U魂(ウコン)

◆『U.W.F』最強伝説を追い求める
36歳 おやじブログ

【男祭り2006 不滅-FUMETSU-観戦記】後編

2007-01-04 | コラム 闘議
<第7試合>
○五味隆典vs石田光洋
間合いを計りあうが、プレッシャーに
押し負けるかの様に、石田は珍しく
不用意なミドルを放ち、狙っていた
五味がカウンターのストレートで
居抜くと、続けてダウンした石田に
パウンドを雄叫びを上げながら見舞い
レフリーが止める。技量や経験も然ること
ながら五味の方が心・技・体にあたる
心の部分が勝っていた。肝の据わり具合が
半端無かった。マイクでは安堵から
おどけて「今日はなんの日?」との問いも
会場は大喝采。
それにしても、なんちゅう勝ち方だ。
青木真也との対峙が叶うなら観てみたい。

<第8試合>
吉田秀彦vsジェームス・トンプソン○

断っておきたいのだが、僕は吉田秀彦が
好きではない。が、今回ほど気の毒に
感じた事はなかった。吉田のセコンドは
酷すぎる。TKも陣取っていたのに
タオル投入の遅い事、この上ない。
選手を見殺しにするつもりなのか?
再三に渡りテイクダウンから極めに行くも
取り逃して、階級上の選手相手にやっては
ならぬスタンドでの泥試合をしてグロッキー
となり、最後には吉田は戦意を完全に
喪失していた。
試合開始、いや、カード決定時から吉田は
半ばヤケクソだったのかもしれない。

<第9試合>
ジョシュ・バーネットvsミノタウロ・ノゲイラ○

ジョシュよ!本当に貴方には感謝する。
プロレスラーの可能性を、総合格闘技の
醍醐味を”U”の名の下に体現してくれて
感動のあまり言葉にならなかった。
前対戦に続き、あのミノタウロを試合で
ツイストさせた事実に、誰もがUFCを
追われた後に、新日とプロレスラーとして
契約した上で、パンクラスでタイトルを
獲得しても認めなかった、貴方の実力が
ホンモノである事をもう認めざる得ない。
僕はノゲイラも好きだ。彼とグラウンドで
対抗できる選手は世界広しと言えど、
何人も存在しないだろう。判定結果は
試合を終始コントロールしたノゲイラに
軍配こそ上がったが、ジョシュは多くの
プロレスファンの心にプロレスリングの
可能性を記してくれた。
ノゲイラと比較すると、とてもビルドアップ
された肉体とは言い難いが、その愛らしさ
さえ感じるジョシュの肉体はプロレスラー
として日々の選手生活で培ったスタミナや
受けの強さが蓄積された結果なのかも
知れない。ココ何年も言えなかった言葉、
”プロレス舐めるなよ!”
声を大にして言える喜びに、ありがとう。
ジョシュ・バーネット負けて尚、偉大なり。

<第10試合 ヘビー級タイトルマッチ>
○ヒョードルvsマーク・ハント

前の試合が良すぎた為に、会場の期待が
一気に高まり両選手の国家斉唱から
ベルト返還式、タイトルマッチ宣言、
ハントは落ち着き払い、ヒョードルは
いつもながら無表情、ヒョードルを倒せると
すれば、スーパーサモア人なのかも?と
考えるファンも大勢いた。
そして、試合は大方の予想を覆しハントは
出さなくていいグラウンドでの進化ぶりを
発揮しすぎ、本来、得意のスタンド戦を
繰り広げる事なく、見事にヒョードルの術中に
完全にハマって、スウェーでかわし距離を
詰め続けるヒョードルとテイクダウン合戦、
不器用ながらサイドを取ったハントが
V1アームロックを極めにいくが支点を
ズラしながら堪えてヒョードルは脱出し、
今度は内股気味にハントを簡単に転がし
「こうヤルんだよ!」と言わんばかりに
アームロックを完全に極めてタップアウト。
ヒョードルにとって、磐石かつ計算通りの
試合運びで、ハントとは対照的に器用な
感じがした。


休憩を挟んで再開前に本部長が07年は
攻めに転じます。と高らかに宣言するも
アメリカでの興行日程を発表するだけで
具体的な改善内容は一切無かった。
いつも”熱”とか”空気”とか抽象的な
表現が先行しがちだが、大会前に他での
情報を鵜呑みにしないほうが良いと
語っていたミルコのUFC移籍決定には
応援し送り出す的な発言に留め、現王者
ヒョードル本人が他興行への出場示唆する
など所属選手保持には、資金不足で苦労が
尽きない事は察するが、元はと言えば
自らが無秩序に吊り上げてしまった
選手のギャラを補填するには、一発逆転
狙いで米国進出しかないと考えるなら、
それも存続の手段として間違っていない。
が、ショービジネス大国であり海千山千の
イベンター相手にDSEが利権を有利に
捻じ込める程、米国は甘くないと思う。
噂に聞く大手海外ファンドの資本参入が
春までに行われて組織改変が始まれば、
DSEは御役御免となるかもしれない。
海外に身売りする方向なら、日本でココまで
盛上げてきた総合格闘技はオリンピックに
おける柔道と同じ道を歩み出すのだろう。
今年、PRIDEは遠い場所で別物になるのか。
寂しいな全く。


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1 コメント

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Unknown ( 武)
2007-01-04 20:53:54
こんばんは。

あけましておめでとうございます。

男祭り生観戦ですか!羨ましいです
でも大晦日の格闘技観戦(TV)は、私も毎年家族からブーイングを受けてます(笑)。今年は仕方ないですよね田村が出てるんですから!!そんな訳で勝ってくれて良かったです!!

サクは・・・・・。新年会は、やけ酒ですね!!!

今年1年宜しくお願いします!!!
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