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貧乏チューンと都市伝説

2011-04-19 17:43:32 | インポート

お客さんのセッティングが一段楽したので

ドリフト用車両セヒーロのセッティングなるものをしてみました。

VproもパワーFCもイーマネージもレイテックも当然モーテックもついていない

純正CPU仕様です。

ただECR33後期のRB25DETに載せ換えて

NEKOの変換ハーネスを使い後期のCPUを使っています。

純正ROMの書き換えをする為にまずは・・・。

こうなっているマイコンを

Sn3o2121

こうする必要があります。

Sn3o2122

その後このジャングルジムを

Sn3o2123

外したマイコンの位置にすべてのピンを半田付けしてゆきます。

文章で書くとあっという間ですが、非常に泣けてくる作業です。

そしてこのジャングルジムに追加基盤の端子を差込んだあと

書き換えの可能なROMにデーターを入力してゆきます。

そしていつものようにセッティングしていく・・・のは止めて

ちょっとした都市伝説を実証してみることにしました。

それは後期のエンジンに前期のCPUをつけると

①ブーストリミッターが働かなくなる!

②パワーが上がる!

ホンマかいな?とアサダサンも思っていましたが・・・食わず嫌いはいけません。

実際に検証開始です。

まずは後期エンジン+後期CPUでブーストを上げて行き

ブーストリミッターが当たるのを確認!

Sn3o2127

A/Fが針のようにつきあがっているところがブーストリミッターによる燃料カットです。

燃料が送られなくなるのでA/Fが一気に薄くなります。

これが高回転で起きたら・・・思うと怖くて寝れませんね。

っで、次に前期のCPUをポン付けすると

Sn3o2129

あら不思議!ブーストカットが入らない!

パワーも見るからにあがっている!

ブーストは一切変更無しです!

(赤色が前期CPU 緑が後期CPU 分かりやすいように色が変えてあるのと

 A/Fグラフではなくてパワーグラフにしています。

 この場合はパワーがガクッと落ち込む2箇所がブーストカットポイント)

都市伝説は本当だった・・・・。

ただ、このパワーアップはA/Fがかなり薄くなって搾り出したパワーです。

A/Fはこんな感じです。

Sn3o2130

この緑の線がCPU交換後のA/Fで高回転域でも12を超えてしまっています。

NAならともかくターボでこの数字はちょっと危ないですね。

そこで何をしたら赤いラインになったかと言うと

Sn3o2125

燃圧レギュレーターの(調整式ではないのですが)頭を

真鍮の棒を使って5回ほどぶっ叩きました。

ようは内部のスプリングを縮めてイニシャルの燃圧を0.8kほどあげてやった訳です。

これだけでA/Fは上のグラフの赤色線になり、それなりの数字になっています。

どうです?お手軽でしょ。

後期のECR33に乗っている人は

前期のCPUを入れてレギュレーターの頭をぶったたけば

ブーストカットも入らず、パワーも上がる!

まあ、全部のCPUで検証したわけではないのでマイコンの種類によってはだめでしょうけど。

あと、真似してエンジン壊れてもアサダサンは責任は持ちません。

各自で勝手にやってください。

きちっとセッティングすると最終的にはこんな感じに

Sn3o2131

380PSは上出来です。

エンジンノーマル、タービン前期使用、社外エキマニ、前置きインタークーラーで

エアフロマックス、インジェクター85パーセントぐらいだったと思います。

実際に走るときはもっと安全マージンを多くとり、大体340ps前後にあわせます。