今日の朝の空、なんとか、天気は持つかな。
わたしにとって、いい本とはその当人と身近に会っているように感じさせる本だ。理非曲直を知っていて、良くも悪くも最後にはそうせずには居られなかったと感じさせる人柄だ。
わたしは、相も変わらず、山本七平さんの本に取りつかれている。今読んでいるのは “「空気」の研究” である。
かといって、世の読書好きのように本の内容を紹介して感想文をまとめるのではない。
山本さんの文章自体は日常の会話体で構成されていて、わたしにとっては大変好ましい。時には微笑ましい。ではあるが、それぞれの著作には、結構、論調に波がある。それは、執筆を本業にしていない山本さんにとっては、真のモチベーションとそれにテンションを持ち、その年代ごとに言いたいことがあったということであろう。全体的に日常の生活をする上で必要な実務処理的なセンテンスが活きており、生来の論理が幾重にもリフレインするような表現も非常にユニークだ。そこには説得してみせるぜ、といった気配はあるが、しかしそこにはインテリぶった衒うようなもったいぶった言い方はかけらもない。付和雷同、右顧左眄の輩、小手先のもの言い、曲学阿世の知識人ではない。やはり、世の虚飾にかまけてはいられない、生死を賭けた自らの戦争体験がそこにある。
わたしにはなにか、多分最大公約数の日本人の性格(現代では民族の特徴といったら、非常に語感が良くないのだが・・)の変質を時代的な枠組みの中で捉えられているという気がするのだ。近代日本の歴史を通暁した主調低音、世の底流にあるもの。
だから、言っていることは数十年たっても古くならないのだ。
もう少し、そういう感じ方考え方に日本の社会は気づいてもらわないと、ちょっとやりきれない気がする。
わたしにとって、いい本とはその当人と身近に会っているように感じさせる本だ。理非曲直を知っていて、良くも悪くも最後にはそうせずには居られなかったと感じさせる人柄だ。
わたしは、相も変わらず、山本七平さんの本に取りつかれている。今読んでいるのは “「空気」の研究” である。
かといって、世の読書好きのように本の内容を紹介して感想文をまとめるのではない。
山本さんの文章自体は日常の会話体で構成されていて、わたしにとっては大変好ましい。時には微笑ましい。ではあるが、それぞれの著作には、結構、論調に波がある。それは、執筆を本業にしていない山本さんにとっては、真のモチベーションとそれにテンションを持ち、その年代ごとに言いたいことがあったということであろう。全体的に日常の生活をする上で必要な実務処理的なセンテンスが活きており、生来の論理が幾重にもリフレインするような表現も非常にユニークだ。そこには説得してみせるぜ、といった気配はあるが、しかしそこにはインテリぶった衒うようなもったいぶった言い方はかけらもない。付和雷同、右顧左眄の輩、小手先のもの言い、曲学阿世の知識人ではない。やはり、世の虚飾にかまけてはいられない、生死を賭けた自らの戦争体験がそこにある。
わたしにはなにか、多分最大公約数の日本人の性格(現代では民族の特徴といったら、非常に語感が良くないのだが・・)の変質を時代的な枠組みの中で捉えられているという気がするのだ。近代日本の歴史を通暁した主調低音、世の底流にあるもの。
だから、言っていることは数十年たっても古くならないのだ。
もう少し、そういう感じ方考え方に日本の社会は気づいてもらわないと、ちょっとやりきれない気がする。
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