からの方が近いのかなと思い、予定通り若穂駅で下りる。ここは無人の小さな駅で(最初出口が分からなかった位)綿内駅にはあったタクシー会社も無く、店も何も無い。

小雨が降って来たが傘を買うことも出来ないので、小雨の中を歩く。でも林檎園の中を通るので、林檎の花を真近で見ることが出来たのはとても良かった。蕾の頃は可愛らしいピンク色をしているが開くと少しクリームがかった白い花びらになり可憐だ。林檎の木の作業をしている人も居る。

しかし車も殆ど通らない、ましてや歩いている人は私達の他には誰も居ない道を4人がのんびり歩いている様子はなんだか可笑しい。(笑)

 北野美術館は予想通り素晴らしい所だった。お客さんが少ないのが勿体無いなあと思う。私の好きな美人画で有名な上村松園の絵は「風」というタイトルの水色の着物を着た女性の絵が展示されている。松園にしては珍しく動きのある女性の絵で、記念にこの絵のテレホンカードとカード立てを買う。

この美術館は約500点を収蔵し、そのうち約100点を展示しているということなので、時期を変えて来れば他の作品を見ることが出来るのだ。また長野に来る機会があれば訪れてみたい所だ。

 絵を見終わった頃には傘が無いと歩けない位の雨になる。長野発13時32分の新幹線にはまだまだ時間があるので、タクシーを呼んで貰って小布施町へ行くことにする。

若穂駅の隣の綿内駅から来たタクシーのダンディなおじさま運転手さんは、林檎や桃の花が沢山咲いている綺麗な所や昔の街道などを通って観光案内をしてくれた。

葛飾北斎の天井画のあるお寺の岩松院(がんしょういん)まで行って、お参りして天井画を見て、またそのタクシーで北斎館へ。「小布施から長野までは電車の方が速いよ。」という運転手さんの言葉で、運転手さんとはここでお別れ。

北斎館は沢山の観光客で賑わっている。肉筆の絵を見ると来た甲斐があるなと思う。お祭りの山車が2台展示されているのでびっくり。絵だけかと思っていたのだけれど。北斎館を出て小布施駅までは小雨の中を歩く。

小布施町は観光に力を入れている様で、雰囲気が萩や津和野に似ている。萩と同じ様なレトロなデザインの巡回バスが走っているし、駅にはレンタサイクルが用意されている。晴れた日なら自転車でのんびり観光出来る所だ。

小布施駅からは長野行きの電車が出ていて、満席ではないけれど、乗客も結構居て、同じ長野電鉄でも行きに乗った線よりも使う人が多いことがよく分かる。

 長野駅に到着して、お土産やお弁当を買ってすぐに新幹線に乗る。私はビールを飲みながら川中島合戦弁当(山の幸と海の幸の笹寿司)を時間をかけてゆっくり食べて、うとうと。大宮に着くまで眠っていた。

行きは両親とは別々だった車両も偶然今度は同じ車両になり、上野に着いてから両親の席の近くの空いた席に移動する。私も売りに来た時には一瞬「買おうかな。」と思った車内販売の横川の釜飯を母が買っていたことには笑った。横浜に帰る私でさえ帰り道に重いからと止めたのに。(笑)

 東京駅から浜松町駅まで乗った山手線では、中国からの団体旅行中の人達に会う。山手線を使うツアーって面白い。みんな日本のツアーと同じ様なワッペンを付けている。日焼けした人が多いので、日頃は外で仕事をする人達かな。

両親を送るため羽田空港まで久し振りにモノレールに乗る。人が多いし窓ガラスが曇って外の景色は全然見られない。羽田モノレールでは今日からスイカが使えるとか。

 空港では初めて母が機械でチェックインをする。なんとなく今まで避けていたそうだ。両親を見送ってから高速バスで横浜まで帰り、横浜そごうでお弁当を買って帰宅する。田吾作というおこわの美味しい店で、お気に入りになりそう。

夜には両親から無事に着いたとの電話が入り、ほっとする。母は夜になる度に熱を出していたので、今晩もそうなるかもしれないなと思うが、家でのんびりすると治るだろう。父は私達に風邪というお土産を残して来ていないか気にしていた。(笑)

実はもぐちゃんは、そのお土産を貰ったそうなのだが、今朝起きた時には治っていたのでまあいいだろう。私は貰わなかったみたい。もしかしたら貰ったけれども体が気付かなかったのかもしれない。


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