goo blog サービス終了のお知らせ 

うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

春、起居、田中にて即興の句・・・・・⑧

2006年04月29日 18時13分57秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
 
  四月二十六日、早朝、車中から山ぎわの水田風景を見て一気に詠む。

  ・蛙啼き 足を這い出す春暁

  ・せわしなく家をいでつつ ボンの面貌

  ・黒山に さやけき嫩芽ひろげつ われは行く

  ・早苗田を 越えてつばくろの遠会釈


コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春、まっただなかの詩情・・・・・⑦

2006年04月23日 07時21分20秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
 
  先日、愛猫のボンを抱き住宅街へ散歩に出た。早々と遠来のツバメが来てい
  る。ウグイスも鳴き、あのだみ声の主である仏法僧もうごめき始めた。
  わたしの家の庭では、ゆきやなぎが既に花は終わり葉をモクモクと繁らせ、今
  は山吹がふかみどりの茎ごとに一重の花びらが連なっている。透き通った黄色
  の花々が爽快だ。
  煩雑な暮らしがあって、生命のよろこびはここにもある。

  ・萌えいづる パステルの若葉
           フォーク持て食さんとぞ思う

  ・雨もやい 艶かに咲け 花蘇芳

  ・おのおのの 葉を展べつまぼろしかとぞ想う

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春鶯囀・・・・・⑥

2006年04月09日 07時54分52秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
 
  JR田町駅ホームにて、
  ・春風にうぐいす紛れて停車音

  ・薄墨の空を背負いし吉野桜

  ・春雨 春雷 散り敷く花びら
           わが想い罷り通れ

   吉備路を車中より、
  ・旅の途に我が心むなしゅうにして
           吉備路に咲きつ 桃の花なるを

   子供の入学式にて、
  ・花の下 明眸の子等粛々と

  ・雲間より見えしスカイブルー
           おさなき吾子のたかぶりを見つ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

草木萌えいづる・・・・・⑤

2006年03月22日 18時11分34秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
 
 鎌倉の上棟式の帰り道で、
 ・山笑う ひとあしごとの軽さかな


 ・辛夷咲く ひそめて想う雪のよう

 ・朝呆け浸み入るもやに辛夷咲き
          物想いさめてひとり臍をかむ
   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

飛行機で北九州へ

2006年03月17日 18時30分48秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ

 15日。
 09:05定刻通りJALのMD機は羽田を飛び立つ。今日は快晴だ。
 鈴木機長のアナウンスでは、飛行速度750キロ、高度3万フィート(約9,1
00メートル)である。
 窓際の席で外の情景をみる。眼下には雲がなく、まるで地上写真を見るようだ。
ルートは本州を陸づたいにとる。雪をかぶった富士山の上を通過し、南アルプス・
中央アルプスから滋賀県の雪の伊吹山を通る、山脈の稜線に沿った冠雪は地形
図そのものである。やがて見慣れた形の琵琶湖が見えた。そしてその次に遠景と
して日本海に面した天橋立を望むことができた。しばらく、物思いにふけり我に
かえる。飛行機は中国山地を西下しつづけ周防灘に出ると、住宅街にある狭い北
九州空港に着陸。実は、この空港は今日限りで、明日から海上の沖合いの新空港
へ移転する。帰りの最終便ではセレモニーがおこなわれた。

 今まで、日本国内へ団体であっちこっちへ行ったけれども今回は違った旅になっ
たようだ。造園・ランドスケープ・デザインにからんだ接待、材料検査、踏査、調
査目的が多く、宿泊地は温泉つきの旅行企画をたてていた。それは誤解を恐れず
に言えば、うきうきする、楽しい非日常のイベント如きものである。仲間内でワ
イワイ言えば仕事が進んだと、錯覚していけた世界である。

 しかし今回はちがう。単独行動であって、起業後の心境の変化がある。サラリー
マン社会のように組織で動いているわけではない。自立、経営という3年ほど苛烈
な試練を経てきたのだ、と思いたい。実は孤立無援の自己責任の世界だった。
 なにか、なぜか、わたしにとって、こういう機会に見聞きするものごとのひとつ
ひとつが非常に貴重に思われるのだ。

     
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もうすぐ‘啓蟄’・・・・・④

2006年03月02日 07時52分59秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
 
  もうすぐ啓蟄。昨日は朝から深夜にかけて雨が降った。
  二人の息子たちを駅と職場へ、それぞれクルマで送迎をした。帰宅の時刻
  には大雨になっている。
  クルマの運転とゴルフのプレイと飲酒行為は、人によっては性格が変わる
  と世間では言われる。他の二点はそうではないが、わたしの場合、運転が
  強気で荒っぽくなると評される。そう、負けず嫌いなのだ。
  暗闇の中に篠突く雨、見通しの利かない車外、フロントガラスのワイパー
  速度は最大にしリヤウィンドウにはスモッグ止め電源を入れる。
  わたしは数年前からの老眼に加えてめっきり視力が衰えた。ここの地方都
  市では市街の街路灯、商店街の照明などはあてにできず、対向車のヘッド
  ライトにより前方の路面はにじんで見えてセンターラインも曖昧だ。わた
  しは、めずらしく両手でしっかりハンドルを持ち慎重になっている。助手
  席には子供が勤務に疲れたのか、安心しきったのか話すこともなく、静か
  に座っている。
  幸い、雨粒も心なしか温んできたようだ。


  ・行く人に 我もと追いつ日脚のぶ

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

胡蝶蘭を詠む・・・・・③

2006年02月10日 10時25分01秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
 
 1970年代以降、カトレアに次いで、シンビジュウムなどの洋ラン類が切り
 花・鉢物の高級品として贈り物に使われ始めた時代があった。その後追うよう
 に、ちょうどバブル景気の頃、会社などで高価な業務用贈答品として爆発的に社
 会に流通したのが、このお洒落な化粧鉢入りの胡蝶蘭である。
 その頃、わたしは40歳前後、このハート(心臓)形の可憐な白とピンクの花び
 らをいつも身近に置き、一体、何を考えていたのだろう。
 今では、胡蝶蘭も栽培技術と生産体制も確立されて、安価に花屋さんの店先で入
 手できるようになり私たちの日常生活に溶けこんでいる。

  胡蝶蘭を詠む、
 ・春の夜の微かに忍ぶれ胡蝶蘭

 ・春の闇 ひそかに添いし香を聞く


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

晩秋から厳冬の句・・・・・②

2006年02月08日 08時56分44秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
 
  ここでは、前回の①に続き、過去に手なぐさみで作った【句集】の中から時候
  順に披露しています。関心をお持ちの方がいらっしゃいましたら、批評、投稿
  を自由にお寄せください。

 ・硝子戸越し 木の葉ざわめき栗を剥く

 ・朝まだし 大寒沁みて朽葉道

 ・霜田辺り 幽玄の地へ 朝日出づ


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪の句・・・・・①

2006年02月03日 19時06分50秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
 
 立春を前にして春めいてきたが、それでもこの前の雪には驚いた。家郷を出で
 て四十年近くになる。森羅万象、淡彩色に萌えいづる。もうすぐ春愁の季節
 だ。

  初雪をJR線車中より、
 ・眼蓋に星とびて ま白き一面田舎にぞ似る

  JR信越本線車窓、妙高高原駅付近で、
 ・しろがねに 厳しきたつき 何を糧にせむ


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寒い朝と「ホリエモンの錬金術」と

2006年01月30日 07時00分34秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ

 この頃、少しずつ暖かくなってきたようだ。

このブログでは、社会経済・時事問題に触れぬように意識的に避けてきたが、今
回は少し書く。
  ライブドアについて、どうしてこうなったのかを、ネット上で探していたら、
「ホリエモンの錬金術」という良いサイトが見つかった。
  それは島根県松江市の公認会計士、山根治氏の昨年の春から7月にかけて連載し
ていた長いレポートである。そして、30数年に及ぶ会計士人生の中で、10年ほど
国税のマルサと広島地検の検事による冤罪事件に巻き込まれた経歴の持ち主でも
あった。しかし、わたしにはこの人は信頼できるものを感じる。畏敬すべき人物
だ。
  山根氏は、そのレポートで現在の事件を予想していたのだ。過去の経験からマ
スコミと検察不信のため取材拒否を貫いている。その公開されている会計、証
券書類をもとにしているキチンとした分析内容には数字の論理的妥当性があり信
 憑性のあるレポートと言っていいだろう。実は皮肉なことに、ひそかに彼らがそ
 れをテキスト代わりにしていたのではないだろうかという思いを持つ。
  まあ世間とはそんなものだ。

  それにしても今年は寒い。春よ来いっ!早く来いっ!


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暮れの大晦日にあたりて、俳句三句。

2005年12月31日 18時32分34秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ

 ≪ 堪え得るや去年も今年となりにけり ≫ 小坂順子

 ≪ 去年今年貫く棒の如きもの ≫  高浜虚子

 ≪ 風出でて蜜柑蕭々去年今年 ≫  森澄雄

      【合本 俳句歳時記新版 角川書店編(昭和49年4月初版発行)】

  
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こちらも・・・

blogram投票ボタン