プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< 悪魔が来りて笛を吹く(2018年版) >

2023年11月26日 | ドラマ。
ドラマでしたか。吉岡秀隆が主役。
うーん。面白いかどうかというと面白くなかった。

丁寧に作っていると思うし役者も良かったし、映像的にも悪くなかったし、
……なぜ面白くないのか。
まあわたしが横溝的ジトジトが好きではないということも大きいだろう。
「本陣殺人事件」は読んだが、他は怖そうで敬遠している。
このドラマは怖くはなかったね。精神的に若干グロかったけれども。映像的にもグロいか。

何が面白くなかった原因かと考えると、――ちょっと丁寧に筋をたどりすぎた?
原作の再現度がどのくらいなのか知らないけど、横溝世界は旧家の入り組んだ人間関係の
なかで巻き起こる骨肉の争いなわけですよね?

ちゃんと見てればそこまでややこしくはない人間関係かもしれないが、
ゲームをしながらのながら見半分となると、見逃してる情報もある。
駒子、小夜子のグループの人間関係がちょっと定着しなかった。
舞台となる時間軸が4つくらい移り変わるのもわからなくなる要因。
あと、東太郎の説明が足りてないんじゃないかなあ。ここらへんよくわかってない。
実はこうだった!と言われても、この人がどういう人なのかはっきり呑み込めてないから
驚きも少ない。

面白くなかったのはおそらく、複雑に入り組んだ人間関係を丁寧に描こうとして、
そちらにばかり神経を使ってしまった結果かと思われます。
原作からもけっこう離れているんでしょう?だったらむしろ、もう少し人間関係を
整理する方向で考えればよかったのに。

まあこういうのを面白い人もいるんだろう。わたしも旧家が舞台の話は嫌いじゃないが、
今回は逆に旧家の旨味みたいなものはないように感じたのよね。

志田未来は良かった。志田未来だと気づかなかった。高校生くらいに見えたし、
なんだったら現在の芦田愛菜のイメージで見ていた。
筒井真理子という人は、多分いろいろかすっているんだろうが、顔の認識は出来てなかった。
この役柄にはまってました。
中村蒼は健闘していた。ただ最後の謎解きまでは誰だったかわかってなかった。

吉岡秀隆の今回の演技は癖が強すぎて……。これはまあ演出側の問題だろうけれども。
あまり感心しなかったなあ。


「犬神家の一族」も録画してあるんだけどどうしようかなあ。
珍しく見る気になったんだけど。どうする?
これよりももっと面白くないとみる気にならないなあ。でも詳しく調べると
さすがにネタバレをくらうだろうし。怖いかもしれないしね。考え中。

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