大航海時代初心者日記。→大航海星空日記。

マリィナ=ファリエル@NOTOS のんびりだらだら――のんだら系。

世にも不思議な南天(MDSS17)

2009-01-27 20:34:12 | 星のこと・MDSS
Ciao,マリィナです。DOLの全天走査計画MDSS(マリィナ・デジタル・スカイ・サーベイ)。本日の話題は南天の星空がテーマです。
星座はもともと、その大半がギリシャやアラビアの人達によって培われた知識を現代にも使っています。南半球の星座は、ヨーロッパ人たちが大航海時代に航海したことが設定の発端となっています。もちろん現地にいる人によって名付けられた星座もあったかもしれませんけれど、現在ではヨーロッパ人の設定した星座が全てとなっています。

 私は南天の星空が見える地に旅したことはありませんし、そっちの星座は名前くらいしか知りませんので星座の同定には結構時間がかかりました。カタチと名前があまりにもかけ離れててなんだかよく分かんないし…。

 コレをお読みくださっている方々にも、今回の星空はいつにも増してわかりにくいと思いますけれど、どうぞおつきあいください。



◎天の南極方向がみえる今回の星空は複雑怪奇

 GIFの画像を使って見やすく工夫しようとしたんですけれど…なんとGIFがアップロードできないのです;><)oムキー
 なんかPNGになっちゃうんですよねー…んー…。わかんないのでいつも通りの画像を並べただけになっちゃいました。ごめんなさい。

 それでは本日の星空をご紹介していこうと思います。聞き慣れない星座ばかりかと思いますw

【南天の星座…地球は丸い】
 今回の星空はカリブなどの緯度での沖合を写し取っています。そして、北極星ならぬ南極星を捕らえることに成功しましたので、画像としては地球の真下のほうを見ているカタチとなっています。
 星座線の画像をご覧いただくと分かるのですけれど、「はちぶんぎ座」の星座領域を緑色の線で表しています。星座線の横にある星が天の南極に当たる星です。ここを中心にして、南の夜空はゆっくり回っていることになります。

◆ほ座(Vela)
 空の巨大な星船『アルゴ船』の帆です。かなり斜めに傾いています。帆全体でいえば左下のほうが見えている感じですね。
 ほ座と、その下に見えているりゅうこつ座には『ニセ十字』と呼ばれる、みなみじゅうじ座によく似た星の並びがあります。アルゴ座復元計画~予告編(MDSS13-1)をご覧下さいませ。

◆ケンタウルス座(Centaurus)
 後ろ足の部分だけが見えていて、みなみじゅうじ座をすっぽり覆うかたちになっているのがわかります。もともとみなみじゅうじ座はケンタウルス座の一部だったのも、この配置からうなずけますね。

◆みなみじゅうじ座(Crux)
 アルジェの沖で見つけて以来、春の終わりに見えてくる明るい星の並びは、DOLの星空でもポピュラーな星座として私の中で位置づけられています。真横になっていますので、一瞬だけ「ん?」となるかも知れませんね。

◆りゅうこつ座(Carina)
 プトレマイオスによって設定された壮大な船の星座『アルゴ座』は、この星座を含めて現在四つに分割されています。ほ座の項で紹介した参照先と併せてアルゴノーツの休日…アルゴ座復元計画(MDSS13-2)をご覧下さい。巨大なアルゴ船を発見しようという苦心の作ですw

◆はえ座(Musca)
 私が物心ついた頃には「はい座」でしたので、星座絵を見るまで「灰座」だと思っていました。灰座ってなんのこっちゃw とかおもっていました。十数年前には「はえ」に変わっています。
「はい」といっても「はえ」といっても同じですけれど、発音上ちょっとした口の開き方で変わってしまうので、どちらでもいいことになるのでしょう。書いたときに初めて違いが見えるので、今では「はえ」のほうが一般的だというだけかも。

 はえ座ってムスカなんですよね。特務の青二才は遺物にしがみつく蝿ですかー…ムスカ好きにはなんだか切ないw

◆とびうお座(Volans)
 水面すれすれ、高くて3mくらいをものすごいスピードで飛ぶ魚。フェリーの甲板で見たことがありますけれど、背の低い船であれば飛び込んで来ちゃうこともあるとか。
 肉食の大きな魚から逃げるのに飛ぶらしいですけれど、大型の魚はそれを追いかけて水の中を猛スピードで泳ぐような気もします。
 星座線はおそらく、翼のような胸びれを広げた姿を表現していると思います。

◆カメレオン座(Chamaeleon)
 星空ではさっぱり分かりませんでしたが、資料とじっと見比べるうちにわかってきました。全体このあたりの星は目立たない暗い星が多くて、配置も特徴がみられず、バイエルも設定に苦労したでしょうね。後から見る私たちも苦労しています。

 カメレオンは目を別々に動かせますけれど、その代わり距離感をつかめなくなりますから獲物を見つけたら両目で見ますし、視界に入ったときに動いていなければ無視するらしいです。動体が近くに止まったとき、じっくりと狙いを定めて舌で捕まえるそうです。捕獲率は100%らしいですからすごいですね。

 星の話題がちっともないのは仕様です。

◆ふうちょう座(Apus)
 ふうちょうとは風鳥と書きますが、これは極楽鳥のことです。鳥の和名においてゴクラクチョウはあくまで俗称で、フウチョウが使われます。
 そのわりには花の名前にゴクラクチョウカがあったりしてよく分かりませんw たぶん日本に知られた順番のせいかもしれませけれど。

 英語名では「the bird of paradise(楽園の鳥)」です。

 三角のカタチのところがちょっと特徴的ですね。撮影したそのスクリーンショットで、私は撮影当初ケンタウルス、みなみじゅうじ、ほ、りゅうこつしか認識していませんでしたので、こんなところに星座があるとは思っても見ませんでした。アングルをちょっと変えていたら隠れてよく分からなかったでしょう。

 この星座を設定したバイエルという人は、もう一人南半球の星座を設定したラカーユとちがって研究者ではありません。ラカーユはケープで観測を実施した天文学者で、これからご紹介するケープにある山「テーブルさん座」や、科学の発展に伴う器具の星座を設定していますが、バイエルの設定した南半球の星座はすべて器具以外のものになっています。
 フウチョウはオセアニアに生息する生き物だそうで、しかもバイエルは実際に南半球に出かけたわけではありません。この星座だけではありませんけれど、航海者達が使っていた星の並び、名前を星図に載せたと考えても差し支えないといえるかも知れません。

◆テーブルさん座(Mensa)
 星座の名前に触れたのは小学生の頃でした。この星座の記憶は「テーブルさんって誰?」が最初です。

…テーブル山です。

 そういう架空の山があるものとばかり思って……年。
 昨夜星座をたどっていて、ひらめきました。
「はっ…まさかエアーズロックのこと?」

※私の態度は決して南の星座を馬鹿にしたものではないことをご了承下さい

 じゃなくて。
 調べたらホントに「Table Mountain」というのがあるのです。ケープに。

 こないだケープいったときダイヤモンド安かったから購入しましたけれど…ふーん。テーブル山っていうのがあるのですね。

 ふうちょう座のところで書きましたように、ケープで観測をしていたラカーユがこの星座を設定しました。
 天の南極に二番目に近い星座です。
 またこの星座には大マゼラン雲が存在しています。マゼランによって日誌に記録された雲ですね。雲といってもその正体は銀河です。アンドロメダ銀河が230万光年の距離にあると言われていますけれど、マゼラン雲は16万光年と銀河の中ではもっとも近い距離にあります。

◆はちぶんぎ座(Octans)
 ろくぶんぎ座というのがおとめ座やうみへび座の近くにありますが、こちらは天の南極に存在します。また、なくなった星座にしぶんぎ座というのもあります。いずれも測量の道具です。

 天の南極には、天の北極にある北極星のような明るい星がありませんので目印には向かず、みなみじゅうじ座がもっぱら用いられたと聴いています。

 星座線の周りの緑の枠は、はちぶんぎ座の区画を表しています。他の星座もちょっと試してみようとは思ったのですけれど、大変すぎてやめましたw

◆みずへび座(Hydrus)
 ミズヘビ…ってどこから来たんでしょう? 水棲の蛇はいますけれど、それがどうして南天の星座に…。んー。よく分かりません。でも星をたどるとちょっとくねっていて、うみへび座やりゅう座を彷彿とさせます。

Petrus Plancius
 ふうちょう座と同じくバイエルの設定からとられていますけれど、実は彼が星図を発行するにあたって、南天の星座は別の人物によって作成された天球儀からとったことが分かっています。
 その天球儀を作成した人が、オランダの東インド会社設立者のひとりであるペトルス・プランシウス(天文学者・地図職人)です。彼が航海者に依頼して、詳細な星の観測結果から天球儀を作成しました。星図も作成していて、バイエルはこれを取り入れて自身の星図を発表しています。

◆とけい座(Horologium)
 一つしか星が見えていません。この時計は振り子時計です。英語名はGrandfather Clock。「大きなのっぽの古時計♪」のことです。床におくタイプの大きな振り子時計は、この歌からGrandfather Clockと呼ばれるようになったそうです。

◆きょしちょう座(Tucana)
 またよくわかんない名前が出てきました。ひらがなだと意味が分かりませんが、巨嘴鳥と書きます。オオハシのことです。
 小マゼラン雲を抱えています。

 熱帯というとオオハシかな、っておもうのはテレビの刷り込みでしょうか。

◆エリダヌス座(Eridanus)
 明るい星が一つありますが、これがオリオン座の膝元から流れを発するエリダヌス川の南端、一等星アケルナル(川の果ての意味)です。明るさで言うとトップ10に入ります。
 んー。これを観測するにはどうしたらよいか…ちょっと考えてみなくてはいけませんね。くねった流れで、かつわりと南方でみられる星座ですから、普通に航海しているだけではちょっと全体像をつかむのは難しいかも知れません。

 オリオン座に近い場所にあるのをご覧いただいたことはありますので、引き続き観測を続けていきたいと思います。

◆つる座(Grus)
 画面端に位置しているのでだいぶカタチが引き延ばされてしまっています。みずがめの南、南天大さじ一杯…秋、みずがめ座(MDSS11)にあるつる座と見比べていただくとよく分かるかと思います。ただしリンク先の図と、本エントリの図とではお互い逆さになっている点で注意が必要です。

 この星座の右下の方に、逆さまになってみなみのうお座があります。こちらは秋の星座の方向というわけですね。

◆ほうおう座(Phoenix)
 何だかよく分からないカタチになっていますけれど、画面端になって大きさは二倍以上になっている感じがします。
 丁度α星が画面右の外にはみ出て見えない状態になっていますね。もうちょっとアングル右でスクリーンショットとれば良かったですけれど…わからん;><)o

 鳳凰と名前がついていますけれど、英語ではPhoenixになっています。不死鳥ですね。鳳凰と不死鳥って同一とみることは出来ないと思いますけれど、瑞祥と言う意味においては非常に近い間柄なのかな、と言う気がします。

 この星座の東にずっと行くとくじら座があります。

◇天の川(Milky Way)
 案外天の南極近くまで通っています。南北にとうとうと流れていることを表していますね。このあたりはかなり濃いのでいろんな星雲や星団がみられます。

【おわりに】
 いかがでしたか? 南天の星座のみというのは初めてですので、何だかよくわからんっっってかたがほとんどだったのではないかと思います。
 こういう空だと南半球に移住したくはないですねー…みなみじゅうじが見えるだけではちょっと。
 今回の紹介で大幅に未紹介の星座が減りました。あとちょっとですねー。がんばって観察を続けたいと思います。

 来週はまだ全然未定なので、なにがでるかお楽しみにー。

 でわ~☆

天上のヘルクレス…初夏の英雄(MDSS16)

2009-01-20 19:42:26 | 星のこと・MDSS
Ciao,マリィナです。DOLの全天走査計画MDSS(マリィナ・デジタル・スカイ・サーベイ)。本日はヘルクレス座の全体像をお届けしつつ、天文学者を一人ご紹介いたします。世界天文年のエントリにふさわしい内容になったかは微妙ですけれどw
 この頃ちょっと訳あって画面解像度を変更しました。なのでこれから先、画像の形が若干変わるかも知れませんけれどご了承下さいませ。

 早速今回の星空を見てみましょう。左からご紹介しますが、ケフェウス座だけ最後にご紹介します。



◎大型の星座が小さなこと座の上に

◆りゅう座(Draco)
 ギリシャ神話の中でもいくつかの説があるりゅう座です。線をたどると身体をくねらせた姿がなかなかダイナミックな星座ですね。
 かつて北極星だったα星ツバンは画面外にあります。全ての線をつなぐとなかなか大きく、面積では8番目に大きな星座です。

◆はくちょう座(Cygnus)
 翼の先だけがみえています。諸事情により天の川と黄道はこの図の中に示していませんが、星がたくさん集まっているところにあっても目立つ十字のかたちは綺麗ですよね。

◆こと座(Lyra)
 船の向こう側に昇り始めたこと座の姿が見えます。
 小さいので見つけやすいし、0等星のベガがきわめて明るいので夏の空では真っ先に見つけられると思います。

Vega
 平行四辺形の横に出っ張った星がくっついているようなカタチですけれど、出っ張り部分とベガに一番近い四辺形の一点を結んだくの字の部分が名前の由来であるハゲワシの星座だったそうです。
 わし座のアルタイルはその通り鷲を意味する言葉ですので、白鳥、ハゲワシ、鷲と鳥が集まっていますね。
「わっしはすぐそこで降ります。わっしは、鳥をつかまえる商売でね」(青空文庫「銀河鉄道の夜」「八 鳥を捕る人」より)

◆ヘルクレス座(Hercules)
 ヘラクレスという人物は非常に有名ですけれど、星座としては案外目立ちません。非常に大きな星座ですので全部おさめるのは無理かな…と思っていたのですけれど、見事に星座線全てを結べました。
 ご覧の図の右が南に当たりますので、このまま上っていくとヘルクレス座は南に来たとき逆さまの姿になり、西に行くと寝た状態になります。

 下側の腕は長く見えますけれど、これはリンゴの枝に三つ首のヘビが絡まり、それをヘラクレスがつかんでいる図になっています。
 この部分はケルベルス座とかリンゴの枝座と呼ばれていました。現在は使用されておらず、ヘルクレス座となっています。

Ras Algethi
 頭の星はラス・アルゲティといいます。ひざまずく者の頭を意味するアラビア語だそうです。
 すぐしたにへびつかい座の頭の星、ラス・アルハゲーという星があります。この二つの星の対比はちょっと綺麗ですよね。この星についてはへびつかい座の項をご覧下さい。

◆へびつかい座(Ophiuchus)
 この星座は大変大きいのがよく分かります(画面端がズームで引き延ばされてはいますけれど)。
 この星座だけを中央に納めるのはなかなかコツが要りそうです。こと座を目印に一度挑戦してみたいところ。

Ras Alhague
 頭の部分にある星がラス・アルハゲーです。ヘルクレス座のラス・アルゲティ(ひざまずく者の頭)に対して「蛇の頭を持つ者」という意味です。
 二つの星は近くに見えていて、比較的明るいため対比されたのでしょう。

◆へび座(頭部)(Serpens Caput)
 一部のみ見えています。先にヘビのかたちがあって、そのあとに蛇遣いという大きなかたちが生まれたのかも知れませんね。

◆へび座(尾部)(Serpens Cauda)
 一部のみ見えています。ヘビは脱皮をすることやその特異な姿などから死と再生の象徴などといわれていますけれど、そこから医学のシンボルとして使われるようになりました。WHOのシンボルマークは杖にまとわりつく一匹の蛇ですが、蛇遣い座のアスクレピオスの杖を意味していますね。

◆ケフェウス座(Cepheus)
 順番を最後に持ってきたケフェウス座です。本ブログでは初登場となります。

 奥さんがカシオペア王妃、娘さんがアンドロメダ王女というエチオピアの王様です。王様なのにその名はカシオペアやアンドロメダのように有名ではなく、目立ちません。私も実物の星座を見た記憶がないです(笑)
 いびつな水晶のような五角形をしていて、今見えているのは横倒しになった姿の一部です。
 この星座には変光星が多く、比較的明るいので観測に適しています。

セファイド型変光星(Cepheid variable star)
 ケフェウス型変光星ともいいます。ケフェウス座には変光星が多く、神話よりそちらの情報が賑やかです。

 変光星とは明るさが変わる恒星をさしますが、明るさのかえかたによっていくつかの種類に分かれています。
 たとえばペルセウス座のアルゴルは二つの星が引き合ってまわっていて、お互いを隠し合う、いわば日食のような関係で明るさを変えます。
 また、くじら座のミラという星は、とてつもない大きさの星がゆっくりと心臓の鼓動のように脈動を繰り返すことで明るさを変えます(これらの変光星のお話は晩秋殺風ペルセウス(MDSS5)の「◆変光星について」も併せてごらんください)。

 ケフェウス座にある変光星を代表して付けられているのが「セファイド型変光星」というもので、これはくじら座のミラと同じく星の脈動によって明るさを変化させる星ですけれど、その星が持つ明るさと変光の周期がある程度比例関係を保っているそうです。

 つまり変光の周期を調べられれば、その星の持つ本来の明るさ『絶対等級』が分かるのです(絶対等級については星の呼び方、明るさについて(MDSS研究編3)の「◆本当の明るさ」も併せてごらんください)。

 見かけの明るさはすぐに調べられますから、見かけと本当の明るさを比べて、どの程度の距離にあるのかを見積もることができるわけです。

 これのすごいところは二点あって…
・そもそも変光周期と絶対等級が相関関係にあることを発見したこと
・発見から、視差を使わなくてもある程度精密な距離を測定できること
 です。

 距離の見積もりのすごさというのは、はっきり言ってぴんとこないと思います。私もぴんと来ませんからw
 でも視差を使わないで距離が分かるというのは、実はとんでもないことなんです…が。

 あー視差の話しなきゃ…あううう;><)o

 難しいので(爆)この説明は研究編に譲ります。去年からずっと言ってますね…。

 その話は置いといて、セファイド型変光星に関する研究者をご紹介したいと思います。

ヘンリエッタ・S・リービット(Henrietta Swan Leavitt)1868-1921
 アメリカの天文学者ヘンリエッタ・リービットという人がこのセファイド型変光星の規則性を発見しました。
 1893年ころからハーバード天文台で助手…というより下働きとかアルバイトのようなかんじで仕事をはじめた、女性の研究者です。

【観測写真の乾板】
 発見の元となったその仕事は、『天文台で撮影した天体写真の乾板上の星の明るさを測定し、データ化する』というものです。
 私だったら没頭するか逃げるかどっちかな作業ですw
 今だったらデジタルデータとなった写真をPC上で解析することが可能でしょう。当時のハーバード天文台の作業は「人間コンピュータ」と呼ばれていたようです。

 さて、何万枚もの写真乾板をしらべるという大変な作業です。デジタルデータやフィルムと違って写真乾板はガラスですから扱いには注意が必要です。ハーバード大学はとくに写真乾板を大量に撮影・所有しており、貴重な資料ではありますが研究データの取得も大変です。
 けれど、同じ作業をしていくうちにカンが養われてきます。作業に熟達するというのは、その仕事のスピードが上がるだけでないなにかの蓄積をもたらしますよね。
 ヘンリエッタはそのカンに従い、ある写真乾板に目を留めます。
 それが「マゼラン雲」です。

【当時の女性の労働】
 1900年初頭はアメリカといえども、女性の研究者としての進出にはとくに眉をひそめる向きだったようです。この頃女性労働者は2割くらいだそうですから、その2割の中でも研究助手として働くというのはきわめて珍しいことだったと思います。
 ちなみに、この頃の女性は工場で働くかメイドさんのお仕事が普通で、工場では10時間以上立ちっぱなし、メイドさんは朝早くから晩遅くまでの一日中の労働(外出も制限)によってだいたい週平均9ドル位の賃金だったそうです。

 ヘンリエッタのもらった賃金は週10ドル5セントだったそうで世間で働くよりは待遇がよいですが、助手=パート・アルバイトのような扱いであり、なにより天文台の天体望遠鏡を使用する許可が与えられていなかったそうなので、まだまだ女性の働き手としての地位は低いと言わざるを得なかったようです。

 そんななかでも、星の明るさのデータ整理のエキスパートや、星の色から物質の組成を調査する仕事にたずさわった当時の女性助手達は、おおくの画期的な発見をしています。ハーバード天文台は女性の助手を多く雇っていたといいますので、進んだ考え方(表向きには)だったのではないかと思います。
 最終的にヘンリエッタの仕事はきわめて深い意義を持つことから、ノーベル賞の候補にも挙がりました(そのとき既になくなっており、候補からは外されてしまいました)。

【銀河系の外】
 さて、マゼラン雲。この銀河にある数千もの星に着目したヘンリエッタは早速データを取り始めます。
 マゼラン雲は私たちの銀河系のとなりにある銀河で、主従のような関係で重力で引き合う「伴銀河」です。
 1912年、彼女はマゼラン雲の中の特徴的な変光星について研究し、「ある種の変光星の変光周期と光度の関係」を明らかにした論文を発表しました。

 ところで、私たちは「マゼラン雲」や「アンドロメダ銀河」が私たちの「銀河系」の外側にあることは勉強して分かっています。
 けれど当時は、星や星雲や銀河などは全部銀河系の中にあるという説と、銀河系外にもあるという説が対立していました。

 セファイド型変光星は明るさから距離を求められることは既にお話しましたけれど、この発見によって、マゼラン雲にあるこの変光星までの距離がわかりました。
 つまりヘンリエッタは地道な調査研究により、星が銀河系の外にもあることを初めて実証し当時一番の論争に決着をもたらしたのです。

 この研究結果はハッブル宇宙望遠鏡の名前にもなっているエドウィン・ハッブルによって活用され、後に彼は「宇宙の膨張」を発見することになります。

◆おわりに
 いかがでしたか? 私たちの知識のしたには数多くの人たちの大変な研究、経験と理論の蓄積があります。そうした背景を受け止めながら、ちょっとずつ知識を蓄えていきたいと、改めて思った今回のエントリでした。
 それにしてもコンピュータのない時代、人力で星の数ほどの星を調査するのはまさしく職人芸ですよね。
 セファイド型の変光星がどうして距離の測定に使えるか、きちんと調べられたのが良かったです。基本的に変光星とかあまり興味がないものですから…(笑)
 これでまた、星の見方が少し変わりました。

 来週のエントリは…うーん。よく分かりません☆
 またのアップをお楽しみに。

 でわ~☆

NOTOSサーバ・ヴェネツィア集会

2009-01-15 21:07:50 | プレイスタイル
Ciao,マリィナです。臨時の更新を今年もちょこちょこ行っていこうと思います。今回は、日曜に開催予定のヴェネツィア集会についてです。
【N鯖・第33回ヴェネ臨時集会のご案内】
日時:1/18(日)21:00~、場所:ジェノヴァ教会
-レジュメ-
1.開催
2.交易・投資情報の交換
3.イベントのご案内
4.閉会
うるるはこちら。公式BBS・ヴェネツィア:N鯖ヴェネツィア集会5ページ目
※議題案・質問があれば、上記リンク先でご提案ください。
そのほか、議長のブラックサレナさんまで、メール or Tellによる連絡もうけつけています。

広報協力のお願い
より多くの方にご参加いただけるよう、広報にご協力ください。
フレンドなどにお声掛けいただくと共に、下記をコピペして国別シャウトしていただけると幸いです。

/nshout 1月18日(日)21:00より、ジェノヴァ教会にて第33回ヴェネ集会を開催します。ぜひご参加下さい。(詳細は公式BBSまで)

以上です。

 ジェノヴァに間に合わない方のため、リスボンやロンドンなどの邸宅でnshout中継しても良いかもしれない…なんて思いました。

【ヴェネツィア国籍で遊ぶ人のために】
 今回に限らず、集会ではヴェネツィア国籍で活動する方に向けた情報発信が行われています。
 経験をそれなりに積んでいても知らないことが聞けたりしますので、外洋にでて交易活動し始めた方などにとっては有用な情報が多いと思います。
 また、地中海や北海など、まだまだ入港許可が下りていない方々にとっても、他の人がどんな風に活動してきたかを知る機会がありますし、またそうした経験をたくさん積んでいる方がそろいますので、知り合いになる大きなチャンスだとおもいます。

 集会の良いところは、知識の交換だけではなく、人のつながりを多少なりとももてるチャンスを作れるところにあると思います。

 完全にソロでもわるいとはいいません(笑)
 でも例えば、人気交易品の売却による暴落の可能性をうまく回避する策などは、こうした集会によって集まったマンパワーによって実現できます。

 プレイヤー国籍としてのオスマンが今度登場します。黒海は現在、危険海域に指定されていますので、オスマンに湾の入り口を封鎖されると同盟港である「オデッサ」「セヴァストポリ」の同盟化、影響度が危うくなりがちです。オスマンのお膝元ですから投資戦も激しくなると予想されます。

 また、地中海やヨーロッパ北部でのみ交易活動をしている方にはあまりぴんとこないかも知れませんが、南カリブのマラカイボでフランスとの投資戦となっており、毎日のようにヴェネツィア同盟港になったりフランス同盟港になったりしています。
 南カリブというやや遠いところですから、地中海近海で交易している方々には「関係ない」と思われるかも知れません。
 でも、そうともいえないのです。

【影響度、同盟】
 なぜかというと、例えばこのままマラカイボがフランス同盟港として影響度を高く維持したとします。つまりこの投資戦でヴェネツィアの人たちはもう対抗しないとしたとすると、フランスは資金力を次の投資先に向けることができるようになります。
 フランスはモンペリエという領地以外、地中海に同盟港が存在しません。たまに投資戦になるジェノヴァが次の投資先となれば、今度は地中海の港で投資戦となるでしょう。

 地中海近海で交易している人にとっても人ごとではなくなる、と言うわけです。

 ただ、これも同盟と影響度についての知識がないとあまりぴんとこないと思います。
 影響度が高いと…
・交易品売買の時、会計スキルの「ふっかけ」「値切り」の上限回数が上がります。
・交易品の購入量が増えます。
・交易品売買の時、関税が安くなります。

 同盟になっていると…
・影響度が高いときのメリットがあります。
・関税がかかりません。

 レベルや船の積載量の関係から売買額が低額の場合でも、影響度によって関税が最大14%かかったり、買える数量が少なけば手間の割にもうけも少なく、購入するために苦労することになってしまいますので関係なくはない、のですね。

【世界のしくみ】
…細かい話に入り込んでしまいましたけれど、投資を中心にした世界の仕組みを簡単に言うとこういうことです。

・交易品の売買はお金を得る有力な手段です。
・商品の売買数量、売買額は『影響度』『同盟港化』にかなり左右されます。
・『影響度』『同盟港』は「投資」で成長できます。
・投資先には他国の投資も入ります。
・対抗するには投資が必要です。つまりお金がいります。
・お金を稼ぐのに交易品の売買は重要です。
…くりかえし

 この繰り返しのサイクルの中に、商人が投資できないように海賊が商人を襲って妨害したり、それを討伐する軍人がいたりという外部からの変化が入ってくるわけです。

【ゆるい団結】
 投資は売買と違って、投資したそれ以上の見返りがすぐに出るわけではありません。まとまったお金も必要ですし、正装度など投資を行うために条件が必要です。
 なので、今すぐ投資をしろというのではなく、そうした情報を手に入れる場を知ったり、そうした情報にかるく触れておくことで頭の片隅においていただけたら良いなと思うのです。
 決して損な話ではないですし、こういうゆるい団結って案外心地いいものだと思います。ゲームですし、好きなことを思い思いにしながら、他の人の影響も考えつつ商売をコントロールするというのは、一致団結して窮屈になるよりよっぽどいいと思います。
 みんなで元気を分け合う「元気玉」の精神で遊べたらいいなーっておもいます。

【交易品相場と海賊】
 この頃、夜になると比較的中南米西岸に海賊が集っています。
 それは高額の利益が見込める交易品の買値が非常に低くなっているため、商人が集まっているからです。

 中南米西岸の交易品は、場所は遠いですけれどものすごい利益を出すことができますから、それを求めて訪れる商人さんは多くなっています。名産の判定も付くので名声稼ぎにはもってこいというわけです。
 一方で危険海域ですから、それらの交易品を積んだ船を狙った海賊は当然ながらたくさんいます。

 相場が安いときに購入すればそれだけ利益額も大きいですので、そうした時間帯を狙って訪れます。相場の情報を手に入れるには、たとえばそうした商人さんが集まるチャットルームですとか、現地にいる方にTellで聴くなどする必要があります。中にはそうした情報を扱っているサイトも多くあるでしょう。
 必然的にそこにある富を狙って海賊が来ます。
 海賊だけではなく、それを討伐する戦闘艦隊もくるでしょう。

 となると、その海域とそこから帰る航路以外の海域は海賊の圧力が弱くなる可能性がでてきます。期待しすぎは禁物ですけれどw そうした海賊に関する情報もチャットルームなどでリアルタイムに共有することができますので、下手なツールよりよっぽど強力です。

 そういうのってMMOの醍醐味っていう気もしますねー。私は復帰以来ソロでずっとやってきましたけれど、集会に参加するようになってからチャットルームにもお誘いいただくようになって視界がものすごくクリアになったような気がしています。一人で危険海域を航行するのはやっぱり怖いですから、心理的にとってもらくになりました。

【おわりに】
 いろいろと語りましたが、少し話の焦点がぼけてしまいました。要するにみんなで愉しく遊ぼう、という主旨です(笑)
 私は地中海にいるとき、なるべく外洋からもたらされる商品の売り相場を調べることにしています。どの商品が高値で売れるかを押さえておけば、いわゆる暴落調整によってその高値で取引を維持できますし、それは結局みんなのお金周りを良くできますから。
 個人の力には限界がありますけれど、交流しながら協力しあって、情報交換も愉しんでしまえるのならゲームがますます面白くなるのではないかと思います。

 オスマン実装や安全/危険海域の定義など、大きく変更されようとしています。楽しさと同時にスリルも増してくるはずですので、元気を分け合って遊んでいきましょー。

 でわ~☆

キラキラヒカル…案外マイナーなぎょしゃ座(MDSS15)

2009-01-13 20:52:31 | 星のこと・MDSS
Ciao,マリィナです。あけましておめでとうございます。旧年中は本ブログをご覧下さり、ありがとうございました。今年も細々と更新して参りますので、どうぞよろしくお願いします。
 今年は世界天文年でもあります。ささやかながら私もその力になれるようがんばっていきたいと思います。

 さて、DOLの全天走査計画MDSS(マリィナ・デジタル・スカイ・サーベイ)。本日のエントリは冬の美しい五角形、ぎょしゃ座を中心にお送りします。既にご紹介していると思っていたら、ちっともそんなことはなくて…DOLの星空を見るときの注意事項で登場していただけでしたので、ちょうど冬でもありますしいいかなーって。
 冬の主役はオリオン座ですけれど、明るい一等星をもつぎょしゃ座は、おうし座と並んで初冬を飾る星座としてわかりやすい姿を見せてくれます。
 さて、それではいつものようにスクリーンショットをご覧下さいませ。



◎牛の角と星を共有しているぎょしゃ座の足下の星

◆冬の多角形…キラキラヒカルオカネヲダシタ
 冬の星座の群れは多角形に彩られています。
 オリオン座、おおいぬ座、こいぬ座の『冬の大三角形』。
 おうし座、オリオン座、おおいぬ座、こいぬ座、ふたご座、ぎょしゃ座の『冬の大六角形』。
 ぎょしゃ座の五角形。
 こんな風に星の結びが綺麗な形を作っているのは冬ならではといえるでしょう。

◆冬の星、瞬きの正体…キラキラヒカルホシゾラダツタ
 天体観測の用語に「シーイング(Seeing)」というのがあります。
 望遠鏡で天体観測するときの見栄えとか見かけとか、見るときの状況を表す言葉です。

 望遠鏡は肉眼で観測するのに比べ、星の像を段違いにアップさせることができます。ものすごい倍率で像を拡大しますので、ただ光っているようにしか見えない惑星の表面の模様まで見ることができます。
 それだけ倍率を高めますと、望遠鏡独特の問題が発生します。星に像を向けたとき、その光を捕らえる手前に存在するのが『地球の大気』です。
 たとえばお水にお湯を差すともやもやーんと対流しているのが見られますけれど、これは温度差によって光が屈折しているようすが見られるのですね。夏のアスファルトもかげろうだってゆらゆらしてみえたりしますよね。これとおなじで、地球の大気も風や温度でゆらゆらと揺れているのです。
 特に風は重要で、大気のゆらぎ=上空風ありと見て間違いはないです。

 冬の空は寒いため、空気中に水蒸気を含みにくく、澄んできます。そのため雲もできにくいので上空まで澄み渡った空が広がります。と同時に風も上空では強いですので、大気はおおきく揺らぎます。

 このゆらぎは星の瞬きとなって現れます。冬の星の瞬きが激しいのは上空の風で待機が激しく揺らいでいる証拠なのです。

 冬の夜空は観測に適した天気ではありますけれど、望遠鏡での天体観測では『シーイングが悪い』ことが多い季節です。
 このような空で望遠鏡をのぞくと、星が揺らめいてぼけた像になることが多いです。

 でも雲がかかるよりよっぽどましですけれど…w

◆ぎょしゃ座(Auriga)…キラキラヒカルヨミチヲカエル
 ぎょしゃ座の人物については、鍛冶の神ヘーファイトスを父に持ち、生まれつき足が不自由だったために4頭立ての馬車を発明、戦場で大いに活躍した人物だと神話にいわれています。
 子山羊を腕に抱えて座る人物像が星座絵に当てられますが、一等星カペラ(小さな雌の山羊の意味)からきています。

 綺麗に空に見えてくるのはDOLでは秋の盛りの季節ですけれど、リアルの星空ではいまごろの夜8時くらいですね。東の空に横になった五角形が見えるはずです。
※12月中頃に草稿を書いていた記事のためこうなっていますが、1月中旬では18時すぎに既に北東の空たかくに上がっています。訂正してお詫びいたします。

 一等星のカペラは全天の星の中でも6番目という明るさをもち、初冬の東~北東の空にくっきりと輝いているのを見て取ることができます。初冬の一番手がおうし座のアルデバランだとすると、二番目に上ってくる冬の雄といえるでしょう。

◆その他の星座…キラキラヒカルオンナガナイタ
 スクリーンショットに見えている他の星座を簡単にご紹介します。

◆やまねこ座(Lynx)
 この星座のある領域は全天でも最も星の少ない領域にあるそうです。道理でやまねこの星はまばらで目立たない明るさばかりですよね。
 ひっそりと設定されているこの山猫は、獲物を待って身を潜めているかのようです。

◆おうし座(Taurus)
Aldebaran
 リアルの現在で宵に目立つのが一等星アルデバランです。赤っぽい明るい星が夜空にあがって来ているのをご覧になったこともおありかと思います。

 11月末にハロウィーンのイベントが行われましたよね。アルデバランはあのハロウィンの祭りの始まりを告げる星としての役割もあったそうです。ケルトのお祭りであるサウィン祭は、いまの11月を新年として祝う催しでしたので、その頃見える明るい星といえば、おそらく深夜にあがってくるおうし座のアルデバランが最初となるでしょうから、これはうなずけます。

 秋の星というとみなみのうお座のフォーマルハウトが一等星ですけれど、アイルランドの北部ともなりますとずいぶん低い位置に見えてしまいますので、そうした見やすさも相まってアルデバランが特に重要とされたのでしょう。

Hyades
 V字になった雄牛の頭の部分は、ヒヤデス星団という名前の星団になっています。星々が密集しておらず、散開していることから散開星団といいます。 アルデバランはたまたまその方向に一緒に見えているだけで、実は全然距離が違い、星団に所属する星ではありません。
 ただ、どちらも比較的近い距離にありますので、明るく見えています。そのことがかえって同じ場所にある印象を強めているかも。

◆ふたご座(Gemini)
 足下の星と、カストルの手の星だけが見えています。DOLの東の空がこのようになっていると言うことは、季節は晩秋の頃とみていいでしょう。もうしばらく立たないと双子の星は見えてきません。

◆オリオン座(Orion)
 水平線から半分見えているオリオン座。まるでクロール中みたいですけれどw
 わたしが星空の観察を始める前からずっと気になっていたのが三つ星とオリオン座大星雲の部分です。見えるたびにアレは何だろうと思ってたんですよねー。
 夜空の縮尺の違いによって、私の想像している星座の大きさやカタチのずれなどと大きく異なっていました。なので、星座が分かるまでずいぶんと時間がかかりましたねー。
 初めてこれだ、って分かったのは北斗七星でした。それの大きさが分かったので、後はそれに併せて見方を変えればよいだけとなり、オリオン座もすぐに分かりました。

◆エリダヌス座(Eridanus)
 実在しない川です。神話にのみ登場し、実在の川であればなんなのか? については当然ながら諸説あります。
 大変大きい星座ですので、うみへび座なみにしっかり追っていく必要がある星座ですけれど、あいにくと実物を見たことがありませんので、調査には少々時間が必要です。気長にお待ちくださいませ。

◆おわりに
 いかがでしたか? 夜空を見上げると知らない星、知らない星座がいっぱいありますけれど、トカイでも簡単に見つかる星なのに、いわれてみるとなんだっけ? というようなのがたまにあるとおもいます。
 カペラは自動車の名前にあったと思いますけれど、そういった別な方面から名前だけ知ってる、なんてこともあるかも知れませんね。今回取り上げたぎょしゃ座は冬の夜空に綺麗な五角形を描きますので、澄んだ冬の空をぜひ見上げてその形をご覧下さい。

 でわ~☆