○五体俳句609・瞳(ひとみ)5・荒野桂子01・2023-03-03(金)
○「訴へる瞳を持たず流し雛」(荒野桂子01)
○季語(流し雛・仲春)(「『俳人年鑑』2004年版(北溟社)」より引用)【→五体俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:もはや波の上の流し雛の瞳は張りぼての人形の瞳であり命の光りは宿っていない。雛を流す人間の手を離れた瞬間に雛の瞳の光りはその人間の瞳に憑依してしまったのだ。
○荒野桂子(あらのけいこ)
○好きな一句「江戸風鈴火をくぐりたる音色かな」02
○季語(江戸風鈴・三夏)(引用同上)
【Profile】:1937年石川県出身東京都世田谷区在住。「波」(→山田貴世主宰)同人。
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