『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019)』
2019年6月21日に公開された日本の映画で、原作はハンドルネーム”マイディー”のブログ「一撃確殺SS日記」にて連載していた『光のお父さん』というブログ日記です。60歳を超える父に自分がユーザーであるオンラインゲームの『ファイナルファンタジーXIV』(以下FF14)で親孝行したいという計画が注目され、マイディーのブログは人気を呼び、書籍化、テレビドラマ化、そして本作の劇場映画化に至りました。劇中では実写ドラマパートとFF14のゲーム画面をそのまま使った”エオルゼアパート”で構成されているのも大きな特徴です。監督は野口照夫さん、上映時間は114分。
ちなみにタイトルは、FF14における主人公(プレイヤー)が”光の戦士”と呼ばれていることから、父親を「光の戦士=光のお父さん」と作中で命名しているからです。
あらすじ
仕事一筋だった父がある日突然会社を辞めて家に帰ってきた。1日中ぼんやりとテレビを見ている父の姿からは何を考えているのかまったくわからなかった。そんな父の本音が知りたいと思ったアキオは、オンラインゲームFF14の世界に父を導き、自分は正体を隠し、父とともにゲーム世界で冒険に出ることを思いつく。顔も本当の名前も知らないゲームの仲間たちに励まされながら、父と冒険を続ける中で、アキオはこれまで知ることのなかった父の意外な一面を知ることとなる。
感想
本題の前に一言!ワタクシは原作のブログや書籍、ドラマも未見で本作だけを観て感想を書いています。それからFF14おろかオンラインゲームも未プレーであることを事前に告白しておきます。
さてさて、では感想を書いていきましょう!
作品全体としてはなかなか面白い映画だったと思います。
すれ違っていた父と息子の心の距離が徐々に縮まっていくストーリーは力強く王道的な感動がありました。
ただ、FF14というかオンラインゲームの予備知識がないと「何がなにやら?」となるかもしれないので万人向け映画とはいえませんね。
特に劇中の”お父さん”くらいの年配の人には敷居が高いかもしれないですね・・・。
逆に”父子関係の修復もの”という渋いテーマであるにも関わらず、それがFF14を介して行われるために若い人が入り込みやすくなっているのは事実だと思います。実際、観客は20代くらいの人が多かったと思います。
ちなみにゲームをかじった四十路のワタクシにはギリギリ面白さがわかる映画でほっとしております。
それから家族関係ものにありがちな重く暗~い雰囲気もなく、コミカルに味付けされた本作はすごく観やすかったです。ラストも爽やかで理想の父子関係のゴール地点の一つを見せてくれたようにも思いました。
全体としては満足したのですが、ところがどっこいマイナス点も多かったかな~?とも思っています。
まず不要な登場人物が2人もいること。
主人公アキオの同僚二人である佐藤隆太さんと佐久間由衣さんが主人公家族以外でやたら登場してくるのですが、尺の短い劇場版では不要な登場人物だと思いました。
特に佐久間由衣さんとの恋愛要素は息子と父の物語には邪魔だと思ってしまいました。
次に全体的に演出が過剰気味なこと。
例えば無理に笑いをとろうとする場面などが多くて観てるコッチが照れくさくなってしまいました。
もっと淡々と描写してくれる方がリアルでよかったんですが・・・。
そして、アキオの操作するマイディーが女性キャラのためエオルゼアパートではアフレコを女性声優が担当していること(女性声優さんの演技そのものは満点)です。ちなみに一方の父の操作キャラのインディ(男性キャラですが)は吉田鋼太郎さんがそのままアフレコしていました。
ぎこちない父子関係の変化を描くためには見た目との違和感があってもマイディーの声はアキオ役の坂口健太郎さんが担当した方がよかったなぁと思いました。
まぁこれだけケチをつけても全体の感想が”面白い”ってなるんだから、本作はなかなかすごい映画なのかもしれないですね~。
【公式】『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』6.21(金)公開/本編映像
キャスティング、演技については申し分なかったと思います。特に吉田鋼太郎さんのアフレコは秀逸で、吉田さんのあの渋い声で「~だぴょん」はなかなか面白かったです。
現実の気難しいお父さんとエオルゼアを満喫するお父さんのギャップは吉田さんの熱演もあって本作の大きな見所でしたね~。
【公式】『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』大ヒット上映中!/Maidyのthis is エオルゼアパート
一応、映画公式にはFF14を簡単に説明してくれる動画を作ってくれているので、特に年配の「FF14って何?」という人はこの動画を観てから劇場に足を運ぶのもいいかもしれません。
ただ、この動画を観ても頭に???となるようなら本作の鑑賞には慎重になった方がいいのかもしれませんね。まぁ身近の若い人、例えば息子さんとか娘さんとかと一緒に劇場に行ってもらうのならありでしょうけど・・・。
FF14ってすごい人気のオンラインRPGでグラフィックもキレイだし、面白そうだとは思うんですが、ワタクシは一人でちまちまゲームやってるのが好きだから、なかなか手が出ないゲームですね。
ただ、遠距離にいても繋がっていたいという誰かがいればやるかもしれませんケドね~。
ということで今回はここまで。次回乞うご期待!
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ちなみにタイトルは、FF14における主人公(プレイヤー)が”光の戦士”と呼ばれていることから、父親を「光の戦士=光のお父さん」と作中で命名しているからです。
あらすじ
仕事一筋だった父がある日突然会社を辞めて家に帰ってきた。1日中ぼんやりとテレビを見ている父の姿からは何を考えているのかまったくわからなかった。そんな父の本音が知りたいと思ったアキオは、オンラインゲームFF14の世界に父を導き、自分は正体を隠し、父とともにゲーム世界で冒険に出ることを思いつく。顔も本当の名前も知らないゲームの仲間たちに励まされながら、父と冒険を続ける中で、アキオはこれまで知ることのなかった父の意外な一面を知ることとなる。
感想
本題の前に一言!ワタクシは原作のブログや書籍、ドラマも未見で本作だけを観て感想を書いています。それからFF14おろかオンラインゲームも未プレーであることを事前に告白しておきます。
さてさて、では感想を書いていきましょう!
作品全体としてはなかなか面白い映画だったと思います。
すれ違っていた父と息子の心の距離が徐々に縮まっていくストーリーは力強く王道的な感動がありました。
ただ、FF14というかオンラインゲームの予備知識がないと「何がなにやら?」となるかもしれないので万人向け映画とはいえませんね。
特に劇中の”お父さん”くらいの年配の人には敷居が高いかもしれないですね・・・。
逆に”父子関係の修復もの”という渋いテーマであるにも関わらず、それがFF14を介して行われるために若い人が入り込みやすくなっているのは事実だと思います。実際、観客は20代くらいの人が多かったと思います。
ちなみにゲームをかじった四十路のワタクシにはギリギリ面白さがわかる映画でほっとしております。
それから家族関係ものにありがちな重く暗~い雰囲気もなく、コミカルに味付けされた本作はすごく観やすかったです。ラストも爽やかで理想の父子関係のゴール地点の一つを見せてくれたようにも思いました。
全体としては満足したのですが、ところがどっこいマイナス点も多かったかな~?とも思っています。
まず不要な登場人物が2人もいること。
主人公アキオの同僚二人である佐藤隆太さんと佐久間由衣さんが主人公家族以外でやたら登場してくるのですが、尺の短い劇場版では不要な登場人物だと思いました。
特に佐久間由衣さんとの恋愛要素は息子と父の物語には邪魔だと思ってしまいました。
次に全体的に演出が過剰気味なこと。
例えば無理に笑いをとろうとする場面などが多くて観てるコッチが照れくさくなってしまいました。
もっと淡々と描写してくれる方がリアルでよかったんですが・・・。
そして、アキオの操作するマイディーが女性キャラのためエオルゼアパートではアフレコを女性声優が担当していること(女性声優さんの演技そのものは満点)です。ちなみに一方の父の操作キャラのインディ(男性キャラですが)は吉田鋼太郎さんがそのままアフレコしていました。
ぎこちない父子関係の変化を描くためには見た目との違和感があってもマイディーの声はアキオ役の坂口健太郎さんが担当した方がよかったなぁと思いました。
まぁこれだけケチをつけても全体の感想が”面白い”ってなるんだから、本作はなかなかすごい映画なのかもしれないですね~。
【公式】『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』6.21(金)公開/本編映像
キャスティング、演技については申し分なかったと思います。特に吉田鋼太郎さんのアフレコは秀逸で、吉田さんのあの渋い声で「~だぴょん」はなかなか面白かったです。
現実の気難しいお父さんとエオルゼアを満喫するお父さんのギャップは吉田さんの熱演もあって本作の大きな見所でしたね~。
【公式】『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』大ヒット上映中!/Maidyのthis is エオルゼアパート
一応、映画公式にはFF14を簡単に説明してくれる動画を作ってくれているので、特に年配の「FF14って何?」という人はこの動画を観てから劇場に足を運ぶのもいいかもしれません。
ただ、この動画を観ても頭に???となるようなら本作の鑑賞には慎重になった方がいいのかもしれませんね。まぁ身近の若い人、例えば息子さんとか娘さんとかと一緒に劇場に行ってもらうのならありでしょうけど・・・。
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア - PS4 | |
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FF14ってすごい人気のオンラインRPGでグラフィックもキレイだし、面白そうだとは思うんですが、ワタクシは一人でちまちまゲームやってるのが好きだから、なかなか手が出ないゲームですね。
ただ、遠距離にいても繋がっていたいという誰かがいればやるかもしれませんケドね~。
ということで今回はここまで。次回乞うご期待!
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世間の評判は結構いいみたいですから、原作とかFF14とか関係なく楽しまれてる印象ですね。
万人向けでないと書いたワタクシとしてはちょっと意外ですが・・・・。
ブログではいろいろ文句を書いてますが、悪い映画ではないので劇場で観ても大丈夫かと思いますよ。