プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

< 始皇帝 天下統一 17話くらいまで >

2024年09月10日 | ドラマ。
うーんうーん。面白くないとまでは言わないのだが、納得できないところが
多々発生している。この辺って、中国の人ならば、あるいは新しい歴史学を知っていれば、
こういう感じでいいの?

前回も言ったが、わたしが知っている呂不韋のイメージと違う……
趙姫と呂不韋が前にもイロイロ訳アリで、子楚が死んで閨寂しさからか、
呂不韋と趙姫にやけぼっくいに火がついて、さすがにこれはヤバイと思った呂不韋が、
身代わりとして差し出したのがロウアイですよね。
後宮には男子禁制なので、宦官だと偽って。

でもこのドラマでは、現時点で全然呂不韋はのっぴきならないところにまで落ちてはいない。
せいぜい単に趙姫に秋波を送られている段階で。肉体関係もない。少なくとも今は。
そんなに臆病な――筋を通す――真面目な――人なんですかね、呂不韋。

で、ロウアイはロウアイで、変なんだよねえ。
呂不韋の侍従であるという立場にしても、太后の居室に、呼ばれたからと入れるもんかね。
後宮は男子禁制ではないのか……。呂不韋も太后の私室に平気で入ってるけど、
まあそれは丞相の筋から外れた権力のせいで……とか補完できるが、
ロウアイにまでそれが及ぶのかというと。

これは中国的なドラマの作り方だとこうなるということか?
それとも中国の歴史的には呂不韋と趙姫の関係にはフォーカスしないことになってるのか?
日本だったらこの辺をこってり描くよなあ。良くも悪くも。



呂不韋もなんであんなに政を無視するんだろう。
あそこまでされれば溝は深まるよなあ。だって各国の使者も政に挨拶に行かずに
呂不韋のところで宴会三昧なんだよ?
あんなに面子をつぶす行動を続けるわけはないと思うが。
こないだの「大秦帝国」でもそうだったが、中国では虐げられる息子を描きがちなんだろうか。
儒教の国だから、無意識的にオイディプス・コンプレックスを抱きがちとか。

「子供だ」と繰り返すが、役者さんが子供に見えないのもネックなんだよなー。
少年役の役者と今の役者の雰囲気が全く違うのもネック。
もう少し似通った役者はいくらでもいるんじゃないだろうか。

呂不韋にせっかく美男の俳優を持ってきたのに、役柄に納得感がないから無駄になっている。
もう呂不韋は老人なの?老人演技が過剰じゃない?
それこそ政がまだ子供なら、先王が死んでから数年しか経ってないと思うんだけど。

先王が死ぬまでは違和感はそこまではなかったけども。
その後は違和感ありまくり。これであと50話以上見続けるのは無理かもな。
呂不韋失脚後の政には興味がある気がするけど、そこまでもけっこう遠いだろう。
つまらないのもツラいが違和感があるのもツラい。
まあ20話くらいまでは見てみようと思うが……

李斯はちょっといい感じですかね。
でもやっぱり登場人物が何十人といて、それのほとんどがおっさんばっかりだと飽きるね。
おにいさんも多少いるにしても。

でも相変わらずセットは素晴らしい。セットを見ているだけでも価値があるとも感じる。
まああと何話かは見てみる。




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 89ers、9月5日の台湾... | トップ |   
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ドラマ。」カテゴリの最新記事