最近いろいろな人からちょくちょく問合せが増えてきた純正のROMチューンについて
分かる範囲でアップしてゆきたいと思います。
そうすれば
「詳しくはブログ見てね~」って言えるので・・・。
話は日産系で進めてゆきます。
まず一番最初に行う事。
それはCPUを車から取外し、CPUの中からROMを取り外します。
BCNR33やECR33などはマイコンとROMが一体になっている1チップになります。
取り外したROMは念のためデーターをバックアップ。
特に1チップはマイコンとCPUのバージョンをあわせる必要があるので
バックアップしたデーターの必要な部分だけを書き換えて元に戻す感じです。
ROMの中身の吸出しはこんな感じです。
右端にあるのがHCR32などで使用されている28PINタイプのROMで
真ん中の機械に載っているのが先ほど説明したBCNR33などの1チップです。
そしてデーターを吸い出すとこんな感じの数字の羅列とご対面します。
この画面は10進数に変換して色もつけているのでマップらしく見えますが
もともとは16進数で表示され色も付いていません。
ちょうど映し出しているのはECR33のRB25DET用のハイオク燃料マップです。
縦16×横16のマップで横軸がエンジンの負荷となり縦軸が回転数です。
先輩ROMチューナーの皆さんはこの画面をにらめつけて、
どの数字ががどのマップになるのかを解析し、
このテーブルのままマップを書き換えていました。
僕が尊敬する関東のチューニングショップ兼大手販売量販店グループ社長も
この数字を16進数のまま書き換えてセッティングしていた時代の方で
ダイナパックの導入時にデモンストレーションでお邪魔しましたが
それはそれはいろんなことを知っていらっしゃいます。
少し話がそれましたが、今は非常に便利な編集ソフトが出ています。
これまたいつもお世話になっている九州のチューニングショップ GT-WORKS製の
マップ編集ソフトを使用すると、
ただの数字の羅列だったROMの中身をどの数字がどこを制御している数字か
見やすくやさしく表示してくれます。
こんな感じです。
上がハイオク時の燃料補正マップで大きくすると
下は同じくハイオク使用時の点火マップです。
データーの内容は純正ではなくすでに書き換えたデーターです。
コピーする人もいないと思いますが、クセのある車に現車合わせした内容なので
そのまま使っても何の得もないと思いますので特にボカシ入れません。
ひとまず今日はここまでにします。
次は、実際にどのようにどこを書き換えて行くのかをアップしてゆきます。
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