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☆ 緑 の 小 径 ☆ Verda vojeto ☆

エスペラントと野の花と。
Esperanton kaj sovaĝajn florojn.

なんとも物悲しくて

2011年06月07日 | 詩 歌 / Poemoj
折に触れてランダムに或は友人のブログやホームページを訪ね歩く。何かしら学ぶものがある、こういう物もあるのか、こんな考えもあるんだな、と言う新発見も含めて。
昨夜は「栗田公明のホームページ」を暫し彷徨い、五行歌を堪能した。俳句や和歌のように字数を数えなくても、作者の心と歌のリズムの呼吸が合っていればそれで、良いらしい。

横浜世界大会でばったり出会った時、いきなり「女房に死なれちゃってさぁ」と、これが挨拶だった。
お互いに長いご無沙汰だったからお互いに近況を知らずに居たので、「え、あなたも?」が私の反応だった。
そうか、玲子さんも逝ってしまったのか。看病する方も辛かっただろうけれど、看病される方だってどんなに辛かっただろうかと思いを馳せる過去。よく遊びに行ったものだった。若かった。億劫がらず汽車に乗って。
このページ馬一呵日記 2011はつい最近の五行歌が並んでいる。

 うたた寝の
 夢の中にあらわれて
 何も言わずに
 消えてしまった
 もういないヒト

 何かを
 置き忘れてきたような
 気がしてならぬ
 うたた寝の
 夢の中に

などは私の胸を突いた。思いは同じなんだ、何年経っても。
そして、何とも言えず物悲しい。雷雨があって、そのせいではあろうけれど。

冬が出番を待っている

2010年10月31日 | 詩 歌 / Poemoj


冬が出番を待っている
風が知らせを持って来た
輝く赤いバラの実や
枯れ葉の脇を通りつつ

冬が出番を待っている
風は小鳥に伝えてた
裸の枝々の間(ま)を通り
せせらぎの畔(ほとり)を抜けながら

冬は出番を待ちきれない
風が言うにはそうだった
雪に備えろ、嵐にも
ほら、もう冬がやって来る