祈ることしかできない

実は私は日本にいる時８年半もお店をやっていたのに、どうしたらお客さんが来るのか

結局最後まで分からなかったんですよね。

広告？天気？景気？流行？

いろんな要素が絡み合って、お客さんが来る日はドドーッと大量に来るし

来ない日は「電話、壊れちゃった？」と思うほど誰も来ないし。

最初の頃はお客さんが全然来ない日は「何がいけないんだろう」と悩んだけど

３年目を過ぎた頃から

「私が悩んだって仕方ない。運を天にまかせるしかないサー」と

今は亡き馬車道のマンガ喫茶でのだめカンタービレを読んでいたものです。






儲かってもいないのに、昼間からマンガ喫茶とは何様だっ

と怒られたって仕方ない。

私には何もできないんだもーん

広告を打って、お客さんを迎える用意をして、あとは祈るだけ。

それ以外に何ができる？





だって本当に、どうしてお客さんが来るのか来ないのか全然解析できなかった。

分かっているのは、の日には予約のが来ない。

８年半もお店をやっていて、分かったのはたったこれだけ。

月末は忙しいとか、何曜日が空いているとか、そういう規則性が

まったくなかった。






だから、お店をやっていた時は縁起を担いでて、お正月には

熊手を買ったりしたもんです。

祈ることしかできない。

自分の店なのに情けない。

私の力でできることなんて、そんな程度。






あと、やっぱ、お客さんが来るか来ないか、一番の要因は気圧

だったんじゃないのかなあ。女性の体って低気圧に弱いでしょ？

低気圧が通過するとき頭痛がしたり気分が沈んだりするのは女性に多いと思う。

で、私のお店は女性専門だから、やっぱ天に向かって「低気圧が来ませんようにー」と

祈ることが私の最大にして唯一の営業努力だったんでは。






天の力に対して人間はあまりにも無力で、空に向って祈ったりお守りを買ったり

そんな科学的根拠のない対処しかできない。

人間が宇宙に行ってる時代だってのに。







今私はたまに過呼吸の発作に襲われて、何が理由なのかサッパリ分からない。

普通そういう症状は人ごみとか満員電車とかで起こることが多いはずなのに

家にいても学校にいてもなる。

何がいけないのか、どうしたら発作が出なくなるのか全然分からない





祈ることしかできない。

病気の前では人間なんて無力です。

とりあえず、私は本当に無力です。

もし私の病気が実体を持って目の前に現れたら、

得意の右ストレートをかましてやるけどな。






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