いままで本格的に弄ったことのないトラストのイーマネージ。
アルティメイトはそこそこ使えるサブコンですが
イーマネージは基本的にエアフロ改ざん機なので、良いイメージがありませんでした。
実際マップを見てもさわれるところが非常に少ないのですが
食わず嫌いは良くないと、1台セッティングしてみました。
結果から言うと、ノーマルベースやNAのライトチューンであればそこそこ対応できます。
今回はSXE10 アルテッツァで腰上はノーマルで
腰下がエスプリのキットを使って2.2Lに排気量アップした車両です。
エキマニやマフラー、レーシングサクションなど一通り手が入っています。
もともとのデーターでパワーチェックすると225ps
アルテッツァの割には良い数字だと思います。
排気量アップが効いているのでしょうね。
でも高回転のA/Fが若干濃く6500rpmからレブまでキレイに回らないのと
可変バルタイが本格的に稼動する4500rpmまでのトルクが若干細いのが気になります。
当然このデーターにはプロテクトが掛かっていて、アサダサンはそんなの知りませんので
データーをオールリセット。つまり純正CPU制御の状態でパワーチェックすると
190PS前後でした。
排気量アップしているので中間域がかなり薄くなるのと
もともとの安全マージンで高回転はかなり濃い状態。
パワーも出ないし、中間域はブローの危険性有・・・最悪ですね。
1からデーターを作ってゆきます。
スロットル&回転マップを使って該当する部分のエアフロ電圧を改ざんします。
燃料マップではないので、A/Fとにらめっこしながら
どれだけ擬似信号を送るとどれだけA/Fが変化するのかを見ながら決定して行きます。
こんなときもダイナパックの回転固定モードは非常に便利です。
3000rpmから7500rpmまで500rpm刻みにA/Fをチェックできます。
(VPROのときは100回転刻みで細かくセッティングしますが
イーマネージは500回転刻みなので・・・)
中間域は多いところで15パーセントほどエアフロ電圧を増量。
高回転域は3パーセントほど電圧を減量。
これで中間域のトルクがでて、高回転まで一気にぶん回ります!
その後は点火の調整ですが、これが曲者です。
エアフロ電圧を弄っているので、メインCPUの方で点火はずれてしまっています。
基本的にエアフロ電圧が増える=流入空気量が増えると点火は進角
電圧が少なくなると点火は遅角されるのがほとんどです・・・が
これは実際に信号を入力してノッキングが発生していない事を確認しながら
パワーグラフを見て行かないといけません。
要するに結果論的なセッティングになります。
今回も高回転付近は進角も遅角もさせない方がパワーがでました。
中速域は7度ほど進角です。
っで結果的には10psアップで
235PS
NAの割には結構早いですよ!