大航海時代初心者日記。→大航海星空日記。

マリィナ=ファリエル@NOTOS のんびりだらだら――のんだら系。

北天の星座2(MDSS19)

2009-02-24 23:34:55 | 星のこと・MDSS
Ciao,マリィナです。DOLの全天走査計画MDSS(マリィナ・デジタル・スカイ・サーベイ)。本日は前回に引き続き北天の星座をお送りします。前回と違って巡る星の様子が変わっているのが解るかと思います。
 北極星を中心として北の空は案外狭く、前回登場した星座が出てくるので、前回とほぼ同じような解説になっちゃっています。一応、書いてあることは新しいこと…のような。そうでないような(何。

 それでは、さっそく画像をご覧下さい。



◎北極星を中心に同心円状に星空が広がる

◆アンドロメダ座(Andromeda)
 二度ほどご紹介したアンドロメダ座です。かなり引き延ばされてなにがなんだか解らないような姿になってますけれど、コレは逆さになっていて、下の棒は腕、上の曲がったのは脚にあたります。
 腰のあたりにはアンドロメダ銀河があるはずですけれど、DOLの星空では見ることができません。

 アンドロメダ姫、カシオペヤ王妃、ケフェウス王と、ペルセウス神話の登場人物が一度にこれだけ見られるのも面白いですね。
 この上の方にペルセウスがいるのですけれど、残念ながら星座線はつなげません。

M31 Andromeda Galaxy
 言わずとしれたM31、アンドロメダ銀河です。大マゼラン雲、小マゼラン雲は私たちの銀河系に付き従う伴銀河というもので、その距離は15万から20万光年くらいといわれています。
 それに対してアンドロメダ銀河はお供の銀河とは違う独立した隣の銀河として存在していて、その距離は230万光年あると言われています。
 実はこの銀河。こちらに向かって移動していることが解っています。数十億年後には衝突するらしいです…どうなっちゃうんでしょうねー。隣の恒星ですら3光年はありますから、ぶつかったとしてもごちゃごちゃーっとなることは少ない気がしますけれど…。でも星空はエラいことになりそうですねw

◇天の川(Milky Way)
 縦に伸びていますね。ペルセウスからケフェウスを通って、この真下のほうにははくちょう座があるはずです。

◆カシオペヤ座(Cassiopeia)
 なんとMDSSでは初登場のカシオペヤ座です。今まで一度もご紹介してないんですよねー。有名な星座なのに。
 ぎざぎざの星座線は「W」になったり「M」になったりします。北極星の周囲を回っていますので、時間によってその見え方が変わるでしょう。また、同じ時間に見ようと思えば季節によって見える場所がかわります。

 エチオピアの王妃カシオペアはかなーり高飛車なところがある方のようですね。この人の舌禍によって王女アンドロメダは化けくじらの生け贄にされてしまいます。
 たまたま通りかかったペルセウスが救ったことで、まるで「人間バンジージャンプ」(ちがう)「人間万事塞翁が馬」のような急転直下の展開になりますが…。

 口は災いの元ですね。

 ちなみに北斗七星とともに、カシオペヤ座は北極近くまでいくと「周極星」となり、一晩中沈まずに見られます。

◆ケフェウス座(Cepheus)
 勇者ペルセウスの神話にエチオピア王はほとんど出てきません。王様なのにちょい役以下のような扱いです。かわいそうに。
 カシオペアの悪妻ぶりの下でおろおろしてたのでしょう、きっと。
 ケフェウスという名前の人物は、ギリシア神話において複数いるようです。

◆きりん座(Camelopardalis)
 前回に引き続き登場のきりん座。相変わらず全体像がよく分かりませんね。何しろ私自身よく分かっていないものですから、シャッターチャンスがどうにも…w

◆こぐま座(Ursa Minor)
 おおぐま座のとなりにあるように見えて、実は領域的におおぐま座には隣接しておらず、間にはりゅう座が挟まっています。
 不覚にもこの事実、今回のエントリ作成中に気づきました…。

 こぐま座はご覧の通り北斗七星のようなカタチをしています。こぐま座を「小びしゃく」、北斗七星を「大びしゃく」などと呼ぶこともあります。

Polaris
 北極星は現在自転軸上にあるのではなく、ほんのちょっとだけずれています。なので、天体写真を露出しっぱなしで撮影すると、とても小さく円を描いた絵になります。

 北の一つ星などとも呼ばれていて、日本各地で地域的な名前が付けられているそうです。

◆りゅう座(Draco)
 漢音ではりょう座になります。
 水滸伝の登場人物の九紋竜・史進は「くもんりょう」です。
 雲竜、白竜も「うんりょう」「はくりょう」と読みます。

 西洋と東洋の竜の扱いはかなり違いますね。このあたり良い本でもあれば読んでみたいと思います。

Thuban
 りゅう座がようやく全ての星を捕捉できましたけれど、ご紹介は断片ばかりですね…。
 さて、ツバンです。現在の北極星(Polaris)を去ること4,000年まえの北極星は、実はこのツバンでした。
 歳差運動という自転に際した特有の運動のために、徐々に天の北極、つまり自転軸を指す方向がずれていってこうなっているのです。
 なかなか面白いですねー。ってなんのことやらでしょうか。

 ともかくツバンをご紹介できてうれしいのです。

◆おおぐま座(Ursa Major)
 カシオペヤ座や北斗七星から北極星をたどる方法はよく知られていますね。
 画像ではカシオペヤ座と北斗七星のひしゃくの両方からたどることができます。

 DOLにおいてこの位置に北斗七星のひしゃくがみえるということは、このもっと右の方にはしし座が上がってきています。
 一方、画面左のアンドロメダ座は秋の星座です。北の方向は季節感がまぜこぜになっていてなかなか面白いですね。
 今回ご紹介したこの状況。南には冬の星座が上がっているはずで、ゲーム内の季節は真冬となります。

◆おわりに
 いかがでしたか? 北天の星空を眺めるのは、何となく開いた傘を見上げるような感覚があります。軸の部分に北極星がある、というような感じですね。そして、このあたりに見える星座は「ある時間における南中高度」といった指標を無視すれば、季節感がなくなっちゃいますね。

 今回は新しい星座としてカシオペヤ座を紹介できました。ご紹介していない星座はなんと残り7つとなりました。
 一部しかご紹介していない星座も、完全な形をお見せできるように少しずつ準備しておりますので、ご期待下さいませ。

 でわ~☆

北天の星座1(MDSS18)

2009-02-17 21:19:51 | 星のこと・MDSS
Ciao,マリィナです。DOLの全天走査計画MDSS(マリィナ・デジタル・スカイ・サーベイ)。本日は長い間ほったらかしにしてあった北天の星座を取り上げます。ほったらかしにしてあったのはちょっとした理由があったのですけれど、ちっとも調査が進展しないので軽く解説しちゃいます。詳しい調査はいずれご報告するつもりです。

 日本は北半球にあります。東京は北緯35度ですので、一晩中北極星が見えていますし、たぶん北斗七星も地平線上を沈まずに回っていると思います。
 そんな、沈まない夜の星座を今日はご紹介いたします。
 例によってズーム効果のせいで画面左右は特に引き延ばされています(上下も)。天球上の正確な位置を表してはおりませんのでご注意くださいませ。



◎我が国ヴェネツィア。アドリア湾から北天を眺む之図

画面左から…
◆かみのけ座(Coma Berenices)
 カミの話(MDSS7)で詳しくご紹介しました。ラテン語名は「ベレニケの髪」と言う意味です。
 かみのけ座の星座絵は髪を丸ごと描いているので、生首の後ろ姿のようで子供心に気味の悪い思いをしていました…w

 かみのけ座のこの方向は、銀河の北極点があります。銀河は横方向に星が密集して天の川として見えますけれど、縦方向は密集の度合いが少なく、しかも太陽系は銀河の中心から離れたところにありますので、銀河の北極点方面は銀河系の星がまばらになります。
 つまり外の銀河を見る格好の窓になっているのです。

◆りょうけん座(Canes Venatici)
 ヘベリウスによる星座の中では比較的わかりやすい星座ですね。
 おおぐま座のそばにあるところをこういうアングルでとらえたのは初めてです。
 この様子だとまるで大熊を追う猟犬みたいに見えますね。
 この左の空間に牛飼い座がありますけれど、線で結ぶ星は画面に見えていません。

Cor Caroli
 α星はコル・カロリ。コルは心臓(Core、コアですね)、カロリはチャールズ王です。

◆おおぐま座(Ursa Major)
 おおぐま座と、北極星をもつこぐま座にはあわせてギリシア神話がありますけれど、熊よりもしっぽの北斗七星のほうがはるかに目立つことはMDSS10でご紹介しましたし、皆さんも実感があることと思います。トカイの空では北斗七星のカタチ以外におおぐま座の星はほぼ見えませんし…。

 神話の語られた時代には6等星まで普通に見えたのですから、おおぐま座の星々というのもそう暗いものではなく、線を結べるほどに目立っていたはずです。ところがやはり7個中6個まで2等星という北斗七星の明るさは目立たないわけがなく、各地で様々なカタチが伝えられています(参照:MDSS7)。

Hokto Sichisei~星群
 この北斗七星。当然、星座ではありません。88星座には北斗七星の名前はありません。北斗七星と対にして語られる、いて座の南斗六星も星座ではありません。
 元々の星座の起こりは神話(宗教)と密接に結びついた「星の明るさや並びからカタチを連想する」という作業でした。
 そのほか、当時の主産業である農耕に関する重要な情報としての役割ですとか、人々の運命を司る役割をになっていました。

 こうしたことに共通するのは「星の明るさ」や「結びつくカタチ」は『目印』になっているということです。

 特徴的なカタチ、明るい星はとにかく目立ちます。オリオン座の三つ星などは綺麗に三つ並んでいて、冬の空では一番目立ちますよね。

 星の結びつけ方などは今でも自由ですけれど、プトレマイオスによって設定された48星座が広まり、それ以外に作られていた星の並びは「星座」に対して「星群」といって呼び名を区別するようになりました。

 星座も星群も単純に星の並びを結びつけただけですので、当時の天文学や諸学問などへの影響はあったでしょうけれど、現代の天文学上、とくに重要なことがあるわけではありません。

 星群は北斗七星や南斗六星だけでなく、アルゴ座復元でご紹介した「ニセ十字」や、春、夏、冬の大三角形も星群に当たります。

◆りゅう座(Draco)
 なかなか全容を捕らえきれないりゅう座です。以前MDSS16ではかなりの部分までご紹介できましたけれど…。
 くねるカタチのおもしろさがご紹介できればなぁっておもいます。いいタイミング探さなきゃ。

◆きりん座(Camelopardalis)
 初登場…ですけれど、首の部分だけです。
 暗い星で作られているところはやまねこ座と同じで、ヘベリウスによる命名です。おそらくトカイの空では暗くて見られません。

◆こぐま座(Ursa Minor)
Polaris
 北極星を持っているこぐま座です。ちょうど北極星、見えていますね。
 北半球では一年中沈まずそこに見えていますので、いまでも方角を知るのに使われます。
 北天は案外暗い星が多くて、この星の目立ちようと言ったらありませんね。周囲の星が暗いので、北斗七星とカシオペヤ座とともに大変目立ちます。一晩中動かないのも目立つ理由ですね。

 船で海に出るようになった古代のエジプトやギリシアの人たちは、おそらく確実にこの星を使っていただろうと想像します。

◆おわりに
 いかがでしたか? 北天の星座はなじみがあるようでない星座が結構あったりします。ぶっちゃけていうと北斗七星と北極星以外なんだか分からないのが正直なところかと思います。
 北斗七星についてはいろいろとお話がありますので、少しずつまとめているところです。ていうか一冊にまとまっている本とかあるはずですよねー…。何しろ信仰の対象でしたし。
 この頃ちょっと息切れしてきましたので、気合いを入れてご紹介していない星座を撮影して回りたいと思います。土日ぼーっとしていることが多いので…w
 来週の更新をお楽しみに。

 でわ~☆

暴落について~しょの2

2009-02-11 23:20:17 | プレイスタイル
Ciao,マリィナです。昨日記事をアップできませんでした。ちょっとお出かけしていたもので…(笑)今回は先週に引き続き、暴落について、調整という観点から考えてみたいと思います。

◆暴落による影響
 利益額の大きさによってその港での取引に重大な影響を与える暴落という現象ですけれど、暴落することによって具体的にどんな影響が出てくるか、細かく見ていきます。
 おおきく三つに分けられると思います。

1・売値への影響
2・ほかの商人に対する影響
3・国に対する影響

1・売値への影響
 暴落はあるカテゴリーの商品価格が数十%下落するという大きな価格崩壊の現象ですので、一度落ちた価格が再び売れるくらいに高まるのに相当の時間がかかります。
 相場変動は1時間に一回ですから、上昇、下降の矢印によって、数~十時間あまりは売るのに適さない安い値段で取引せざるを得なくなります。

2・ほかの商人に対する影響
 港との間を2度、3度と往復できるようなよい相場だったとしても、暴落によって別の港を探さざるを得なくなります。
 ほかの港での相場がいいとは限りませんし、港から港へ渡り歩くのも手間になっちゃいますよね。

 これはほかにもその商品を売りたい商人さんがいるとこういうことになります。また、自分がそういうことになる可能性も低くはないのです。
 我先にと売り抜けてほかの商人さんのことをぜんぜん考えないでいると、自分も同じ目に合わされてかえって交易の効率が落ちてしまい、うまくありません。

 売り抜ける快感というのもまたあるとは思いますけれど…(笑)

 快適な交易を進めていくためにはお互いがこのあたりを意識する必要があるといえそうです。

3・国に対する影響
 1,2を踏まえると国に対する影響も馬鹿にできなくなります。

 港というのは必ずどこかの国の影響下にあります。それが「領地」「同盟港」です。ヴェネツィアで言えば、ラグーザやザダールなどが領地で、ジェノヴァやカンディア、ベイルートなどが「同盟港」です。
 これに何の意味があるかというと、領地や同盟になることによって、取引の有利さが変わります。つまり会計時の吹っかけや値切りの回数、売買時の関税などが有利になるのです。

 これらは投資によってのみ、その影響を変化させることができます。領地はその国に所属する人しか投資できませんから、他国と競合するのは同盟港になります。

 投資額が大きければ影響力を増すことができ、最も影響度の高い国が同盟港として領地と同じ扱いを受けるようになります。

 投資額はどうやって稼ぐのか、というと交易はもっとも一般的な方法になります。

 そこで暴落が起こっていると、そうした資金を稼げなくなります。
 売り抜けた人だけが10Mかせいだとして、それがすべて投資に回れば10Mですけれど、暴落しない状態で5人が10M稼げれば、すべて投資すると50Mになりますよね。
 各港への影響度を保つという、ヴェネツィアの有利な交易活動を維持する方法を暴落が妨げてしまうことになってしまうのです。

 統計があるわけではありませんが…イスパニアやポルトガル、イングランドと違って、ヴェネツィアは国に所属する絶対数は少ないと思います。
 なので、少ない人数でもこれらの維持ができるよう、暴落には注意する必要がどうしても出てくるといえるでしょう。

◆暴落調整~サロニカを例に
 港での売値、個々人の取引、国の状態維持という小さなところから大きなところまで、暴落はその影響を及ぼすことがわかりました。

 では、それを回避する策はないのでしょうか。実はないのですけれど、逆に暴落を積極的に起こすことで利益額の高い商品価格を維持させる方法がとられています。

 これを暴落調整といいます。

 前回お話したことをおさらいしてみますね。

【暴落の諸条件】
 利益額10万(100k)以上から発生可能性あり
 10万以上の利益を複数回続けると可能性は高まる
 暴落しづらい条件がある(暴落耐性)
 暴落は「いらっしゃい」といわれたときだけ起こりうる
 一度起こったら解消するまで再燃しない

 こうした条件がありました。

 これを踏まえて、実際の調整方法を探ってみましょう。

【調整方法】
1:相場を見る
 まずは相場に目を向けて見ます。高い利益を誇る商品は、外洋からもたらされる交易品がほとんどです。ヴェネツィアでは「貴金属」「宝石」「工芸品」などが非常に高額で売れます。また「香辛料」も莫大な利益を生みます。

 その中でも特に良相場の交易品に着目し、それを暴落させない対象にします。

 相場を見るにはその交易品を持っていなければなりませんので、持っていない場合はこれらのカテゴリー自体を注意します。
 私は香辛料には蒙いですけれど、宝石はいくつか持ち歩いていますので、すぐ相場を見ることができます。


◎インカローズ超良相場。トゥンバガが低くてすこし残念

 これを見るとインカローズ(宝石)が130%↑になっています。いまこれを売ってしまうとものすごく高い確率で暴落が起こるでしょうから、ここを調整しましょう。それにこの相場はまれなほどの良相場ですし、維持してみんなが売れるようにしたいですからね。

2:その港のカテゴリーを見る
 サロニカはオリーブ(食料品)、魚肉(食料品)、蜂蜜(調味料)、ピクルス(嗜好品)、オレガノ(香辛料)、オークモス(香料)、古美術品(美術品)、大理石(工業品)、ワックス(工業品)が売られています。いろんな種類の交易品がありますね。「暴落耐性」を思い起こせば、香辛料や嗜好品をこのまま売れば、暴落しないで済むのです。宝石はありませんから、一人の人が一回売れば暴落するかもしれません。

3:港のカテゴリーと調整目的のカテゴリー以外の交易品を売却する
 上で書いたカテゴリー以外の交易品は結構少ないですね。手に入れやすいモノとしてたとえば「繊維」「織物」「染料」あたりが考えられます。「火器」なども良いかもしれません。


◎買値94、売値840(低い…)、差益746。×670=500k弱。ふっかけで超える

 宝石相場を暴落させないようにするため、今回は繊維を売却して暴落させてみます。

 ヴェネツィアですとすぐ思いつくのは繊維ですね。ザダールやアンコナにニワトリが売られています。これを買い取り、縫製スキルをつかって羽毛を大量に生産、それを売ることで繊維を暴落させられます。
 また、鋳造スキルで火器を生産したり、織物を織ったりと生産スキルはこういうときに役立ちます。
 プライベートファームを持っている人ならば、そこで算出される材料は購入価格が低いですから、利益率が良いはずです。

 羽毛のようないわゆる「名産品」は利益率が高い傾向にありますので、暴落調製品として優れています。たとえばこれを食料品なんかでやろうとすると、利益が低いですからなかなか難しいのです。ラグーザで買ったカブでザダールを暴落させるトカ…。

 いずれにしても10万以上の利益が上げられる交易品を、カテゴリーに気をつけて売却してわざと暴落を発生させます。

4:調整完了

◎羽毛を大量に売って繊維相場が暴落(実はこの前に染料を売って落ちなかった…w)。


◎丁度相場が更新され、インカローズがさらに相場を上げた

 品物を売却して「繊維暴落」となったら調整完了です。「大暴落」「だぶつき」の間はなにをいくら売っても暴落しません。

 アドリアと東地中海のヴェネツィア同盟港ですと、貴金属と宝石に耐性を持つ港は貴金属をうっているジェノヴァ以外ありませんし、それらの利益率が非常に高いので調整はかなり大切です。
 また、南米からもたらされる工芸品の「トゥンバガ」が、これまでの所もっとも利益率の高い商品になっていますので、工芸品の調整もいります。香辛料は案外売り場がありますけれど、香辛料を取り扱っていない港が良相場だったりして、調整が必須ですね。

【調製品の調達】
 多くの人に利益をもたらす暴落調整ですけれど、そのためには準備が必要です。

 いい相場を見つけることのまえに、まず調製するための品物をどうやって手に入れるかを考えなくてはなりません。
 アパルタメントを持っていないとなかなか難しいことや、積載量の大きい船がないとやはり難しいことなど、調整したくてもそのときなかなかできるものではありません。
 なので、実際に調整する人はできる人にたのみ、調整が必要な交易品を持っているならなるべく調整された場所か、調整するようにお願いしてみるのが良いと思います。Ctrl+nで国別シャウトをするとよいです。

 さて、では調製品を集める方法のまえに、アドリア湾と東地中海の主要なヴェネツィア同盟港でどういったカテゴリーがあるのか調べてみます。


◎各港で売られている交易品のカテゴリ
※ベンガジとカイロは抜いています。
※同盟港ではないですけれど、イスタンブールも入っています。

 火器と繊維がこれらの港すべてで調整品にできることが分かります。
 また、織物、染料、嗜好品も多くの港に使えます。

 では、調達方法を見てみましょう。

調達方法1:安い買値のときに大量に買っておく
 例えばラグーザで売っている染料のウォードですけれど、安いときに大量に買っておけば東地中海の調整に使えます。
 ヴェネツィアのジョーゼットやレースなども同様です。
 地中海で買うよりも、外洋に出たときに買い込んでおくとより楽に調整できるでしょう。なぜなら外洋の品物は利益率が自ずと高いからです。

調達方法2:生産
 たとえばマスケット銃のような火器ですとか、繊維の羽毛、ウイスキーやアクアビットと言った酒類を大量に生産しておくと、その売却益で暴落調整できるでしょう。

調達方法3:プライベートファームで産出
 産出された交易品は買値が安く設定されている上、999個まで貯蔵できます。調整品としてなかなか優れものです。

 1と2の方法はストックしておくのが普通だと思いますので、アパルタメントに保管するかたちとなると思います。

【おわりに】
 暴落と暴落調整は最終的にその国に所属するみんなに影響を及ぼします。むやみに売却して暴落させてしまうと、港との同盟関係を維持することに影を落としかねない重大な出来事であることが分かります。

 あまり大げさにとってもしょうがないのですけれど、理屈上そうなっているから仕方ないですね(笑)

 これのために挙国一致! とか翼賛! みたいなばかげた全体主義に陥る必要はありません。

 要は思いやりです。

 みんなでいっぱいもうけられるように、ちょっとした配慮で気持ち良く遊べたら最高ですよね。

 と言うわけで…これにて暴落の話はオシマイです。来週は来週は…まだ未定です。オスマンの話題で目白押しでしょうから…(笑)

 でわ~☆

暴落について~しょの1

2009-02-03 21:13:28 | プレイスタイル
Ciao,マリィナです。本日は星の研究をお休みして、オスマン実装前にヴェネツィア共和国で遊ぶ人々のためにお役立ちとなりそうな「暴落と暴落調整」について触れておきたいと思います。
 この情報はDOLのWikiサイトなどには載っている話ですけれど、絵を交えたほうがわかりやすいのと、それがどういう役に立つのかを少し掘り下げて書いてみたいと思いますので、いまさらではありますけれどエントリします。ヴェネツィア以外のことはとんと分かりませんので、他の国家に所属している方や、既にそんなのは知っているという方はごめんなさいです。

◆交易品の利益
 商いはそこにあるものをそこにない場所に持っていくと利益を得られる、と言う作業です。

 ヴェネツィアで買った鶏肉をトリエステに持っていくと買値を超えて売れ、利益が出ます。
 トリエステでワインを買ってアンコナに持っていっても、アンコナはワインを購入できる港ですので利益は出ません。
 当たり前ですね。

 DOLではお金を稼ぐ方法が交易だけでなくいろいろとあります。そうしてお金が貯まるとともにレベルやスキルランクも上がっていきますよね。レベルが上がれば新しい船を扱えるようになっていきます。交易をしたいと思ったら、積載量の多い大型の船にだんだんと乗り換えていくことになるでしょう。

 初めのうちは小さな船で小さく商いをすることになりますが、船を変えることによって積載量が増してくると一度に積める数が増え…つまり取引量が増大して、買値も売値も、利益も増します。

 また、取り扱う商品は、ある一港の他はどこも扱っていないものや、商品自体の価値が非常に高いものなどがあります。そういう商品を扱うことで、取引量が少量でも大きな利益を上げられます。

◆交易品の相場
 商いをするときには、その品物の相場がとにかく重要です。

 トリエステでワインを370くらいで買ったとします。
 それをザダールに持っていったら371の売値だったとしましょう。
 差益は1です。15本で15、100本で100、500本で500の利益が上がりますよね。
 15だったら酒場娘に一杯おごるので20ですし、100なら酒場の食事代と船員への一杯で消えてしまうでしょうから、とても貯金に回せません。

 ヴェネツィアでガラス細工を1つ800で買ったとします。
 それをカリブのマラカイボに持っていったら3,000の売値になったとすると、1つ2,200の利益が出ます。
 300くらい持っていけば66万の利益になります。

 相場は変動しますので、相場情報を押さえているとかなりの利益を上げることが可能になるでしょう。
・相場は一定時間ごとに強制的に変わります。
・たくさん買い込んだり売ったりすることで、相場の変動が早まります。安い相場の時にみんなが一斉に買いに走ると、その商品はすぐに高くなっていきます。


◎ある港の相場情報。買い相場は軒並み高値。

◆暴騰、暴落
 相場の変動は、他に「暴騰」「暴落」という状態も発生します。

【暴騰】
 例えばある工芸品は利益が見込めるために皆さんが買いに走るとします。
 するとその商品はどんどん値を上げていき、買いすぎて「暴騰」状態になることがあります。

 そうするとその港では買いたい工芸品が超高値となり、「工芸品」のカテゴリーに属するすべての商品の売値が軒並み数十%上がります。
 買いたい工芸品は高すぎて差益が出ないでしょうけれど、他の工芸品であれば高額で売却できる可能性が出るのです。

 暴騰は一定時間での相場変動によって「売り時」にかわり、次の相場変動で解消されます。
 解消はされますが、暴騰した種類の売値の%は一挙には戻らず、相場変動のたびに少しずつ変化します(相場の矢印の向きによる)。

【暴落】
 例えばある織物が買値60%を付けていたとします。
 それを大量に買い込みます。
 別の港に行ったら、そこでその織物は120%の売値が付いていたとします。
 利益は莫大でしょう。同じことを他の人も行ったとすれば、そこに品物が流れ込み、大金が商人の手に渡ります。

 そうするとその港では織物取扱いの暴落を起こし、「織物」のカテゴリーに属するすべての商品の売値が軒並み数十%さがります。
 売りたい織物はその港ではとても利益を生み出せませんから、別の売り場を探して移動しなくてはならないでしょう。

 暴落は一定時間での相場変動によって「だぶつき」にかわり、次の相場変動で解消されます。
 解消はされますが、暴落した種類の売値%は一挙には戻らず、相場変動のたびに少しずつ変化します(相場の矢印の向きによる)。

 これら【暴騰】【暴落】は自然発生したり、隣の港に伝播することもあります。



◎大暴落、だぶつきと状況が解消されていく

◆暴落のメカニズム
 自然発生する暴騰、暴落はどうしようもありませんが、上で見たように商人の交易活動で騰落が起こる仕組みを持っています。

 今回のテーマは暴落ですので、暴落に絞ってお話しますね。

 暴落が起こる条件は細かく見ていくといくつかありますけれど、簡単に言えば
 利益が大きいならば暴落
 の可能性があります。
 確率の問題ですので、200万、300万という利益を出しても暴落しないこともまれにあります。

【暴落の条件】
 基本的に利益が高いと暴落しますけれど、細かく見ていくと面白いことがわかります。

1:暴落のボーダーラインは10万(100k)以上の利益
2:利益を出す回数が多いと可能性が高まる
3:ほぼ暴落しない耐性を持つ条件がある(暴落耐性)
4:暴落は「いらっしゃい」のときだけ起こりうる

 一つずつ見ていきましょう。

1:暴落のボーダーラインは10万(100k)以上の利益
 いくら利益が上がるといっても1万や2万の利益では暴落しません。
 暴落のボーダーラインは利益10万からといわれています。

 ですから、たとえば地中海のなかでの交易では、
・売り買いの相場がよい
・大量に取引できる
 チュニスの貝紫が80%くらいの安い値段で売っていて、ちかくのナポリで130%などという値段で売れるのであれば、利益10万、100万はゆうに稼げると思います。
 また、相場はよくないけれど一度に800運べる、なんていう積載量の船であれば3,40万は難なく稼げるわけです。

 また、カリブやアフリカ、インドなどの外洋から持ち帰った交易品は非常に高値がつきますので、少量の取引でも大金を稼ぐことができますから、暴落の可能性が一気に高まるといってよいです。

2:利益を出す回数が多いと可能性が高まる
 200万(2M)の利益が出る取引を行っても、たまに暴落しないことがあります。
 利益額が高いとそれ相応に暴落の確率は高いはずですけれど、100%ではないためそういうことが起こるのでしょう。
 ということは、200万の利益を一度だけ行うより、100万ずつを二回に分けて取引すれば、やはり100%ではなくともほぼ確実に暴落すると見込まれます。
 回数によって確率がさらにアップするのか、それともある利益額に対して同じ確率でつねに暴落の可能性が織り込まれているのかは不明です。

3:ほぼ暴落しない耐性を持つ条件がある(暴落耐性)
 交易品には「宝石」「織物」「食料品」といったカテゴリーがあります。
 買うときはもちろん、売るときも品物が属するそれらのカテゴリーが生きてくるのがこの条件です。

 ヴェネツィアには投資をすると出てくる交易品を含めて、以下の品物を購入できます。()はカテゴリーです。
 コショウ、パセリ(香辛料)
 サテン、ジョーゼット、レース(織物)
 ガラス細工、金細工(工芸品)
 鶏肉(食料品)
 油彩画(美術品)

 4種類のカテゴリーの品物を購入できるわけです。仕入発注書では重要になってきますが、暴落の場合にもこのカテゴリーが大事です。
 すなわち、

 港に売っている品物のカテゴリーと同じ種類の交易品は、暴落の確率がきわめて低い

 のです。ごく低い確率でも存在するのか、まったくないかはちょっとわかりませんけれど…。

 ヴェネツィアでは香辛料を売ってもほぼ暴落しないことになります。こういうのを暴落耐性と呼んでいます。


4:暴落は「いらっしゃい」のときだけ起こりうる
 港について交易所の店主に声をかけたときこんな風に言われることはよくあります。


◎織物、香辛料などが耐性をもつ。宝石、大暴落中。

 「大暴落」「だぶつき」といったせりふのときは、ほかに何をどれだけ売っても、それが理由でまた暴落することはありません。ここで大量に金を売っても貴金属の暴落は起こらないのです。

 つまり店主に「いらっしゃい」といわれたときだけ、取引後に暴落が起こる可能性があるのです。


◎「えらっしゃい」の図

◆まとめ
 交易品を売り買いすると利益が上がる。
 売買相場によって利益は変動する。
 取引量の増大によって売買金額、差益は増大する。
 取引によって暴騰、暴落が発生する。
 騰落は自然発生したり、隣の港に伝播したりもする。

 利益額10万(100k)以上から発生可能性あり
 10万以上の利益を複数回続けると暴落可能性は高まる
 暴落しづらい条件がある(暴落耐性)
 暴落は「いらっしゃい」といわれたときだけ起こりうる
 一度起こったら解消するまで再燃しない

 暴落はあまりいいことではないのですが、ここまでお読みいただいて、比較的肯定的に書かれている思われる方は多いかと思います。次回はこの暴落というものがどんな影響を及ぼすかを考えつつ、それを積極的に利用する策などをご紹介したいと思います。

 でわ~☆