俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

●次元俳句0145・深い(時間)04・幸田露伴・2013-10-20(日)

2013-10-20 10:29:06 | 次元俳句

●次元俳句0145・深い(時間)04・幸田露伴・2013-10-20(日)

 

○「秋深しふき井に動く星の数」(幸田露伴01)

季語(秋深し)

次元の「深い」には時間と空間がありますが、今回は時間の第4弾です。空間の「深い」として取り上げた句は「→秋風のとどかぬ深き瞳あり」(志城柏)の一句のみであります。「ふき井」とは水の噴きだす井戸のことで、それ自体は夏の季語です。この「星の数」とは自噴水に巻き上げられる砂粒を詠んだのではないでしょうか。

 

幸田露伴(こうだろはん)(1867~1947)

代表句「名月や露の流るる鉄兜」02

季語(名月・秋)

江戸下谷三枚橋横町生まれ。小説家・随筆家。『露団々』『風流仏』などの作品によって理想派の作家として文名を確立し、写実派の尾崎紅葉と人気を二分した。代表作に『五重塔』『一口剣』等。芸術院会員。文化勲章受章。

 

〈1年前の記事〉

 
●特集俳句099・地名08=大阪・藤野古白・2012-10-19

●特集俳句099・地名08=大阪・藤野古白・2012-10-19「大阪や屋根の上吹く秋の風」(→藤野古白03)季語(秋の風) 地名俳句は、東京深川から...
 

コメント    この記事についてブログを書く
« ●三色絵俳句0144・色のなき・... | トップ | ●五感俳句0145・聴覚042・神... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

次元俳句」カテゴリの最新記事