Ciao,マリィナです。DOLの全天走査計画MDSS(マリィナ・デジタル・スカイ・サーベイ)。本日の更新は秋の星座、天馬ペガサスを中心にお届けします。まんが『聖闘士星矢』にちなんだ星座が登場しますけれど、シルバーとブロンズで、星座の差がいまいちよく分からない(笑)ので、考え考え書き進めていこうと思います。『聖闘士星矢』を知らない人にはちんぷんかんぷんかも…? このマンガに絡めて今回はお話しようと思います。
何でも分析してみることが重要です(イミフ)。
◎ジブラルタル付近より、東の空
聖闘士星矢
【聖闘士星矢というまんが】
『聖闘士星矢』は、週刊少年ジャンプにかつて連載されていたまんがです。
◎主人公たち
「この世に邪悪がはびこるとき、必ずや現れるという希望の闘士 聖闘士 (セイント)。その拳は空を切り裂き、蹴りは大地を砕くという。彼らは神話の時代より女神アテナに仕え、武器を嫌うアテナのために素手で敵と戦い、天空に輝く88星座を守護としてとしてそれを模した 聖衣 (クロス)と呼ばれる防具を纏う。6年もの厳しい修行を経てアテナの聖闘士となった少年 星矢 が、同じ境遇の仲間の聖闘士たちとともにこの世に蔓延する邪悪と戦う。」(Wikipediaより抜粋)
というのがストーリー展開の骨子です。神話の時代にはプトレマイオスの48星座しかなかったのですがそれはともかく…w
この聖闘士という戦士には「格」のようなものがあり、おもに「黄金(ゴールド)」「白銀(シルバー)」「青銅(ブロンズ)」とあります。上から順に強いのですが、「黄金聖闘士」は12人いまして黄道十二星座が当てられており、最強の戦士としてアテナのお膝元で守りについています。わかりやすいですね。
【白銀聖闘士】
その次の格である「白銀聖闘士」はストーリー上、聖闘士の掟をやぶった「青銅聖闘士」を処分するためにやってきます。場合によっては青銅聖闘士たちの師として存在したり、または味方となったりします。黄金聖闘士に比べて人数が多いのですけれど、ちょっと列挙してみましょう。全て原作版です(アニメはみたことがなくて知りません)。
・わし座…夏の大三角形の一つ。
・へびつかい座
・ケフェウス座…ペルセウス神話に登場。北天の星座。
・とかげ座…ヘヴェリウスが設定。北天の星座。
・ケンタウルス座
・くじら座
・からす座
・りょうけん座
・ケルベルス座…現在はヘルクレス座になって失われており、88星座にはありません。
・ぎょしゃ座…初冬の明るい星カペラを擁します。冬の大六角形の一つ。
・ペルセウス座…ペルセウス神話の主人公。
・おおいぬ座…冬の大三角形の一つ。カニスマヨルのシリウスと言う登場人物ですが、『Canis Major』でおおいぬ座です。こいぬ座は『Canis Minor』。
・はえ座…南天の星座。
・ヘルクレス座
・や座
・こと座…夏の大三角形の一つ。まんがのストーリー上は特殊な人物です。
88星座ってゆったのにケルベルス座がw 物語では「地獄の番犬星座(ケルベロス)」となっています。ヘルクレス座の手元の部分に当たります。
てんびん座はいいとして、ぎょしゃ座とこの人武器使うじゃん…。素手じゃないじゃん…。
はえ座は作中「銀蝿星座」になっていて、なんかかわいそうですw みつばち座なども名前があてがわれていたというのに…。白銀だけに銀蝿なんでしょうけれど、あんまりです。たしかこの人、技を止められて「はえッ」っていったような。ちゅまんねー。
さて、どういう基準で選んでいるのか微妙によく分かりません。明るさでしょうか? にしてはへびつかい座とかヘルクレス座とかあるし、シリウスとカペラは太陽をのぞくと1番、6番に明るい星です。
黄金聖闘士は黄道十二星座で動きませんから、格下の「青銅聖闘士」よりも強そうな、ペルセウス座やヘルクレス座などの英雄がとられているのはよくわかりますね。
【青銅聖闘士】
いったん白銀聖闘士はおいて、青銅聖闘士を並べてみましょう。
主人公たち
・ペガスス座…秋の四辺形。
・りゅう座…北天の星座。
・はくちょう座…夏の大三角形の一つ。
・アンドロメダ座
・ほうおう座…バイエルによって設定。南天の星座。
その他
・いっかくじゅう座…バルチウスの星図に設定があります。
・カメレオン座…南天の星座。
・こじし座…ヘヴェリウスの設定。
・おおかみ座…ケンタウルス座とくっついているプトレマイオスの星座です。
・おおぐま座…北天の星座。
・うみへび座
その他は本当にその他な星座ばかりですねー。こじし座(ライオネット)とか物語の初めに出るくせに、原作最終章で初めてセリフが出るし…w
ライオネットとは子獅子のことで、星座名としては『Leo Minor』です。
主人公達の星座それ自体は目立つのもあればそうでないのもあります。ペガスス座、りゅう座、ほうおう座は、見た目や神話的な複数の要素から「かっこよさ」を引き出していますし、アンドロメダ座は若い女性そのものが取り上げられた星座ですので、これも主人公にあてがわれるのは納得のいく話でしょう(主人公は男性ばかりですので、女の子(に近い)キャラが一人いるのは伝統かとw)。
ちなみに女性そのものを取り上げた星座は「おとめ座」「カシオペヤ座」「アンドロメダ座」の三つしかありません。
五つの中ではもっとも人に知られたはくちょう座は、これまた主人公として持って来るのに適当だと思います。ただ、夏の星座としてより、冬に越冬しに来る寒い地域に住む鳥としての扱いがなされてはいますけれど。
【星座の適用】
星座は明るい星が含まれるからといって人々によく知られているとは限りません。作劇上、盛り上げるために竜(ドラゴン)などが使われるのはごく自然な成り行きですよね。
そういう風に考えると、白銀聖闘士はそこそこ知られた星座(英雄など)をとりあげ、またコメディリリーフとしてふさわしいような人物に対しての星座をあてがうと言う方法によって選ばれていることがおぼろげながら見えてきます。
それらをふまえて黄金聖闘士のなかでもおかしなキャラクターとして語りぐさとなっている「キャンサー(かに座)のデスマスク」をみてみると、このかにはヘルクレスの冒険であえなく踏みつぶされた出オチの怪物という神話の扱いが有名です。初登場の時は黄金聖闘士らしい力を見せつけますけれど、その後どんどんヘンな人物になって最後は倒されてしまいます。作者は神話上のかに座の存在を大いに参考にしていると思われます。
器具の星座はてんびん座、や座、こと座が利用されています。てんびん座は12星座ですから当然として、や座は物語のキーとして重要ですね。こと座は神話をモチーフに小さなストーリーが組まれています。器具や物の星座は戦士に用いるには難しいですねぇ…。テーブルさん座とかどうしろと。
さんかく座とか使って欲しかったなー。
◆アンドロメダ座(Andromeda)
東から昇り始めたアンドロメダ座が一番綺麗な姿を見せるときです。きちんと頭が上で、足が下向きになっています。岩に鎖で繋がれた、生け贄としてのアンドロメダ姫の姿ですね。
いままでも何度かアンドロメダ座は出てきましたけれど、まともな姿は今回が初めてですね。
『聖闘士星矢』では、主人公の一人「アンドロメダ星座の瞬」です。
Alpheratz
「馬のおへそ」と言う意味をもつ恒星で、現在はアンドロメダ座に属しています。星図の所属としてはアンドロメダ座ですけれど、星座絵や星座線などではアンドロメダ座の頭の部分とペガスス座のお腹の部分と共有されています。
アンドロメダ座α星です。
◆ペガスス座(Pegasus)
ペルセウスがメデューサを倒し、その首を切ったときにあふれた血から生まれたという天馬です。
メデューサについてはいくつかの神話がありますが、美しさの自慢で神の怒りを買い、髪の毛をヘビに変えらるなど醜い姿にされてしまった上、ペルセウスに倒されるという結末になっています。
ペルセウス神話では同じ自慢でアンドロメダ姫も生け贄に捧げられていて、美しさ自慢が二度にわたっています。なんか物語の導入としてはあまり良くないような…。
ペルセウスはメデューサの首を使ってアンドロメダ姫を救っています。
が、メデューサとポセイドンは夫婦と言われていますので、ポセイドンの怒りを買って生け贄に捧げられたアンドロメダ姫をメデューサの首で救うなんて、ペルセウスはポセイドンと関係が深いだけでなくポセイドンから恨まれてしまいそうな役回りですね。
『聖闘士星矢』では、主人公「天馬星座の星矢」です。
◇秋の四辺形(Square of Pegasus)
ペガスス座とアンドロメダ座でつくる四角形は綺麗にできていますね。暗い空ならすぐに解ります。
◆うお座(Pisces)双魚宮
魚座はそれほど目立つ星座ではありませんけれど、その形と秋の四辺形にくっつくような位置取りから、比較的見つけやすいです。
二尾の魚が紐で結ばれた星座絵は、どうもギリシア神話よりも古いときからあるらしいです。由来がメソポタミアにあるからですね。
ペガスス座がもっと上がった頃、リボンの結び目のα星が見えてくるので、またそのときにご紹介しようと思います。
『聖闘士星矢』では、「魚座のアフロディーテ」です。
◆みずがめ座(Aquarius)宝瓶宮
水瓶からあふれる水が、みなみのうお座のフォーマルハウト目指して流れ込んでいます。
エリダヌス座に流れ込む水という話もありますけれど、月に吠える…おおいぬ座、エリダヌス座(MDSS22)に書きましたように、大きく流れをずらしたりしなくてはなりません。
うお座と並んで古い星座で、はっきりと神話があるわけではありません。
三ツ矢の形がちょうど瓶の注ぎ口になっています。
『聖闘士星矢』では、「水瓶座のカミュ」です。
◆やぎ座(Capricornus)磨羯宮
しっぽの部分だけかろうじて見えています。
やぎ、みずがめ、うおと水に関係する星座が並んでいます。
Capricornus(カプリコーン)とは、コーンが角、カプリが山羊です。雄の山羊ですね。
『聖闘士星矢』では、「山羊座のシュラ」です。
◆ちょうこくしつ座(Sculptor)
ラカーユによる南天の星座です。1752年に設定された当初は『彫刻家のアトリエ』座という名前でしたけれど、短く改定されました。
一つしか星が見えていませんけれど、形としては直角三角形のようなかんじです。
◆みなみのうお座(Piscis Austrinus)
神々の宴の時、テュフォンに襲われたときに、アフロディテが変身した姿と言われています。
Fomalhaut
秋の星座唯一の一等星がフォーマルハウトです。魚の口という意味です。
魚の口といえば…
「それから環状星雲というのもあります。魚の口の形ですから魚口星雲とも云いますね。」(宮沢賢治『土神ときつね』より。『青空文庫』から引用)
こと座にあるドーナツ星雲をこのように表現したりもしています。
フォーマルハウトは不意に明るいというか、暗い星空の南の方にぽつりと1個だけ明るい星があることで解りますけれど、気づかないとなんだかさっぱり解りません。星座早見盤などがあればすぐですけれど…。
◇黄道(Ecliptic)
上から磨羯宮、宝瓶宮、双魚宮です。磨羯宮の前が人馬宮、双魚宮の次が金牛宮です。
【おわりに】
いかがでしたか? 今回はまんがの話題に終始してしまいましたけれど、星座を題材にした私のよく知っているまんがということで取り上げてみました。
秋の星座はペガスス座以外は出尽くしていますので解説も少々でした。次回はレチクル座を狙おうかなぁ…。となると冬の星座が主体になるでしょう。またカリブ沖でさがしてみようかな、と思います。
でわ~☆
何でも分析してみることが重要です(イミフ)。
◎ジブラルタル付近より、東の空
聖闘士星矢
【聖闘士星矢というまんが】
『聖闘士星矢』は、週刊少年ジャンプにかつて連載されていたまんがです。
◎主人公たち
「この世に邪悪がはびこるとき、必ずや現れるという希望の闘士 聖闘士 (セイント)。その拳は空を切り裂き、蹴りは大地を砕くという。彼らは神話の時代より女神アテナに仕え、武器を嫌うアテナのために素手で敵と戦い、天空に輝く88星座を守護としてとしてそれを模した 聖衣 (クロス)と呼ばれる防具を纏う。6年もの厳しい修行を経てアテナの聖闘士となった少年 星矢 が、同じ境遇の仲間の聖闘士たちとともにこの世に蔓延する邪悪と戦う。」(Wikipediaより抜粋)
というのがストーリー展開の骨子です。神話の時代にはプトレマイオスの48星座しかなかったのですがそれはともかく…w
この聖闘士という戦士には「格」のようなものがあり、おもに「黄金(ゴールド)」「白銀(シルバー)」「青銅(ブロンズ)」とあります。上から順に強いのですが、「黄金聖闘士」は12人いまして黄道十二星座が当てられており、最強の戦士としてアテナのお膝元で守りについています。わかりやすいですね。
【白銀聖闘士】
その次の格である「白銀聖闘士」はストーリー上、聖闘士の掟をやぶった「青銅聖闘士」を処分するためにやってきます。場合によっては青銅聖闘士たちの師として存在したり、または味方となったりします。黄金聖闘士に比べて人数が多いのですけれど、ちょっと列挙してみましょう。全て原作版です(アニメはみたことがなくて知りません)。
・わし座…夏の大三角形の一つ。
・へびつかい座
・ケフェウス座…ペルセウス神話に登場。北天の星座。
・とかげ座…ヘヴェリウスが設定。北天の星座。
・ケンタウルス座
・くじら座
・からす座
・りょうけん座
・ケルベルス座…現在はヘルクレス座になって失われており、88星座にはありません。
・ぎょしゃ座…初冬の明るい星カペラを擁します。冬の大六角形の一つ。
・ペルセウス座…ペルセウス神話の主人公。
・おおいぬ座…冬の大三角形の一つ。カニスマヨルのシリウスと言う登場人物ですが、『Canis Major』でおおいぬ座です。こいぬ座は『Canis Minor』。
・はえ座…南天の星座。
・ヘルクレス座
・や座
・こと座…夏の大三角形の一つ。まんがのストーリー上は特殊な人物です。
88星座ってゆったのにケルベルス座がw 物語では「地獄の番犬星座(ケルベロス)」となっています。ヘルクレス座の手元の部分に当たります。
てんびん座はいいとして、ぎょしゃ座とこの人武器使うじゃん…。素手じゃないじゃん…。
はえ座は作中「銀蝿星座」になっていて、なんかかわいそうですw みつばち座なども名前があてがわれていたというのに…。白銀だけに銀蝿なんでしょうけれど、あんまりです。たしかこの人、技を止められて「はえッ」っていったような。ちゅまんねー。
さて、どういう基準で選んでいるのか微妙によく分かりません。明るさでしょうか? にしてはへびつかい座とかヘルクレス座とかあるし、シリウスとカペラは太陽をのぞくと1番、6番に明るい星です。
黄金聖闘士は黄道十二星座で動きませんから、格下の「青銅聖闘士」よりも強そうな、ペルセウス座やヘルクレス座などの英雄がとられているのはよくわかりますね。
【青銅聖闘士】
いったん白銀聖闘士はおいて、青銅聖闘士を並べてみましょう。
主人公たち
・ペガスス座…秋の四辺形。
・りゅう座…北天の星座。
・はくちょう座…夏の大三角形の一つ。
・アンドロメダ座
・ほうおう座…バイエルによって設定。南天の星座。
その他
・いっかくじゅう座…バルチウスの星図に設定があります。
・カメレオン座…南天の星座。
・こじし座…ヘヴェリウスの設定。
・おおかみ座…ケンタウルス座とくっついているプトレマイオスの星座です。
・おおぐま座…北天の星座。
・うみへび座
その他は本当にその他な星座ばかりですねー。こじし座(ライオネット)とか物語の初めに出るくせに、原作最終章で初めてセリフが出るし…w
ライオネットとは子獅子のことで、星座名としては『Leo Minor』です。
主人公達の星座それ自体は目立つのもあればそうでないのもあります。ペガスス座、りゅう座、ほうおう座は、見た目や神話的な複数の要素から「かっこよさ」を引き出していますし、アンドロメダ座は若い女性そのものが取り上げられた星座ですので、これも主人公にあてがわれるのは納得のいく話でしょう(主人公は男性ばかりですので、女の子(に近い)キャラが一人いるのは伝統かとw)。
ちなみに女性そのものを取り上げた星座は「おとめ座」「カシオペヤ座」「アンドロメダ座」の三つしかありません。
五つの中ではもっとも人に知られたはくちょう座は、これまた主人公として持って来るのに適当だと思います。ただ、夏の星座としてより、冬に越冬しに来る寒い地域に住む鳥としての扱いがなされてはいますけれど。
【星座の適用】
星座は明るい星が含まれるからといって人々によく知られているとは限りません。作劇上、盛り上げるために竜(ドラゴン)などが使われるのはごく自然な成り行きですよね。
そういう風に考えると、白銀聖闘士はそこそこ知られた星座(英雄など)をとりあげ、またコメディリリーフとしてふさわしいような人物に対しての星座をあてがうと言う方法によって選ばれていることがおぼろげながら見えてきます。
それらをふまえて黄金聖闘士のなかでもおかしなキャラクターとして語りぐさとなっている「キャンサー(かに座)のデスマスク」をみてみると、このかにはヘルクレスの冒険であえなく踏みつぶされた出オチの怪物という神話の扱いが有名です。初登場の時は黄金聖闘士らしい力を見せつけますけれど、その後どんどんヘンな人物になって最後は倒されてしまいます。作者は神話上のかに座の存在を大いに参考にしていると思われます。
器具の星座はてんびん座、や座、こと座が利用されています。てんびん座は12星座ですから当然として、や座は物語のキーとして重要ですね。こと座は神話をモチーフに小さなストーリーが組まれています。器具や物の星座は戦士に用いるには難しいですねぇ…。テーブルさん座とかどうしろと。
さんかく座とか使って欲しかったなー。
◆アンドロメダ座(Andromeda)
東から昇り始めたアンドロメダ座が一番綺麗な姿を見せるときです。きちんと頭が上で、足が下向きになっています。岩に鎖で繋がれた、生け贄としてのアンドロメダ姫の姿ですね。
いままでも何度かアンドロメダ座は出てきましたけれど、まともな姿は今回が初めてですね。
『聖闘士星矢』では、主人公の一人「アンドロメダ星座の瞬」です。
Alpheratz
「馬のおへそ」と言う意味をもつ恒星で、現在はアンドロメダ座に属しています。星図の所属としてはアンドロメダ座ですけれど、星座絵や星座線などではアンドロメダ座の頭の部分とペガスス座のお腹の部分と共有されています。
アンドロメダ座α星です。
◆ペガスス座(Pegasus)
ペルセウスがメデューサを倒し、その首を切ったときにあふれた血から生まれたという天馬です。
メデューサについてはいくつかの神話がありますが、美しさの自慢で神の怒りを買い、髪の毛をヘビに変えらるなど醜い姿にされてしまった上、ペルセウスに倒されるという結末になっています。
ペルセウス神話では同じ自慢でアンドロメダ姫も生け贄に捧げられていて、美しさ自慢が二度にわたっています。なんか物語の導入としてはあまり良くないような…。
ペルセウスはメデューサの首を使ってアンドロメダ姫を救っています。
が、メデューサとポセイドンは夫婦と言われていますので、ポセイドンの怒りを買って生け贄に捧げられたアンドロメダ姫をメデューサの首で救うなんて、ペルセウスはポセイドンと関係が深いだけでなくポセイドンから恨まれてしまいそうな役回りですね。
『聖闘士星矢』では、主人公「天馬星座の星矢」です。
◇秋の四辺形(Square of Pegasus)
ペガスス座とアンドロメダ座でつくる四角形は綺麗にできていますね。暗い空ならすぐに解ります。
◆うお座(Pisces)双魚宮
魚座はそれほど目立つ星座ではありませんけれど、その形と秋の四辺形にくっつくような位置取りから、比較的見つけやすいです。
二尾の魚が紐で結ばれた星座絵は、どうもギリシア神話よりも古いときからあるらしいです。由来がメソポタミアにあるからですね。
ペガスス座がもっと上がった頃、リボンの結び目のα星が見えてくるので、またそのときにご紹介しようと思います。
『聖闘士星矢』では、「魚座のアフロディーテ」です。
◆みずがめ座(Aquarius)宝瓶宮
水瓶からあふれる水が、みなみのうお座のフォーマルハウト目指して流れ込んでいます。
エリダヌス座に流れ込む水という話もありますけれど、月に吠える…おおいぬ座、エリダヌス座(MDSS22)に書きましたように、大きく流れをずらしたりしなくてはなりません。
うお座と並んで古い星座で、はっきりと神話があるわけではありません。
三ツ矢の形がちょうど瓶の注ぎ口になっています。
『聖闘士星矢』では、「水瓶座のカミュ」です。
◆やぎ座(Capricornus)磨羯宮
しっぽの部分だけかろうじて見えています。
やぎ、みずがめ、うおと水に関係する星座が並んでいます。
Capricornus(カプリコーン)とは、コーンが角、カプリが山羊です。雄の山羊ですね。
『聖闘士星矢』では、「山羊座のシュラ」です。
◆ちょうこくしつ座(Sculptor)
ラカーユによる南天の星座です。1752年に設定された当初は『彫刻家のアトリエ』座という名前でしたけれど、短く改定されました。
一つしか星が見えていませんけれど、形としては直角三角形のようなかんじです。
◆みなみのうお座(Piscis Austrinus)
神々の宴の時、テュフォンに襲われたときに、アフロディテが変身した姿と言われています。
Fomalhaut
秋の星座唯一の一等星がフォーマルハウトです。魚の口という意味です。
魚の口といえば…
「それから環状星雲というのもあります。魚の口の形ですから魚口星雲とも云いますね。」(宮沢賢治『土神ときつね』より。『青空文庫』から引用)
こと座にあるドーナツ星雲をこのように表現したりもしています。
フォーマルハウトは不意に明るいというか、暗い星空の南の方にぽつりと1個だけ明るい星があることで解りますけれど、気づかないとなんだかさっぱり解りません。星座早見盤などがあればすぐですけれど…。
◇黄道(Ecliptic)
上から磨羯宮、宝瓶宮、双魚宮です。磨羯宮の前が人馬宮、双魚宮の次が金牛宮です。
【おわりに】
いかがでしたか? 今回はまんがの話題に終始してしまいましたけれど、星座を題材にした私のよく知っているまんがということで取り上げてみました。
秋の星座はペガスス座以外は出尽くしていますので解説も少々でした。次回はレチクル座を狙おうかなぁ…。となると冬の星座が主体になるでしょう。またカリブ沖でさがしてみようかな、と思います。
でわ~☆