●五感俳句0101・冷感09・高桑闌更・2012-10-29
○「紅葉見や顔ひやひやと風渡る」(高桑闌更01)
季語(紅葉・秋)
冷えた紅葉谷の風が顔をかすめてゆきます。なにしろ「紅葉見」。酒が入って火照った頬を紅葉の風が冷してくれているのかも。
○高桑闌更(たかくわらんこう)(1726~1798)
代表句「枯蘆の日に日に折れて流れけり」02
季語(枯蘆・冬)
江戸中期の俳人。加賀国金沢の生まれ。医を業として京都に住む。俳諧を加賀蕉門の重鎮であった和田希因に学ぶ。30代のなかばごろから俳諧活動が活発になり、蕉風復古を志して独自の蕉風論を唱えた。作風は平明。多くの門人を育て、のち天保俳諧に活躍した桜井梅室らを輩出した。
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