ダクトカバーのマスターモデルが出来たので、生産型を作ります。
この製品はカーボンで作る予定なので、サフェーサーを1500番までペーパーを当ててその後、数種類のコンパウンドを使って磨いています。
カーボンの製品の光沢は型をどこまで鏡面にするかで決まります。
最近は大型の二輪の用品店が増えてきたので、他社の製品を見る機会が多いと思うので、よく注意して見ると面白いと思います。
カーボンの艶にこだわってる所と、あえてつや消しにしてドライカーボン風にしている所、色んなメーカーの考えがあって面白いと思います。
中にはコストを落とすためにゲルコートレスで製品を作ってる所もあります。
でも艶ありでも、艶なしでもそのまま使っていると、所詮ゲルコートは柔らかいので、傷だらけになって艶はいずれ無くなります。
オススメなのは新品のうちに硬質の紫外線カットタイプのクリアーを塗装することです。これはトヨタのセルシオ等高級車に使われてるタイプのクリアーで、焼付けが必要なので工賃は高価ですがその価値はあります。
タンクカバー造形の続きです。
時間をかけて丁寧にウレタンを作っても、車両に付いたままの不安定な状態で削ってる以上どうしても左右の違いや、面のひずみは出てしまいます。
それをパテで修正します。左右の違いを確認するには型取りゲージを使って確認します。
右側の形を写し取って左側に当ててみました。写真じゃ分かりにくいですが、上側の角アールに1.5ミリほどの隙間があります。
上とは別の場所ですがここは3ミリ程隙間があります。数値だとたいした事は無いのですが、塗装をするとその違いは遠目で分かるので、特に気を使っています。
上からのラインもチェックしてます。
低いところにマジックで数値を書き込み、その厚みにパテを盛ります。
削って左右の形を修正しました。
車両につけてライトカバーとのクリアランス調整とライン修正をします。
左側です。
サフェサーを塗装して終わりです。
ライトカバーです。
今日はシートベースの造形をします。
所詮シートベースだからと云っていい加減に作ると後でシートのスポンジ部分を作る時に余分に時間が掛かるのでコストも高く付きます。後の事も考えて慎重に作りたいと思います。
今回はいつものウレタンボードではなく、発砲ウレタンを使います。
発泡ウレタンは初めは液状でA液とB液を混ぜ反応させて使います。
すると硬化するので、その後通常のウレタンの様に使用出来ます。
ただ、今の発泡ウレタンは昔のと違って代用フロンを使用しているためか癖が悪くそのままではまず使い物になりません。(通常使用しているポリエステル樹脂を使うと変形します。)そこで僕の所では色々添加物と追加して変形を抑えています。
シートベースに直接流していきます。初めは流動性が速いので反応が終わってから盛り付けるのがコツです。
回数を分けて少しずつ盛る方が材料が無駄にならなくていいです。
造形をして盛り足らないところがあれば追加していきます。
造形が終わりました。
ニーグリッププレートの取り付け座面を追加しました。
バランスをチェックします。
左右の形を整えてファイバーを積層します。
樹脂が硬化したらサフェーサーを塗装します。