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俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■挿絵俳句713c「存分に洗濯をして瓜の牛」(『転生』2025)(鎌田透次)

2025-08-16 04:56:00 | 挿絵俳句

○挿絵俳句713c・存分に・727c・2025-08-16(土)
○「存分に洗濯をして瓜の牛」(『転生』2025)(鎌田透次727c)
○季語(瓜の牛・初秋)

a cucumber cow-
to your heart's content
doing a lot of laundry / Touji

【作句メモ】:その期間の始まるとき、階段の一階まで迎えさせてくれ。その期間の洗濯はまかせたよ。その期間が終わるとき、階段を途中までescortさせてくれ。踊場でのサヨナラだ。

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■特集俳句713「白桃に入れし刃先の種を割る」(橋本多佳子)

2025-08-15 04:56:00 | 特集俳句

○特集俳句713・金属俳句7刃・橋本多佳子07・2025-08-15(金)
○「白桃に入れし刃先の種を割る」(橋本多佳子07)
○季語(白桃・初秋)(「俳人名鑑」より引用)

【鑑賞】:まずは刃先にこつんと当たる。そしてさらに押し込んで種を割る。

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■五感俳句713「往還や夕かなかなのひとしきり」(『往還』2017)(横山康夫)

2025-08-14 04:56:00 | 五感俳句

○五感俳句713・聴覚147・横山康夫01・2025-08-14(木)
○「往還や夕かなかなのひとしきり」(『往還』2017)(横山康夫01)
○季語(夕かなかな・初秋)(「→大井恒行の日日彼是」より引用)

【鑑賞】:家路を急ぐ。どこかの脇街道であろうか。道の両側にこんもりと茂った森が続くうちは夕かなかなの声が響いている。


横山康夫(よこやまやすお)
○好きな一句「すすき野にもれなく天は日を与ふ」(『往還』2017)02
○季語(すすき野・三秋)(引用同上)

【Profile】:1949年大分県出身。「俳句評論」の句会に参加。「円錐」創刊同人。

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■挿絵俳句713b「洗濯をしに来るだらう茄子の馬」(『転生』2025)(鎌田透次)

2025-08-13 04:56:00 | 挿絵俳句

○挿絵俳句713b・洗濯を・727b・2025-08-13(水)
○「洗濯をしに来るだらう茄子の馬」(『転生』2025)(鎌田透次727b)
○季語(茄子の馬・初秋)

eggplant horse-
you'll come back
to do the laundry / Touji

【作句メモ】:何よりも洗濯が好きだった。新品の洗濯機はほとんど使うことができなかったが洗濯機の使い方、洗濯物の干し方や畳み方はすべて引き継いだよ。洗濯をするときは青空へ声をかける。

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■次元俳句713「夕かなかな漢方薬が効いてくる」(徳弘喜子)

2025-08-12 04:56:00 | 次元俳句

○次元俳句713・夕方(時間)2・徳弘喜子01・2025-08-12(火)
○「夕かなかな漢方薬が効いてくる」(徳弘喜子01)
○季語(夕かなかな・初秋)(「→現代俳句データベース」より引用)

【鑑賞】:そろそろ効いてきたか。夕かなかなの鳴く声が聞こえ始めるのは漢方薬を飲んでからの時間経過である。


徳弘喜子(とくひろひろこ)
○好きな一句「とめている釦の数や露の宿」02
○季語(露・三秋)

【Profile】:1940年高知県出身奈良市在住。鈴木六林男に師事。「花曜」同人。

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■挿絵俳句713a「銀河濃く転調できぬラブソング」(『転生』2025)(鎌田透次)

2025-08-11 04:56:00 | 挿絵俳句

○挿絵俳句713a・銀河濃く・鎌田透次727a・2025-08-11(月)
○「銀河濃く転調できぬラブソング」(『転生』2025)(鎌田透次727a)
○季語(銀河・初秋)(「透次の自作俳句カード」より引用)

galaxy is dark
that love song can't be
transposed / Touji

【作句メモ】:「転調するラブソング」~無伴奏男声合唱のために~大岡信作詩遠藤雅夫作曲1976:初演明治大学グリークラブ。

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■色彩俳句713「雨音や透いた傘打ち問いも消ゆ」(救仁郷由美子)

2025-08-10 04:56:00 | 色彩俳句

○色彩俳句713・透明18・救仁郷由美子01・2025-08-10(日)
○「雨音や透いた傘打ち問いも消ゆ」(救仁郷由美子01)
○季語(無季)(「→-BLOG俳句新空間-」より引用)

【鑑賞】:透明傘に激しく雨が降りかかる。あれほど強く思っていた疑問が雨音に打ち消される。


救仁郷由美子(くにごうゆみこ)(1950-2022)
○好きな一句「川の岸耳鳴り数える越境者」02
○季語(無季)(引用同上)

【Profile】:東京都出身。永田耕衣に師事、「琴座」同人。「未定」「」「LOTUS」同人。大井恒行氏夫人。

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■五感俳句712「汝と我不在の秋の陽がのぼる」(『水月伝』2024)(大井恒行)

2025-08-09 04:56:00 | 五感俳句

○五感俳句712・感情69哀悼1・大井恒行04・2025-08-09(土)
○「汝と我不在の秋の陽がのぼる」(『水月伝』2024)(→大井恒行04)
○季語(秋の陽・三秋)(「水月伝(謝謹呈2024年4月19日)」より引用)

【鑑賞】:汝が不在となれば我もまた不在となる秋。句集『水月伝』2024/04/19に大井恒行様より御謹呈いただきました。第23回鬣TATEGAMI俳句賞受賞おめでとうございます。

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■色彩俳句712「黒き地の正体は海揚花火」(千賀健永)

2025-08-08 04:56:00 | 色彩俳句

○色彩俳句712・黒35・千賀健永01・2025-08-08(金)
○「黒き地の正体は海揚花火」(千賀健永01)
○季語(揚花火・初秋)(「→プレバト!!で芸能人が詠んだ俳句を徹底紹介するブログ>千賀健永の全俳句一覧」より引用)

【鑑賞】:海浜の花火大会。横浜や熱海など。地と海を「正体」という語句で結んだ。どちらの揚花火も供に観たね。


千賀健永(せんがけんと)
○好きな一句「青い氷菓を海に翳す放課後」02
○季語(氷菓・三夏)(引用同上)

【Profile】:1991年愛知県名古屋市出身。男性アイドルグループ・Kis-My-Ft2のメンバー。「プレバト!!」ではキスマイから横尾渉に続く2人目通算9人目の特待生。

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■挿絵俳句712a「秋立つや供花の芳香咽かえる」(『転生』2025)(鎌田透次)

2025-08-07 04:56:00 | 挿絵俳句

○挿絵俳句712a・秋立つや・鎌田透次726a・2025-08-07(木)
○「秋立つや供花の芳香咽かえる」(『転生』2025)(鎌田透次726a)
○季語(秋立つ・初秋)(「透次の自作俳句カード」より引用)

the first day of autumn
the bouquet I gave you
smells good / Touji

【作句メモ】:「供花(くげ)」は花を開き思う存分香りを撒く。令和七年「秋立つ日」は嗅覚からはじまる。

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