Ciao,マリィナです。今日の話題は「精神的PK」についてです。小難しくてすこし重いテーマですね。私に語る資格があるのかよくわかりませんけれど。
この記事については続きを読む形式にしたかったのですけれど……このテンプレではできないみたいですので、文章内で適当にお知らせします。【きのうのせんちょう】は次回のエントリに回します。
この記事の大前提としてPKを推奨するものではないことを明記しておきます。PKをロールプレイすることは非常に難しいので。
【まずはPKについて】
PKは、たとえば自分の動かしているキャラクターが攻撃され、被害を受けること、ルールによってはキャラクターが殺されてしまうこと、そうしたプレイでプレイヤーのキャラを殺す人のことをさします。
DOLではキャラを完全に殺してしまうことはできません。航行中に襲いかかって積み荷や持ち物を奪う、または船を破壊するなどの海賊行為がPKに当たるとされています。
海賊行為が「可能」であることはルール上明記されています。でも、可能であってもペナルティがいろいろと課せられていますので、海賊行為を常にプレイするとなると、いろいろと支障がでてくることかと思います。
海賊行為をされた方はといえば、手塩にかけて育てたキャラクターですし、積み上げた財産、思い入れのある船や持ち物などが傷つけられ、またそれは今まで費やしてきた貴重なプレイ時間を奪われるのと同じですから、許しがたく悔しい気持ちになるのは当たり前といえるでしょう。
海賊行為は明らかに「他人を害する行為」です。この段落ではそれをご理解下さい。
【PKじゃない他人を害する行為】
そんなのあるの？ という声が聞こえそうですが、いくらでもあるでしょう。たとえばチャットです。
ネットの世界は顔が見えませんし、キャラクターを操っています。
よく会話の中で「××（キャラ名）の『中のヒト』」なんて言い方を聴いたことがあるかと思いますが、モニターの前で操作する、現実のプレイヤーである私たちをさしてそういっています。
このことからも分かるように、プレイヤーはキャラクターを操って世界に存在しています。自分たちのプレイの前方にはキャラというワンクッションがおかれ、そこに感情移入しているのです。
顔が見えないと気が大きくなります。考えなしに相手を言葉や態度で攻撃することも少なくありません。キャラ越しですから感情移入の大小もありますし、さらに意思の疎通は文章でのみ行われますから「被害」の程度は大きくなる傾向にあります。
文章でしか伝わらない意思の疎通は結構大変です。相手が見えない上に声の抑揚などもありません。圧力の多寡は文字だけで制御しなくてはいけません。文字は残りますから、耳で聴くよりも印象が深いことがあります。
これを一歩間違えると罵倒したように受け取られたり、ひどい言葉を受けたと思ったりします。簡単にこういう状態になります。そもそも「文章で赤の他人と会話する」なんて、ネット以外でほとんどないでしょう？ 経験がないから制御もしにくいのです。
チャットで発言するときはよくよく自分の文章に注意していなければならないです。でもそれができてる人はあまり多くないと思います。残念ながら。
こんなふうにチャットなどでも充分「他人を害する行為」は存在します。これは実はPKよりしてはいけないことです。何倍も。
【精神的PK】
海賊行為によって他人を害するPKと、PKじゃないけれどもチャットの発言などで相手を害するのとで、どうして後者がよりいけないことかというと、すごく単純に言えば「ルール上認められていない」からです。倫理観・社会通念上「いけないこと」だからです。
もちろん海賊行為をされてしまえば気持ちを害します。わざわざPKをするというのは倫理観にてらせば問題のある行為といえます。
けれども、DOLという世界の通念で海賊行為は「いけないことではない」です。
このあたりは問題をどうとらえるかで千差万別かもしれませんから、私の考えとしては「ルールとして認められているかどうか」が大きな鍵となっていることをご理解いただければと思います。
で。
ここから少し乱暴になります。
PKは海賊行為で相手の行動を不自由にしたり、妨害します。
襲われた方は、自分の思うようにならない状態に陥ってしまいます。
一方、たとえば艦隊を組んでいるとしましょう。
提督が「お前は××をしてはいけない」と命令するのはどうでしょう。これは極端な例です。
でも、提督が艦隊メンバーのやること全部をあらかじめ考え、あるいは期待していて、それが達成されないと非常な不快感を表すとか、ひどいときだと相手を侮辱するような言葉をいう場合がどこかで起こっていないとは限りません。
実際私もそういう場面を見ましたし、言われたことがあります。
こういうのは許されるのでしょうか？ PKでないから。
艦隊メンバーは提督の手足ではありません。
提督が経験豊富だからといって、それよりも経験がないヒトを見下げて接するのは正しいことではありませんよね。
一人一人のプレイヤーの行動や考えを、一人の提督のものに強制的に差し替えるというのは、プレイヤーにとって自分の思うようにならない状態に陥るのと一緒ですよね？
どんな高い目的や大きな目標や理想があったとしても、それを人に押しつけ、相手を操作しようとする。それが拒否されると相手を侮辱するのはよくないことですよね？
理想が相手の行動よりも、高い位置にあって綺麗だったら、相手の行動は否定されていいのでしょうか。そんなことないですよね。
こんな風に、仲間の行動を言葉や態度で制限し、自由な行動を認めないというのはいってみれば精神的なPKですよね。
【理想≠正しい】
ここから先は読みたいかただけ続きをよんでください。たいしたことは書かれていませんがネットのコミュニティで過ごし、見てきた経験を少しお話します。
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●ネットのイン時間＝経験豊富
ネット特有の現象ではないとおもいますけれど、ネットではそのように上に立つ人が傲慢になってしまう傾向が多いと思います。
なぜでしょう。
それは「特定のコミュニティで上に立つ」にはどういう条件があるかを見るとちょっと見えてきます。
その条件とは、「そのコミュニティで長く過ごしていること」です。この条件は結構大きな割合（というかほとんどこのパターンではないでしょうか）を占めていると思います。
ネットで流れる感覚的な時間はものすごく早いです。冗談みたいですけれど、DOLの洋上の一日は1分ですから、一月すごすとものすごい年月が経ってしまいます。
ネットのコミュニティに居続けると、それだけ多くの人からの認知度が高まります。多くの交流もし、経験もたくさんします。後から来た人はいつまで経っても後から来た人であって、前々からいる人を超えることはありません（やめたりして入れ替わるとかは別ですけれど）。
認知度が高く、長くそこにいる。これによって何もしなくても自然に上に立ってしまうのです。
MMORPGの場合は、とくに視覚的に顕著です。キャラクターの能力や所持アイテムなどは目に見えます。ルールに関する知識もふくめて全てにおいて経験が豊富です。これらが時間に比例しつつ短時間で手に入れられるのです。
そういうふうにみると現実世界よりも、上に立つチャンスは誰にでもたくさんありえますよね。
ですからリアルで上に立ったことがないのに、ネットでは誰からも目上に見られるとか、コミュニティの主宰をすることになるとかしてしまいます。
現実世界よりもかなりチャンスが多いことで、素養や経験がない人までもがトップになってちやほやされることもあり「自分に人望がある」などと勘違いしてしまう可能性もまた大きくなります。
スポーツ選手と違って次の日の新聞だけ賑わせるわけではなく、それがネットにあがるたびずっと続くわけですから天狗になってしまうのもしかたないのかもしれません。
●経験豊富＝尊敬？ ……確信、思いこみ
でも天狗になるとだんだん周りが見えなくなっていきます。自分が天狗になっていることに気づかないまま。
自分が上にいて、下はそれについてくるように見えますから。自分のしたいことをさせることも下にいたときより可能です。自分のして欲しくないことは指示してやめさせることも可能でしょう。
それにつれて下にいるときのことを忘れていきます。何しろ自分が上に立ち、みんながそれを表向き支持してくれるわけですから。
そのうち自分が正しいと思うようになります。自分の持つ価値観が正しいと思いこみ、それ以外のものを認めないのです。自分が正しいのですから、それを相手が受け入れるのは当然とか、自分の正しい考え以外は全部間違っているとおもってしまい、それは極端な排他主義、自分の思想を強要するようになってしまいます。
自分の確信（思いこみ、理想、妄想）でもって相手を害するのを「確信犯」といいます。確信犯は思想犯といいかえられ、思想犯といった方が意味が通りやすいと思います。
自分が正しいと信じて確信している以上、改められることはありません。
相手を改めることにちゅうちょはありません。自分が正しいのですから。
相手の言うことは受け入れません。正しいのが自分です。相手がこちらをただそうとするのは間違った思想を植え付けようとしているのに過ぎませんから。
トップに立つ人が、こうした自分の理想以外を認めない人である場合、そこに参加してしまった人の多くは、考えが似たような方向性を持っていてもその人から離れていきます。お互いを認め合わない間柄では、よりよい交流はできませんし、不愉快なことが増す一方で顔をあわせている時間がかえって苦痛になるばかりでしょう。
自分のエゴを押しつけておいてそれを自覚せず、「協調しよう」など言葉にするような「協調性のない人」がMMORPGを遊ぶのは、ただの迷惑です。
こういう人は他人が傷ついていることに思いを向けることもできませんし、自分の意見が通らない人のことを罵倒することに何のためらいもないのです。海賊の方がよっぽどましです。
なぜこういうことを私が書くかというと、大航海時代オンラインに参加しているプレイヤーの実年齢は他のMMORPGより高めであっても、精神的な年齢はほかのとさして変わらないのではと思ったからです。
ネットを介した趣味的生活を長く続けてきましたけれど、「どんな形のネット遊びでも結局同じなのね」と少し失望したところがあります。むしろゲームの方が幼稚な人が多いのでは、とお友達からのお話を聞くに付け、思ってしまいます。かといって自分が高尚なわけではないですけれども…。
でも考えてみればMMORPGが他のネットコミュニティに比べて気持ちを察しあえるオトナが多いとどこか思いこんでいた私もまた、根拠のない妄想にかられているだけ、といえるでしょう。
とにかく、ネットのマナーなんて大仰なことではなく、ふつうにもっているはずの理性を、もう少しオトナとして働かせてくださることを、切に願います。そうして私も肝に銘じます。
皆様どうぞ良い航海を。
この記事については続きを読む形式にしたかったのですけれど……このテンプレではできないみたいですので、文章内で適当にお知らせします。【きのうのせんちょう】は次回のエントリに回します。
この記事の大前提としてPKを推奨するものではないことを明記しておきます。PKをロールプレイすることは非常に難しいので。
【まずはPKについて】
PKは、たとえば自分の動かしているキャラクターが攻撃され、被害を受けること、ルールによってはキャラクターが殺されてしまうこと、そうしたプレイでプレイヤーのキャラを殺す人のことをさします。
DOLではキャラを完全に殺してしまうことはできません。航行中に襲いかかって積み荷や持ち物を奪う、または船を破壊するなどの海賊行為がPKに当たるとされています。
海賊行為が「可能」であることはルール上明記されています。でも、可能であってもペナルティがいろいろと課せられていますので、海賊行為を常にプレイするとなると、いろいろと支障がでてくることかと思います。
海賊行為をされた方はといえば、手塩にかけて育てたキャラクターですし、積み上げた財産、思い入れのある船や持ち物などが傷つけられ、またそれは今まで費やしてきた貴重なプレイ時間を奪われるのと同じですから、許しがたく悔しい気持ちになるのは当たり前といえるでしょう。
海賊行為は明らかに「他人を害する行為」です。この段落ではそれをご理解下さい。
【PKじゃない他人を害する行為】
そんなのあるの？ という声が聞こえそうですが、いくらでもあるでしょう。たとえばチャットです。
ネットの世界は顔が見えませんし、キャラクターを操っています。
よく会話の中で「××（キャラ名）の『中のヒト』」なんて言い方を聴いたことがあるかと思いますが、モニターの前で操作する、現実のプレイヤーである私たちをさしてそういっています。
このことからも分かるように、プレイヤーはキャラクターを操って世界に存在しています。自分たちのプレイの前方にはキャラというワンクッションがおかれ、そこに感情移入しているのです。
顔が見えないと気が大きくなります。考えなしに相手を言葉や態度で攻撃することも少なくありません。キャラ越しですから感情移入の大小もありますし、さらに意思の疎通は文章でのみ行われますから「被害」の程度は大きくなる傾向にあります。
文章でしか伝わらない意思の疎通は結構大変です。相手が見えない上に声の抑揚などもありません。圧力の多寡は文字だけで制御しなくてはいけません。文字は残りますから、耳で聴くよりも印象が深いことがあります。
これを一歩間違えると罵倒したように受け取られたり、ひどい言葉を受けたと思ったりします。簡単にこういう状態になります。そもそも「文章で赤の他人と会話する」なんて、ネット以外でほとんどないでしょう？ 経験がないから制御もしにくいのです。
チャットで発言するときはよくよく自分の文章に注意していなければならないです。でもそれができてる人はあまり多くないと思います。残念ながら。
こんなふうにチャットなどでも充分「他人を害する行為」は存在します。これは実はPKよりしてはいけないことです。何倍も。
【精神的PK】
海賊行為によって他人を害するPKと、PKじゃないけれどもチャットの発言などで相手を害するのとで、どうして後者がよりいけないことかというと、すごく単純に言えば「ルール上認められていない」からです。倫理観・社会通念上「いけないこと」だからです。
もちろん海賊行為をされてしまえば気持ちを害します。わざわざPKをするというのは倫理観にてらせば問題のある行為といえます。
けれども、DOLという世界の通念で海賊行為は「いけないことではない」です。
このあたりは問題をどうとらえるかで千差万別かもしれませんから、私の考えとしては「ルールとして認められているかどうか」が大きな鍵となっていることをご理解いただければと思います。
で。
ここから少し乱暴になります。
PKは海賊行為で相手の行動を不自由にしたり、妨害します。
襲われた方は、自分の思うようにならない状態に陥ってしまいます。
一方、たとえば艦隊を組んでいるとしましょう。
提督が「お前は××をしてはいけない」と命令するのはどうでしょう。これは極端な例です。
でも、提督が艦隊メンバーのやること全部をあらかじめ考え、あるいは期待していて、それが達成されないと非常な不快感を表すとか、ひどいときだと相手を侮辱するような言葉をいう場合がどこかで起こっていないとは限りません。
実際私もそういう場面を見ましたし、言われたことがあります。
こういうのは許されるのでしょうか？ PKでないから。
艦隊メンバーは提督の手足ではありません。
提督が経験豊富だからといって、それよりも経験がないヒトを見下げて接するのは正しいことではありませんよね。
一人一人のプレイヤーの行動や考えを、一人の提督のものに強制的に差し替えるというのは、プレイヤーにとって自分の思うようにならない状態に陥るのと一緒ですよね？
どんな高い目的や大きな目標や理想があったとしても、それを人に押しつけ、相手を操作しようとする。それが拒否されると相手を侮辱するのはよくないことですよね？
理想が相手の行動よりも、高い位置にあって綺麗だったら、相手の行動は否定されていいのでしょうか。そんなことないですよね。
こんな風に、仲間の行動を言葉や態度で制限し、自由な行動を認めないというのはいってみれば精神的なPKですよね。
【理想≠正しい】
ここから先は読みたいかただけ続きをよんでください。たいしたことは書かれていませんがネットのコミュニティで過ごし、見てきた経験を少しお話します。
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●ネットのイン時間＝経験豊富
ネット特有の現象ではないとおもいますけれど、ネットではそのように上に立つ人が傲慢になってしまう傾向が多いと思います。
なぜでしょう。
それは「特定のコミュニティで上に立つ」にはどういう条件があるかを見るとちょっと見えてきます。
その条件とは、「そのコミュニティで長く過ごしていること」です。この条件は結構大きな割合（というかほとんどこのパターンではないでしょうか）を占めていると思います。
ネットで流れる感覚的な時間はものすごく早いです。冗談みたいですけれど、DOLの洋上の一日は1分ですから、一月すごすとものすごい年月が経ってしまいます。
ネットのコミュニティに居続けると、それだけ多くの人からの認知度が高まります。多くの交流もし、経験もたくさんします。後から来た人はいつまで経っても後から来た人であって、前々からいる人を超えることはありません（やめたりして入れ替わるとかは別ですけれど）。
認知度が高く、長くそこにいる。これによって何もしなくても自然に上に立ってしまうのです。
MMORPGの場合は、とくに視覚的に顕著です。キャラクターの能力や所持アイテムなどは目に見えます。ルールに関する知識もふくめて全てにおいて経験が豊富です。これらが時間に比例しつつ短時間で手に入れられるのです。
そういうふうにみると現実世界よりも、上に立つチャンスは誰にでもたくさんありえますよね。
ですからリアルで上に立ったことがないのに、ネットでは誰からも目上に見られるとか、コミュニティの主宰をすることになるとかしてしまいます。
現実世界よりもかなりチャンスが多いことで、素養や経験がない人までもがトップになってちやほやされることもあり「自分に人望がある」などと勘違いしてしまう可能性もまた大きくなります。
スポーツ選手と違って次の日の新聞だけ賑わせるわけではなく、それがネットにあがるたびずっと続くわけですから天狗になってしまうのもしかたないのかもしれません。
●経験豊富＝尊敬？ ……確信、思いこみ
でも天狗になるとだんだん周りが見えなくなっていきます。自分が天狗になっていることに気づかないまま。
自分が上にいて、下はそれについてくるように見えますから。自分のしたいことをさせることも下にいたときより可能です。自分のして欲しくないことは指示してやめさせることも可能でしょう。
それにつれて下にいるときのことを忘れていきます。何しろ自分が上に立ち、みんながそれを表向き支持してくれるわけですから。
そのうち自分が正しいと思うようになります。自分の持つ価値観が正しいと思いこみ、それ以外のものを認めないのです。自分が正しいのですから、それを相手が受け入れるのは当然とか、自分の正しい考え以外は全部間違っているとおもってしまい、それは極端な排他主義、自分の思想を強要するようになってしまいます。
自分の確信（思いこみ、理想、妄想）でもって相手を害するのを「確信犯」といいます。確信犯は思想犯といいかえられ、思想犯といった方が意味が通りやすいと思います。
自分が正しいと信じて確信している以上、改められることはありません。
相手を改めることにちゅうちょはありません。自分が正しいのですから。
相手の言うことは受け入れません。正しいのが自分です。相手がこちらをただそうとするのは間違った思想を植え付けようとしているのに過ぎませんから。
トップに立つ人が、こうした自分の理想以外を認めない人である場合、そこに参加してしまった人の多くは、考えが似たような方向性を持っていてもその人から離れていきます。お互いを認め合わない間柄では、よりよい交流はできませんし、不愉快なことが増す一方で顔をあわせている時間がかえって苦痛になるばかりでしょう。
自分のエゴを押しつけておいてそれを自覚せず、「協調しよう」など言葉にするような「協調性のない人」がMMORPGを遊ぶのは、ただの迷惑です。
こういう人は他人が傷ついていることに思いを向けることもできませんし、自分の意見が通らない人のことを罵倒することに何のためらいもないのです。海賊の方がよっぽどましです。
なぜこういうことを私が書くかというと、大航海時代オンラインに参加しているプレイヤーの実年齢は他のMMORPGより高めであっても、精神的な年齢はほかのとさして変わらないのではと思ったからです。
ネットを介した趣味的生活を長く続けてきましたけれど、「どんな形のネット遊びでも結局同じなのね」と少し失望したところがあります。むしろゲームの方が幼稚な人が多いのでは、とお友達からのお話を聞くに付け、思ってしまいます。かといって自分が高尚なわけではないですけれども…。
でも考えてみればMMORPGが他のネットコミュニティに比べて気持ちを察しあえるオトナが多いとどこか思いこんでいた私もまた、根拠のない妄想にかられているだけ、といえるでしょう。
とにかく、ネットのマナーなんて大仰なことではなく、ふつうにもっているはずの理性を、もう少しオトナとして働かせてくださることを、切に願います。そうして私も肝に銘じます。
皆様どうぞ良い航海を。
