●五体俳句068・肌01・村越化石・2011-12-27
○「除夜の湯に肌触れあへり生くるべし」(『獨眼』1962)(村越化石01)
○季語(除夜・暮)
【鑑賞】:大晦日の湯船で誰の肌と触れあったのかは不明ですが、そのことでまた来年からも生きていこうと思いました。ハンセン病を発病した作者の境涯句であろうことは創造に難くありません。
○村越化石(むらこしかせき)(1922~2014)
○好きな一句:「闘うて鷹のゑぐりし深雪なり」(『山國抄』1974)02
○季語(深雪・晩冬)
【Profile】:静岡県生まれ。1941年、ハンセン氏病療養所、草津楽泉園に入園。1949年、「濱」に投句。1950年より高原俳句会の指導者に→大野林火を迎える。1951年「濱」賞。1958年、角川俳句賞。第4回「濱」同人賞。「濱」同人。1983年『端座』で第17回蛇笏賞受賞。
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村越化石掲載句
03秋蚊帳の干さるるみどり天に富士(秋蚊帳・初秋)〈色彩546・みどり9〉2021/8/30
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