劇場版 感想対談 ネタバレ満載

劇場版　鋼の錬金術師「シャンバラを征く者」を、Cafe Chacoone Passionateのシア様と、熾月亭の熾月様とともに観てまいりました！
お二人が行くと知って「連れてって！」と頼み込んだ歌猫です。
快くご了承くださいまして、ありがとうございました。

劇場版と同じかそれ以上に、観劇後の三人での会話が楽しかったので、トーク公開とかしたいな、と思ったのですが。
自分ばっかり勝手に喋りまくっていて、自分の話したことしか覚えていないことに気付きました・・・！！

以下、何とか思い出した内容です。
ネタバレ満載ですのでご注意ください。
いやー、楽しかったですー！！











歌猫　映画、どーだった？私、面白かった！
熾月　…ビミョー。
シア　うーん、微妙（苦笑）。
熾月　ハイデリヒの扱いが。本物の弟に会えたら、あとはいいのか、みたいな。
歌猫　確かに（笑）。でも映画としてはさ、ストーリー絞って見どころ作ってよくまとめたなあと。
シア　うん、欲張ったら、がばーって広がって収集つかなくなってたもんね。もっとヒドくなる可能性もあったけど、そこは良かった。
　　それに絵が綺麗だった！
熾月　綺麗だったねえ。
シア　音楽も良かった。
歌猫　最初と最後にジプシーの音楽入れてるの好き。映画っぽくて。
シア　オープニングも良かった。テロップ？斜めに入れるのとか格好良くて
歌猫　一本の映画としてさ、ちゃんと作ってあって感心した。
熾月　私、ネタバレ読んでたから。そのラストにどう持っていくのかと。
シア　私は全然読んでなかった。だから楽しめたのかな？　あっ、映画の後すぐ、こうやって発散できる場所があるから、だから楽しめたんだ！（笑）
　　テレビはどんどんキャラ違ってくとことか、ちょっとお！って語りたいとこいっぱいあって。映画は少なくとも、一本通してキャラの性格にズレが無かったから安心できた（笑）


歌猫　私、一番、えー？だったのはイズミさん。
シア　あっさり死んじゃってて。
熾月　死にネタ好きには良かったかも？　というか、これ見たい、ってのを盛り込んでる。
シア　エドとブラッドレイを会話させてみたいとかね！
熾月　そうそう。アルの死にネタはやってみたいけど、死なせちゃったら大変だからそっくりさんでとか。
シア　ハイデリヒが別の声優さんで良かった。
熾月　私、釘宮さんで見てみたかった。
歌猫　えー！それこそ大変だよ！死にキャラなのに。アルファンはもちろん、釘宮ボイス好きの男性ファンもいるんだよー？
シア　ハイデリヒの声、違和感無くてよかった。あとエッカルトの声も良かった。
歌猫　良かった！ああいうキャラの声は箔が無いとね。（思い入れの無いキャラだから寛容？（笑））
熾月　軍部とか脇キャラの出番、少な過ぎですよね。リザなんて台詞、お帰りなさい、くらいで。
歌猫　エンヴィーの扱いがかわいそー。声優さんトークショーにも出たりとか人気あるのに、あんなんで。
シア　原作がさ、脇キャラの描き方が上手すぎるからね。あんな風にワンショットでもキャラの性格が描けたらねえ。


シア　ロイがさあー（笑）
歌猫　ロイは「正しい使い方」だと思った（笑）
シア　登場からさ、雪ダルマで（笑）
歌猫　そんで指パッチンで何でもどっかん！便利！しかも気球で空飛ぶし！（笑）
シア　雪ダルマとか笑っていいのか迷わせちゃうのが、どうもねー。
歌猫　あそこは、ギャグだったの？
シア　シリアスかギャグかはっきりしてればいいのに。一瞬理性が働いちゃうんだよ。漫画なら止め絵で自分のペースで楽しめるのにさ。
歌猫　あ、今、原作絵で脳内映像展開してみた。あー笑えるじゃんー！　あそこ、雪ダルマから現れたとこで、ハボの顎落とすとかして崩し絵入れて、ギャグだって分からせてくれればいいのに。
シア　笑ってもいいよ、じゃなくて、笑え！ってパワーが欲しいよね。


シア　グラトニーのシーンは長かった！
熾月 歌猫　長かった！
熾月　（映画全体として）アルにもっと喋ってほしかった。
歌猫　うん。グラ、動きとか面白かったけどさ。あそこを切ってその３分の１でもアルとラースのシーンにして欲しかった。
シア　３分の１にして？
歌猫　（笑）いや、２残して、１でいいからラースの心理描写にあててほしかったなあ。そうだよ。アルとラースって擬似兄弟じゃん。イズミ「ママ」の。
　　セントラルへの道中とかワンカット入れるべきだよー。
　　（追記。ほんとにココは。ママをひたすら求めるラースと兄をひたすら求めるアルと、その想いがシンクロして扉を開いちゃうわけじゃん？ああもー惜しいなあ。惜しいとこピックアップしてったらてんこ盛りだけどさあ！（笑））
シア　ラースの動きの意味が、わかんなかったなあ。赤い石食べて何かなるのかとか思ったけど、何だったんだろう。
歌猫　何だったんだろう？　あの場面、作画の「オレらの技術を見ろ！」自慢みたいに感じたな。ゲームっぽい絵で。
　　ああ、あれはゲームから入ったハガレンファン向けシーンなんだよ。
熾月　私たち向けではないという。
歌猫　そう。私たち世代…（言い直し）私達の層（笑）向けでは無いの。


熾月　ウィンリィが。可哀相でしたねえ。
シア歌猫　うん、可哀相！
熾月　２年待った挙句残されて。それに本当に「機械鎧をつけてあげる」だけ。
シア　でもね、変に描かれたりするよりは、むしろ良かったかも。（笑）
歌猫　私思うんだけどさ！（いきなり握り拳）　ウィンリィってどーしてああも、ヒロインじゃないの？ゲームでも小説でも、小説なんて５冊も出ててウィンリィ出てこない。小説は作者がエドアルの人だから、ウィンリィ邪魔なのかもだけど！（＜やや暴走気味）
熾月　そもそも思いつかないんじゃない？　ウィンを。（笑）
シア　そうかも。（笑）
　　ゲームはあんまり知らないけど。
歌猫　私も知らないけどさ。映画館でCM流れた鋼３もさ、ウィンリィ、（何でか）ついてきてるんだよ？でもヒロインはソフィ。
シア　あの子かわいいよね。（ニコ）
歌猫　うん。可愛い。（ニコ）
　　でもどーしてウィンはヒロインしないのかなあ！やっぱり薄幸を背負ってなきゃヒロインじゃないってのかしらね、ゲームのターゲットの中学生の男の子にとっては。そんで中学男子のココロを持った製作側はそうゆうヒロインを作るんだよね！（＜自己完結）
熾月　ウィンリィはね。不幸にしちゃいけない、エドと完全にくっつけてもいけない、制約が多いんです。
　　原作ヒロインだから、大事にしてるの。
歌猫 シア　そうか、大事にしてるんだ。
熾月　大事にして、遠ざけて、それで忘れられるという(笑)
歌猫シア　（笑）

熾月　ハイデリヒが薄かった！！
歌猫 シア　薄かったー。
熾月　もっと、エドにとって特別なはずじゃない？　弟とそっくりなのに？
シア　そうだよねえ！それにさあ、殺さなくても。
熾月　そして死んでるのにエドがあっさりしすぎ。ただのルームメイトだったのか・・・、みたいな。
歌猫　エドとアルとアルそっくりさんの三角関係がってなこと水島さんが言ってたけど、あれは女性ファン向けのサービス発言だったのか？っていうか。
熾月　いや，そのつもりで描いてたんですよ、製作側は。たぶん。
シア　後ろに暗さ重さが無いんだよね。（原作は明るいのに重いのが魅力なのに、）アニメは表向き暗そうなくせに「軽い」んだよねえ。もっと、こう。
歌猫　こう？
シア　うーん。いつも、浅いんだよ。こう描いたらもっと面白いのにって歯がゆくて（笑）
歌猫　観客が求めてるものと違うところにリキ入れてるっていうか？
熾月　まあそれは、仕方ないでしょう。
歌猫 シア　？
熾月　だって製作は、腐女子じゃないもの。
歌猫 シア　（笑！）


シア様、熾月様。
本当にどうもありがとうございました！



蛇足説明
「腐女子」とはですね、男性キャラの友情を恋愛に横滑りさせて遊ぶ女性読者が、主に自身を指して使う言葉なんですが。
様々なキャラ視点を自由に行き来し、表に描かれない物語をその後ろに想像して多面的に楽しめる、脳内自由度の高い読者であるとも、思うのですよ。

そして「自己弁護」とは、こういう↑説明のことをいいます（笑）。