○方法俳句667・オノマトペ94ぽんと1・伊藤希眸01・2024-09-28(土)
○「秋櫻はひふへぽんと靴占す」(『希眸』)(伊藤希眸01)
○季語(秋櫻・仲秋)(「→俳句雑誌編集顧問の某日・・・」より引用)【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:「占す」の読みが難しいのであるが、靴を飛ばして天気などを「占(うらな)う」ことであるならば、ここでは敢えて「占(とば)す」と読みたい。「はひふへぽん」が生きてくる。
○伊藤希眸(いとうきぼう)
○好きな一句「倒れたる案山子に勲章ほうやれほ」(『三猿』2001)02
○季語(案山子・三秋)(引用同上)
○挿絵俳句667b・巻舌の・透次681b・2024-09-25(水)
○「巻舌の少女の怨歌燕去る」(『遠景』2024)(→鎌田透次681b)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(燕去る・仲秋)
swallow leaves-
a girl who sings ENKA
with a curly tongue / Touji
【作句メモ】:今日は藤圭子(1951ー2013)がデビューした日(2005)。デビュー曲は「新宿の女」。まるで燕のように去ってしまったがその歌声は今ネット上に溢れている。本人の持ち歌もさることながらカヴァー曲も数知れない。
○挿絵俳句667a・秋分の・透次681a・2024-09-22(日)
○「秋分の水分りとなる乗換口」(『遠景』2024)(→鎌田透次681a)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(秋分・仲秋)
autumnal equinox day-
train transfer gate is parting ways
of water streams / Touji
【作句メモ】:「水分り(みくまり)」とは「水配り」の意で「山から流れ出る水が分かれる所」。乗換口でかつては水流の一人となったことがあったが今は昔の話である。2024年秋分の日。
○挿絵俳句666・秋扇・透次680・2024-09-21(土)
○「秋扇彼岸の人へ誕生日」(『遠景』2024)(→鎌田透次680)【→Haiku and Illustrationへ →第14句集50句へ】
○季語(秋扇・三秋)
a autumn fan-
your birthday is coming
in heaven / Touji
【作句メモ】:類句は多い。「亡き人に誕生日ある日永かな」(三春)(→小川軽舟05)・「清明やなき人にくる誕生日」(晩春)(→辻美奈子06)・「笹鳴や亡き人に来る誕生日」(三冬)(→津川絵理子04)・「煮凝や死後にも母の誕生日」(三冬)(→神蔵器06)。著名な俳人たちは書かざるを得なかったから同内容の句を残した。小生も感銘を受けたから収集した。そしてやはり今どうしても詠まなければならない。たとえ類句だとしても。