このイドノマワリは江戸語のイドバタ、イケノハタと同じ意味であり、陰門のふち、へりを指している。次のオチャワン(御茶碗)は無毛の女陰、カク(欠)は割るで、「新鉢(しんばち)を破(わ)る」と同じ意味であり、ハチはやはり女陰である。このカクはそれ単独で、また、タレ(垂)ヲカク(掛)、カクヤッカイとともに交合を意味する。ここは前の句と同じく、第三者的な立場から処女を犯したのは誰だとひやかして、囃し立てていることになる。さらに、自分のことを言いながら、しらばくれて自分は知らない、一体誰だと平気を装っているとも考えられる。
『七「ずいずいずっころばし」』より
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