U魂(ウコン)

◆『U.W.F』最強伝説を追い求める
36歳 おやじブログ

【前田日明 降臨】

2007-01-25 | コラム 闘議
長い沈黙を破って遂に前田日明が自身の
誕生日となる24日、RINGSブログ
秋山問題を含むDynamite!!問題を初めて
語りました。淡々とした文章でしたが、
現在の総合格闘技界におけるルール規定や
ジャッジの盲点、試合中の選手からの抗議を
認めると、それを悪用する選手も出てくるだろう。
との裏返しな問題点も指摘、競技確立が早急に
求められている事実も踏まえ、コメントを
していました。それ以外にも今回、前田日明
らしいと感じられたのは金子賢の試合結果が
3-0判定負けだった事に意義を唱えていた点です。
この試合のジャッジングは、相手の打撃系選手に
ポイントが偏り過ぎ、ジャッジ陣がK-1と
総合を混同して採点した事が問題だと
言い切っています。以前はタレント金子賢に
対して、「プロ選手として認めない」と
厳しい発言をしていても、やはり、創世記から
総合を見守り続ける前田日明は、競技そのものには
何時も公平であり、試合内容は誰よりも深く
理解している分だけ説得力があります。

試合中、寝技系選手のアタック(仕掛け)は
打撃系選手の繰り出す有効打と同等に、
ポイントとして確り認めてやるべきだ。
との発言に感涙。ここ何年も僕自身も言い
続けてきた、判定を下す側の認識・知識不足。
拮抗した判定になると、見た目のダメージを
優先するが故、ツイスター達が必ず涙を呑む
という結果に嫌気さえしていた。
残念ながら今尚、総合格闘技界の風潮は打撃系
選手の繰り出す牽制のジャブや、ガード上に
叩いてくる捨てパンチが手数及び有効として
加点されるのに対し、寝技系選手のそれは
関節が極まって初めて有効とし、プロセスの
テイクダウンは殆どの場合、加点されません。
選手もそういう現状のジャッジの偏りを理解し
スタンド技術の習得に努めています。
想像してみて下さい、誰かとケンカになった時、
相手の前で身を屈めたり、寝転べますか?殴りに
行くより遥かにリスクが伴い、勇気も必要だ。と
少しは理解してもらえると思うのです。試合で
テイクダウンを奪っただけで、凄い事なんです。
シウバやミルコが仕掛けられたタックルや足がけに
”ロープを掴み”バランスを保持して転倒を
免れるのは”反則”です。
だから、金的やオープンブローに注意・警告を
与える様に、ロープを掴む行為も、たとえ偶発で
あっても、もっと正確に減点対象とするべきだと
日頃、感じています。
更に言うなら、テイクダウン後に相手と牽制し合い
”極め”のタイミングを模索中なのに「膠着状態」と
錯覚して、選手に話しかける様に”アクション”を
連呼するのも如何なものか?とも思います。
スタンド状態でも同様に選手へ近づき、頻繁に
アクション!と言うでしょうか?
競技経験か専門知識を有してないと、判り辛い
グラウンドでの攻防。今以って、正確にジャッジを
行える人が少なく、レフリーやジャッジのスキルが
競技進化の速度に追いついてない。というのが
ここ数年来の悲しい現実です。

今後もジャッジ陣の急激な個人スキル向上が
望めないのであれば、方法を変えて打撃ジャッジ、
寝技ジャッジと其々の得意分野で分割して裁定を行い、
ラウンド毎、試合後に合算すれば、少しは平等な裁定が
下るのでは?と思っています。
本来は試合を管理するジャッジだけは、大同団結し、
団体の垣根を越えて、何にも影響されない独立した
”競技コミッション”を設立するのが一番、
望ましいのですが現段階では、不可能に近いです。
総合格闘技の競技進化と共に深まる裁定の難易度は
裏を返せば”可能性”と”面白さ”という競技の
奥深さを少しでも多くの人に理解してもら事が、
競技ベースの異なる選手が平等に対峙するという
他には無い素晴らしさをもっと浸透させる事が
叶うのに…。

今回の前田日明のブログ文末に心を打つ文面が。

以下引用

「どこかの馬鹿が前田は在日云々ということを
言う奴がいますが。国籍の問題で言うならば
彼も私も日本国籍です。血の問題で言うならば、
私は3世であるし、彼は4世ですこれには何の
問題も無いはずです。私の過去の生き方を見れば、
在日がどういう人間であるかわかるはずです。
彼もそう言う事がわかっているはずです。」

血も国籍もリング上には無関係。
ネットで前田日明を批判する若者よ、
君に信念と勇気はあるのか?


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