アクセス解析を見て見ると「FRP作り方」「FRP型作り方」等で検索して来られる人が多いですね。せっかくなので少し詳しく説明しようと思います。今現在、僕の会社でしてる方法が僕の中ではベストなのですが、さすがに公開するわけにはいかないので、ここ10年ほど前から普及したケムリースを使って一例を解説してみようと思います。はっきり言ってネットで出回ってる使い方は通販で材料を売っている材料屋さんがメーカーの説明書を鵜呑みにしてコピーしただけの方法ではっきり言って説明不足です。
そのあたりも含めて説明していきたいと思います。
ペーパーで1500番まで仕上げます。よくワンオフだから400番くらいで離型に入る人もいるようですが、そうするなら別の離型方法があります。
割りを立てました。この型は上下二分割になります。底部はインナーを取り付けれるように面を大きめに取ってあります。これは最近のSSでは多く見られる方法で空気の流れをスムーズにして空気抵抗や風切り音を減らす効果があります。
ケムリースは4キロ缶なので小分けして使います。本体は冷蔵庫で保管しています。ケムリースは非常に高価なのでよく小分けして売られてますが、製造年が分からないのは使わないほうがいいです。あとケムリースは常温だと揮発成分が蒸発してしまうのですぐ変質します。沈殿物が出だしたら使わないほうが無難です。
酷い業者だと沈殿物が出た物も平気で販売してるので注意が必要です。
ウエスでケムリースを塗って乾かないうちに別のウエスでふき取ります。
その後完全に乾燥させてください。一日放置するくらいでもいい位です。
ケムリースでゲルコートの弾きが出るのはケムリースの拭き残しが原因です。
喰らい付きはケムリースの劣化や乾燥不足が原因です。
あと、ケムリースは正しく使用すればワックスと違い重ねる塗りする必要はありません。重ね塗りするのは製品型から製品を量産する場合だけです。しかも製品に使う場合は一度使用すれば数回は何もしないで製品を量産できます。
ただし、これも正しく使用すればの場合です。
抜きテーパー角度のきつい製品は脱型の時に型に擦り傷が入るので使えないし、割り型の場合は割り面の出来が悪ければそこが喰らい付きます。
なので丁寧に作った生産型じゃないとケムリースを使うメリットは殆どありません。