大航海時代初心者日記。→大航海星空日記。

マリィナ=ファリエル@NOTOS のんびりだらだら――のんだら系。

北天の星座2(MDSS19)

2009-02-24 23:34:55 | 星のこと・MDSS
Ciao,マリィナです。DOLの全天走査計画MDSS(マリィナ・デジタル・スカイ・サーベイ)。本日は前回に引き続き北天の星座をお送りします。前回と違って巡る星の様子が変わっているのが解るかと思います。
 北極星を中心として北の空は案外狭く、前回登場した星座が出てくるので、前回とほぼ同じような解説になっちゃっています。一応、書いてあることは新しいこと…のような。そうでないような(何。

 それでは、さっそく画像をご覧下さい。



◎北極星を中心に同心円状に星空が広がる

◆アンドロメダ座(Andromeda)
 二度ほどご紹介したアンドロメダ座です。かなり引き延ばされてなにがなんだか解らないような姿になってますけれど、コレは逆さになっていて、下の棒は腕、上の曲がったのは脚にあたります。
 腰のあたりにはアンドロメダ銀河があるはずですけれど、DOLの星空では見ることができません。

 アンドロメダ姫、カシオペヤ王妃、ケフェウス王と、ペルセウス神話の登場人物が一度にこれだけ見られるのも面白いですね。
 この上の方にペルセウスがいるのですけれど、残念ながら星座線はつなげません。

M31 Andromeda Galaxy
 言わずとしれたM31、アンドロメダ銀河です。大マゼラン雲、小マゼラン雲は私たちの銀河系に付き従う伴銀河というもので、その距離は15万から20万光年くらいといわれています。
 それに対してアンドロメダ銀河はお供の銀河とは違う独立した隣の銀河として存在していて、その距離は230万光年あると言われています。
 実はこの銀河。こちらに向かって移動していることが解っています。数十億年後には衝突するらしいです…どうなっちゃうんでしょうねー。隣の恒星ですら3光年はありますから、ぶつかったとしてもごちゃごちゃーっとなることは少ない気がしますけれど…。でも星空はエラいことになりそうですねw

◇天の川(Milky Way)
 縦に伸びていますね。ペルセウスからケフェウスを通って、この真下のほうにははくちょう座があるはずです。

◆カシオペヤ座(Cassiopeia)
 なんとMDSSでは初登場のカシオペヤ座です。今まで一度もご紹介してないんですよねー。有名な星座なのに。
 ぎざぎざの星座線は「W」になったり「M」になったりします。北極星の周囲を回っていますので、時間によってその見え方が変わるでしょう。また、同じ時間に見ようと思えば季節によって見える場所がかわります。

 エチオピアの王妃カシオペアはかなーり高飛車なところがある方のようですね。この人の舌禍によって王女アンドロメダは化けくじらの生け贄にされてしまいます。
 たまたま通りかかったペルセウスが救ったことで、まるで「人間バンジージャンプ」(ちがう)「人間万事塞翁が馬」のような急転直下の展開になりますが…。

 口は災いの元ですね。

 ちなみに北斗七星とともに、カシオペヤ座は北極近くまでいくと「周極星」となり、一晩中沈まずに見られます。

◆ケフェウス座(Cepheus)
 勇者ペルセウスの神話にエチオピア王はほとんど出てきません。王様なのにちょい役以下のような扱いです。かわいそうに。
 カシオペアの悪妻ぶりの下でおろおろしてたのでしょう、きっと。
 ケフェウスという名前の人物は、ギリシア神話において複数いるようです。

◆きりん座(Camelopardalis)
 前回に引き続き登場のきりん座。相変わらず全体像がよく分かりませんね。何しろ私自身よく分かっていないものですから、シャッターチャンスがどうにも…w

◆こぐま座(Ursa Minor)
 おおぐま座のとなりにあるように見えて、実は領域的におおぐま座には隣接しておらず、間にはりゅう座が挟まっています。
 不覚にもこの事実、今回のエントリ作成中に気づきました…。

 こぐま座はご覧の通り北斗七星のようなカタチをしています。こぐま座を「小びしゃく」、北斗七星を「大びしゃく」などと呼ぶこともあります。

Polaris
 北極星は現在自転軸上にあるのではなく、ほんのちょっとだけずれています。なので、天体写真を露出しっぱなしで撮影すると、とても小さく円を描いた絵になります。

 北の一つ星などとも呼ばれていて、日本各地で地域的な名前が付けられているそうです。

◆りゅう座(Draco)
 漢音ではりょう座になります。
 水滸伝の登場人物の九紋竜・史進は「くもんりょう」です。
 雲竜、白竜も「うんりょう」「はくりょう」と読みます。

 西洋と東洋の竜の扱いはかなり違いますね。このあたり良い本でもあれば読んでみたいと思います。

Thuban
 りゅう座がようやく全ての星を捕捉できましたけれど、ご紹介は断片ばかりですね…。
 さて、ツバンです。現在の北極星(Polaris)を去ること4,000年まえの北極星は、実はこのツバンでした。
 歳差運動という自転に際した特有の運動のために、徐々に天の北極、つまり自転軸を指す方向がずれていってこうなっているのです。
 なかなか面白いですねー。ってなんのことやらでしょうか。

 ともかくツバンをご紹介できてうれしいのです。

◆おおぐま座(Ursa Major)
 カシオペヤ座や北斗七星から北極星をたどる方法はよく知られていますね。
 画像ではカシオペヤ座と北斗七星のひしゃくの両方からたどることができます。

 DOLにおいてこの位置に北斗七星のひしゃくがみえるということは、このもっと右の方にはしし座が上がってきています。
 一方、画面左のアンドロメダ座は秋の星座です。北の方向は季節感がまぜこぜになっていてなかなか面白いですね。
 今回ご紹介したこの状況。南には冬の星座が上がっているはずで、ゲーム内の季節は真冬となります。

◆おわりに
 いかがでしたか? 北天の星空を眺めるのは、何となく開いた傘を見上げるような感覚があります。軸の部分に北極星がある、というような感じですね。そして、このあたりに見える星座は「ある時間における南中高度」といった指標を無視すれば、季節感がなくなっちゃいますね。

 今回は新しい星座としてカシオペヤ座を紹介できました。ご紹介していない星座はなんと残り7つとなりました。
 一部しかご紹介していない星座も、完全な形をお見せできるように少しずつ準備しておりますので、ご期待下さいませ。

 でわ~☆


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