ヴァニラ・アイスはプラチナの夢をみるか?

サンプル数一人の話。日記、アニメの感想などを独りよがりに書いてます。

『タイド』を読んだ~終盤の展開は好きになれない・・・~

2018-09-22 21:38:14 | マンガ、その他読書系
先日、記事にした『エス』の続編『タイド』を読み終えたのでサクッと感想書いていきたいと思います。

鈴木光司著『タイド』


2013年9月に刊行されたサスペンスホラー小説。『リング』シリーズの一つであり、『エス』の続編ではありますが、時系列的には本作の方が『エス』より以前の物語になります、

あらすじ

前々世、前世の記憶を持ちながら生きる予備校講師の柏田誠二は、生きながら石像のようになってしまう奇病の解明を進めるうちに貞子とその家族にまつわる謎に突き当たる。貞子には弟がいた!そして貞子の母親の秘密とは?柏田は謎の解明に奮闘するが・・・・。

感想

今回もホラー色は薄いです。ですのでホラー苦手な人でも全然大丈夫な小説です。ただし『エス』、『ループ』を読んでいることが前提だったと思います。でないと主人公の柏田のキャラ設定がイマイチ把握できなくて苦労することになるでしょうね。前々世、前世の記憶をもったキャラってまれですしね。

それからシリーズを通して度々名前の挙がるある人物の出生の秘密や貞子との関係が明らかにされます。Amazonのレビューでは後付設定でガッカリしたと書いている人もいますが、ワタクシとしてはなかなか面白い後付設定ではあると思いました。

だから途中まではかなり前のめりで読んでいたんですがね。やっぱり最終章がイマイチなんだよな・・・。

少しネタバレをすると最終章の舞台は修験道の行者たちが集う”霊峰”に向かうことになるのですが、宗教的かつオカルト的展開を迎えるんです。

確かにこのシリーズは”呪い”というオカルトから出発しているので、それもわからなくはないのですが、ワタクシが求めたSF的な展開とはあまりのギャップのためテンションが下がってしまいました。それに物語のたたみ方に迷った感じも滲んでいるようにも感じました。これは『エス』にもみられたことなんですがね・・・。少し残念。

物語の入り方、謎の展開のやり方はいつも面白いのになぁ~。

タイド (角川ホラー文庫)
鈴木 光司
KADOKAWA/角川書店


それにしても本作も謎を残しつつ終わったので、『エス』と本作を踏まえて次作で最終的な決着をつけるつもりなんだろうなと思いました。ま、なんだかんだ言ってもワタクシは続編が読みたいです。本作が世に出てもう5年ですよ。そろそろ続編出してほしいですね。

ループ (角川ホラー文庫)
鈴木 光司
KADOKAWA


本作の前に『ループ』を読んでおくことをオススメしますよ。より本作の話がわかるでしょう。ちなみにワタクシ、読んではいるのですが、読んだのが20年前なもんで結構内容を忘れております。この機会に読み直そうっと!

関連記事⇒『エス』を読んだ~リングシリーズの恐怖再び?~



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高山竜司は山村貞子の弟だったら「呪いのビデオ」を見て母親 山村 志津子、高山瑞穂にも気づかなかったのかいリングの時点で? (高山竜司)
2021-07-06 17:42:04
高山竜司は山村貞子の弟だったら「呪いのビデオ」を見て母親 山村 志津子、高山瑞穂にも気づかなかったのかいリングの時点で?
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