「よく働く動詞」に秘密が!
●動詞に対する日本人の錯覚
多くの人は日本語の動詞に対して英語の単語がひとつひとつ対応するものと考えている。
例 えば、「買う」はbuyと覚えているが、店などで「これを買います、これをいただきます」といった表現では、I will take this.とtakeが使われる。わざわざI will buy this.と言うのはあまりにもそのまま過ぎる。店に入った人のほとんどが買い物客であって、彼らが商品を買うのは当たり前。買い物客はtakeを使って 商品を選ぶことになる。
このような例は、あげたらキリがない。食べたり飲んだりするにはeatやdrinkを使わなくてもhaveですませたり、書くはwriteではなく、Put it down.が使われたりする。
どうやら、日本人が英語音痴だと指摘される原因の一つに、日本語の動詞に英語の動詞がひとつひとつ対応していると錯覚していることにあるのではないだろうか。
確 かに、buy=「買う」、eat=「食べる」、drink=「飲む」、write=「書く」と覚えることも便利だし必要なこともある。しかしそれはそれだ けのもので、特に彼らネイティブの日常的な会話ではまったく異なった基準で動詞が使われていることにそろそろ気づくべきだ。
●「異なった基準で動詞が使われる」ということ
さて、「異なった基準で動詞が使われる」ということだが、英語にはbuy、eat,drinkのようにそのままの具体的な動作を表す動詞と行為の外形をなぞらえるような純粋に動作だけを表す動詞があることを知ってほしい。
(そのままの行為を表す動詞の例)
buy, eat, drink, write, wear, remove, etc.
(行為の外形をなぞらえるような純粋に動作だけを表す動詞の例)
take, have, get, put, keep, etc.
英語で表現する場合、先にあげた「買う」というそのままの行為を表すbuy、一方行為の外形をなぞらえるような動詞takeがその例だ。
あるいは私たちは、服などを「着る」「脱ぐ」にwearやremoveを思い浮かべるだろうが、これらは「具体的な動作を表す動詞」であり、一方「行為の外形を表す動詞」であるputやtakeで「着る」「脱ぐ」をput onやtake offと表現したり、あるいは同じ「服を脱ぐ」ということでget undressedが使われたりする。あるいは「靴は脱がなくてもけっこうです」といったkeepを使った次のような表現もある。You mayは、「あなたは〜してよろしい」、keep your shoes onは、「あなたの靴を密着・継続の状態に維持する」ということだ
You may keep your shoes on.
●「具体的な動作を表す動詞」の落とし穴
「具体的な動作を表す動詞」には、理解しやすいようで、日本人にとってその使い方がむずかしく、使い方に危険がまとわりついている。
例 えば、「薬を飲む」ということで、「飲む」はdrinkだとdrink medicineと表現する人が多い。とこがdrinkは、通例「液体を容器から飲む」という意味で、液体の薬でもまた錠剤などを「飲む」という場合に はtakeを使ってtake medicineと表現しなければならない。
もちろんこのような例は、drinkだけではない。
もう一つ例をあげると、eatも「食べる」という意味で覚えていると思うが、「スープを飲む」という場合は、eat soupであり、drink soupとは表現しない。これも「行為の外形を表す動詞」を使って、単にhave soupと表現できる。
●まずは「よく働く動詞」を身につけなさい
「よく働く動詞」というのは、行為の外形をなぞらえるような純粋に動作だけを表す動詞のことだ。私たちはこのような動詞を徹底的に身につけるべきなのだ。それ をmakeは「作る」、getは「得る」、giveは「与える」、putは「置く」、takeは「取る、連れていく」、keepは「保つ」などと、一語一 語に安易な訳語をセットして覚えてしまっている。英語の学習で最も大切で決して欠けてはならないのはこの「よく働く動詞」を徹底的に身につけることなの だ。
また多くの人が「自由に英会話が話せる」には、なるべく多くの単語を覚えることが欠かせないと考えているが、これはある意味で間違っている。
イギリスの言語学者、C. K. Ogden (1889-1957)は、たった850語が20,000語に相当する働きをするとし、Basic Englishというものを提唱した。この内動詞だけに注目すれば、動詞はたった16だ。彼は無制限な語彙を使わなくても、英語は一定の範囲の基礎語の組 み合わせで多様な意味を表し、かつ英語にはそのようなことばを好んで使う傾向があるとした。
be, have, do, make, get, give, put, take, keep, let,
go, come, seem, say, see, send
●自分の言いたいことは直接英語で
自 分が言いたいことを日本語に置き換え、それに応じる動詞を思い浮かべようとするのはとてつもない遠回りをしていることになる。あるいは日本語の発想で処理 することはむしろ危険なものだと言える。先にあげた「靴は脱がなくてもけっこうです」が、単にKeep your shoes on.ですませることができる英語の発想を身につけるべきなのだ。
むしろ英語で何かを表現したいときには、日本語の意味に当たる英語の動詞が何かと考えるよりも、「よく働く動詞」の内の何を使うかと考える方が、はるかに効率がいいと言えるだろう。
場面に応じた自由な英会話をする場合には、「よく働く動詞」の守備範囲と応用範囲を徹底的に学ぶ必要がある。
誤解してもらっては困るが、私は動詞は16だけで十分だと言っているのではない。やはり「そのままの行為を表す動詞」も使うことが欠かせないこともある。し かしまずは「よく働く動詞」をきちんと身につけて、いわばありあわせの英語でしのがなければならないというのは、私たちが英語世界に身を投じる第一歩とな るべきだと考える。
またこれが基礎となることで、他の動詞も使いこなすように展開することが英語を身につける最も効率的な学習法となるのだ。
私は以下の教材をいつでも閲覧できるように、私の使っているFire foxのブックマークに入れて使っている。もちろんこれはブログの記事を作るため、あるいは当オンライン講座を受講している方へのサポートするためだ。以下は、U-Tubeにあげている教材紹介動画だ。ぜひ参考にしていただきたい。
ファンクションメソッド英語研究会教材販売カート
「日常英会話必須基本16動詞」ダウンロード販売
日常英会話必須基本16動詞」音声CD付き郵送販売
日常英会話必須基本16動詞&ネイティブが選んだ日常会話必須基本62動詞「ダウンロード販売
日常英会話必須基本16動詞&ネイティブが選んだ日常会話必須基本62動詞音声CD付き郵送販売
☆ファンクションメソッド英語・英会話教材
☆ファンクションメソッド電子書籍本
動画【ファンクションメソッド最新動画シリーズ】
☆英語脳構築「オウム返し トレーニングブック」
動画【ファンクションメソッド英語・英会話教材】
☆中学英語が英会話の基礎 コミニカ英語基礎編
☆ファンションメソッド独習テキストHTML版
☆ファンクションメソッドE-TREKKING教材
☆語彙力増強講座基本16動詞編 英会話実況中継
☆ファンクションメソッド語彙力増強
(日常英会話必須基本16動詞&ネイティブが選んだ日常会話必須基本62動詞(HTML版)
☆ネイティブが選んだ日常会話必須62動詞
動画【ファンクションメソッド電子書籍】
動画【ファンクションメソッド実況中継など】☆英語脳構築プログラム実況中継
☆自由に英語を話したい
☆悪魔の英文法 これが英語の骨組だ
☆自由に英語を話すための最短学習プログラム
☆「声を出して身につける英語力」
☆ファンクションメソッド 自由に英語を話すための最短学習プログラム
☆どうして日本人が英語を話せない その傾向と対策