うりぼうのシネ煉獄

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貞子3D

2012年05月15日 | 日記
 「うわあああああああぁ!貞子だあああぁぁぁ…… さ、貞子…?こっこいつ貞子じゃねえええええ!!!<emoji id="007">」

 ということでなにがビビるってこの映画の製作者のデリカシーのなさにビビるわ!って映画「貞子3D」観てきましたよ。もちろん3D。ちょっとネタバレしてます。


 しかし、作品タイトルを「リング3D」ではなく「貞子3D」としたのはまぁ賢明かも。原作「エス」を読んでいないのでどれくらい忠実に映画化しているかは知りませんが、今回の貞子は「モニターから出てきてびっくりさせるだけのお化け」に成り下がっていて、特にラストではなんだか便所コオロギと掛け合わされたような得たいの知れないものに成り果てていました。そこには「リング」シリーズのロジカルな怪異みたいなものはないし、映画館で観るお化け屋敷だと思えばまぁファンもハラは立たないだろうと思います。

 なぜか日本では3Dと言えばホラー映画みたいな感じになりつつあり、今回もホラーですが、本作では特に3Dで見せることをとても意識していて専門的なことはわかりませんが、専用の3Dカメラで撮影しているような気がしました。ただ完全に3Dじゃないと意味が通らないシーンがいくつかあり(モニターから手が出てくる”だけ”のショットとか)、セルDVD化した時にはどうするんだろうと思いましたね~

 ストーリーも「呪いのビデオ」から「呪いの動画」へと小道具を移し、貞子復活を狙う男とそれに巻き込まれるワケありの過去をもつ石原さとみの話になりますが、話の整合性もあってないようなもので、これまたお化け屋敷に一貫性を求める人がないように、本作もまたしかり。

 映画館でカップルとか友だち同士とかでワイワイ(上映中しゃべっちゃいかんが)観る分にはいいかも。リングシリーズのファン、原作者のファン、ホラー映画ファンにはちょっと物足りない気がします。


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