サイドカバーを脱型から製品積層まで説明します。
積層が終わってから熱部屋に放置して十分硬化した常態です。
素手で触るとファイバーが手に刺さる感じです。
マスターを削らないように淵をサンダーでカットします。
カスターと型の間にスクレパーを入れて隙間を広げ、エアーガンでエアーを吹き込み生産型とマスターを剥離します。
綺麗に脱型出来ました。生産型にケムリースを塗って離型処理します。
ゲルコートを塗装しました。今回は塗装するので黒で塗りましたが、カーボンで作る場合はクリアーゲルを塗装します。ゲル化するまで放置しその後加熱します。
表面を爪で引っかいて傷が付かなければ完全に硬化している常態です。
製品を積層します。まず、普通に張って空気が入りそうな所に樹脂パテを塗ります。今回は型のついでで製品を貼ったので緑色ですが、本来は目立たないようにゲルと同じ色で作ります。
拡大するとこんな感じです。
ガラスマットを二枚重ねます。よく一枚ずつ丁寧に重ねるとかいいますが、本職でそんな事をしてる人はいないです。と云うのは今は昔と違いマットの出来も樹脂の性能も上がってるので、そんな事をする必要がないわけです。マットも樹脂も塗りながらじゃなく、マットを完全に乗せ終わってから樹脂を塗る方が失敗は少ないです。
樹脂を完全に塗ると樹脂量が多いので、これぐらいで脱泡ローラーを使って脱泡していきます。
脱泡できました。これで完全硬化すれば完成です。
ちなみに一日ぐらいでは硬化不足なので僕の場合は1日常温で放置して硬化させた後、熱部屋で加熱して完全硬化させています。加熱しない場合は一週間程放置すればいい製品になると思います。