【第１３闘議 オトコマエ桜庭和志】

開幕戦での大会総評を語った榊原氏のコメントに
悲しさを通り越し諦めを憶えた。桜庭の件に関して氏は、
大会を観て語るのがバカらしくなったらしい。
プライドのリングは、覚悟がないと上がれないそうだ・・。
否！！！！！！
あれだけサク頼みだった人が、全て忘れてしまった様だ。
桜庭が今日まで過酷な日程で無茶な試合をどれ程の覚悟で
挑み続け、また、どれ程の身体的な犠牲を払ってきた事か。
代表にはサクがＨＥＲＯ’Ｓに移るなんていう選択肢を
選ぶなんて考えられなかったそうだ。
そして、個人的には裏切られた気分だったと口にした。
でも、榊原代表はサクの代理人である上杉昌隆弁護士との
事前に行われた交渉の場では、「残って欲しい」と
誠心誠意の対応をしていたそうだ。ならば、なぜ？
快く送り出してやらないのか？「いつでも戻って来いよ」と
あの桜庭和志になら言ってもお釣りが来る位に、今まで
随分と助けられた筈なのに。何という、料簡の狭い男だ。
正直、言葉が見つからない。組織の長として人として
腐敗している。自分達が犯してきた重罪を振り返る事すら
せずに謝罪もなく、断り辛い状況下でオファーしては、
酷使し続けて追い込んだ選手を挙句”裏切り者”扱いとは。
泣けてくる。そして戯け者がもう１人いる、選手を守る立場で
ありながらＤＳＥから依頼されるがままに「イケるか？サク？」
と師である自分が聞けば断れないのを承知の上、オファーして
いた”共犯”高田統括褌（ふんどし）部長である。
一番弟子が移籍を考えるまでに追い込まれていた事にも
全く気付かず、それに波及して門下生の大半が桜庭の退団に
追従していった現実には苦し紛れに「円満退団」と言うのが
精一杯。しかも、この期に及んでまで自分を良く魅せようと、
サクの独立は自らが促したかの様に言ってしまう始末。
一生ついて行きます。とまで言っていた愛弟子がなぜ？
自分の下を離れて行ってしまったのかを振り返ってみても
時既ニ遅シ。後に残ったのは外様の預かり選手と人畜無害な
言いなり大名の道場主だけである。
両名とも実質はサクに食わしてもらっていたのに、常に
優位な立場からしか物言わずに来た結末が今回の騒動に
繋がっている。サクが嫁いだ先の前田日明兄さんの言葉にも
あった様に、今日、総合格闘技その物をメジャーに押し上げた
一番の功労者はＤＳＥでも高田延彦でもなく、”男の中の男”
である桜庭和志に因るものだと格闘技を愛する誰もがそう
認識していたが、若干名だけ興行人気に感け”己のチカラ”
だという妄想と錯覚を起こしていた。
悲しいかな「命をかけてＰＲＩＤＥを守る」との榊原氏の
言葉は「命をかけて自分達の利益を守る」としか聞こえない。
イベント屋としては実に大正解な答えであるが、
もっと大きなビジョンで、格闘技界に尽力を注ぐスタンスに
切り替えて行動すれば、誰もが支援をする。それを率先して
”昔の様に仲良く”という言葉に集約し格闘技界を背負う覚悟で
たった一人の選手が志の下に行動している姿をみて、出てきた
言葉が裏切られたでは…。今後も何も感じなければ答えは
早いうちに出てしまうだろう。米国開催も結構だが、もっと
大切な事があるのではないかとここに訴える。
間違わないで欲しいのは、桜庭和志はこの様な仕打ちを受けても
何一つ、ＰＲＩＤＥや高田道場の不平不満を公には口にしていない。
それどころか、健気に感謝の意を言い続けている。
桜庭和志！あんた！男の中の男だ！賛同スルぞ！
僕は吉田ｖｓ秋山、五味ｖｓＫＩＤ、を観てみたい。
どうか、総合格闘技界のコンガラガった螺旋を解いて欲しい。
最後になるが、格闘技ファンもサクを求めすぎたのを忘れては
いけない。所謂、我々も共犯であった。
それを踏まえ、どちらが正しいのか？これが分からない人達は
今まで通り、格闘技という上辺だけを流行っている間だけ
楽しんで下さい。リアルファイトを探求していて本物でない
モノが見分けられない節穴なら、ウチのオカン風に言えば
”屁こいて寝てた方がマシ”なのである。