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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

■五体俳句609「訴へる瞳を持たず流し雛」(荒野桂子)

2023-03-03 04:56:00 | 五体俳句

○五体俳句609・瞳(ひとみ)5・荒野桂子01・2023-03-03(金)
○「訴へる瞳を持たず流し雛」(荒野桂子01)
○季語(流し雛・仲春)(「『俳人年鑑』2004年版(北溟社)」より引用)【→五体俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえけこすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:もはや波の上の流し雛の瞳は張りぼての人形の瞳であり命の光りは宿っていない。雛を流す人間の手を離れた瞬間に雛の瞳の光りはその人間の瞳に憑依してしまったのだ。


荒野桂子(あらのけいこ)
○好きな一句「江戸風鈴火をくぐりたる音色かな」02
○季語(江戸風鈴・三夏)(引用同上)

【Profile】:1937年石川県出身東京都世田谷区在住。「」(→山田貴世主宰)同人。


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