goo blog サービス終了のお知らせ 

プラムフィールズ27番地。

本・映画・美術・仙台89ers・フィギュアスケートについての四方山話。

フィギュアスケート GPシリーズ ファイナル 2015 男子。

2015年12月14日 | フィギュアスケート。
6人出場で2時間番組にしようとすると水増し感がヒドイ。
わたしは前の演技とか、場合によってはインタビューも興味ないので、
1時間番組でいいんじゃないかと思う。
まあわたしは録画を飛ばしながら見るので、別にいいんですけどね。


ショート。


まあ何よりも……ユヅルですね。
録画を見るよりもはるか先に、朝のNHKニュースでまた世界最高点を出したというから、
夜に録画を見た時は結果がわかっている安心感及びつまらなさで見た。

演技前のルーティンがだいぶ増えた気がする。得点に比例してルーティンが増えてくわけじゃあるまいね。
4回転サルコウから完璧。っていうか、これはもはや競技というより羽生結弦の舞台……
ワンマンショーを見ている気分になっていた。もう成功した失敗したってレベルじゃないのね。
ひたすら美を鑑賞する。バレエの舞台を鑑賞している気分によく似ている。
曲ともおどろくほどぴったり合っていて。
カ  ン  ペ  キ  。

コワイねー。まさかここでまた世界最高を出すとは思いませんでしたよ。
っていうか、そこまで出さなくていいよ。今後数年かけて上げていって欲しいよ。
あまりにも簡単に上がっちゃうとアリガタミというものがね……
「すごいですねえ……」織田信成が佐野稔化していたぞ。



村上大介。丁寧にきれいに滑った。
充分いい演技だと思うけど、何しろ世界の上位6人の競い合いだから。
こう言ってはなんだが、手足が短いことが少々惜しいですね、この人は。

チャン。スピードは相変わらず。だがこの曲調だと「感動を呼ぶ演技」にするのは難しいかもね。
感情がこもるという曲じゃないからね。スケーティングは相変わらずですが。
しかし6人中最下位、トップとの差が40点というのは……ユヅルが凄すぎるという点は大きいんだけど、
この数字はチャンには辛かろう。珍しくガックリしてたな。

金博洋。若くて細っこいからイメージは弱々しいけど、実はけっこう力強いかもね。
4回転はどっちもちらっとミス。曲もうまく盛り上がるのを選んでいる。
あとは顔かな。……いや、表情という意味で。今は無表情っぽい。

ウノ。名前のアナウンスの時にスペイン人がとても気持ち良さそうに「ウノ!!」と言っていて笑った。1ですね。
この人のステップも何だかスゴイな。見入る。4回転は失敗したけどね。
力いっぱいやった感じで見てて気持ちいいよ。思ったより点数高い。

フェルナンデスはユヅルの後でだいぶわりを食ったかな。地味に見えた。
これだと4回転が成功しても点数的にはだいぶ差がついたかもね。
コレオはだいぶブラッシュアップした感じだが。



※※※※※※※※※※※※



フリー。


誰が何と言おうと、今回のわたしの一推しは宇野。

美しくて泣けた。久々に見て涙が出る演技だった。まあオカンの気分になっていたのかもしれないが。
なんていうのかねー。心から出てくる演技というか。もちろんみんな心をこめて滑っているし、
宇野も練習して練習して、いわば人工的にスタイル的に作り上げてきたプログラムなんだけれども、
心を感じる演技でしたよ。生き生きした美しさ。
完璧じゃないことが、それも味になっている。わたしは200点あげたかったです。

宇野のあの決めポーズは何か名前がついているのかね?あれもイナバウアーの一種?
あー、イーグルなのか。今回のアレはいつもより余計に曲がっておりますな感じでした。
あれ難しそうだよねー。難しいんだろうけど、振付としては地味っちゃ地味……
でもそれをやり続けているところが、わりと気に入ってます。



その次はチャンですね。

自信も揺らぐであろうショートの後に、あの滑り。
前半はだいぶ硬いかなーと思って見ていたのに、見終わった時には「素晴らしい!」と思っていた。
4+3も見事。3サルコウも見事。
トップと40点差の中で、こんなに集中してくるんだねえ。さすが世界の一流選手。
わたしは昨日のショートで「もうチャンの天下も終わりか……」と早手回しに思ってしまったのだが、
とんでもないですね。やっぱりこの人も伊達ではない。この人も200点あげたかった。


宇野とチャンに、いいものを見せてもらった。



そしてユヅルですけどねえ。
その完成度に開いた口がふさがらなかったのはむしろNHK杯の時。今回の方が点数は出たけど、
出来はNHK杯の方がいいかなーと思いながら冷静に見ていた。
腰を痛めたり足が長くなったりと様々な要因で、ビールマンはちょっとイマイチになってきましたね。
スピンはちょっと遅い時があった。

まあしかし演技全体でいえば、こっちはこっちで完璧ですよ。
ジャンプも見事。ツナギも見事。コレオも曲にのって相変わらずかっこいいしさ。
でもまさかあっさり世界最高点をまた7点も更新するとは……
もう少し審査員もケチっていいんだよといいたい。点数のバーゲンセールは良くない。
良くないが……史上最高点が出たのは、非常に微妙なところだが嬉しい。抑えきれないニヤニヤ笑い。

前半会場から手拍子が入っていたが、あそこは手拍子を入れるべきところかね?
たしかに音が聞こえてなくて寂しい感じの時間帯があった気がしたけど……
今までそう感じたことはなかったんだけどな。全体的な音量が小さかったのかな?
ただ、あそこは静寂を必要とする場面ではないかと。

演技終った時の顔は作りすぎだ。キス&クライでオーサーコーチへのオベーションとか計算しすぎ。
泣きも計算がだいぶ入ってる気がして。もうとにかく色々作りすぎなんだッ!!
……だがこんなにくさしてもやっぱり応援しているよ。地元の子だから。
地元の子じゃなくても応援してるだろうけど、やっぱり地元の子だから。

オリンピックの後のパレード、会社の窓際で同僚とお昼を食べながらぎゃーぎゃー騒いで見ていたのはいい思い出。
あの頃はまだコドモだったが、今はちょっと出来過ぎの大人である。
まあその出来過ぎの大人はこれからもがんばって、わたしたちにまた楽しい思い出を作って欲しい。



次がフェルですね。
二回目の開催で、もう地元でのプレッシャーには慣れたんじゃないだろうか。
フリーの曲なんか、余裕をこれでもかとかましっぱなしに見えた。
が、最初の4回転のミスが印象に強く、そこから離れられなかったのであまり感心しなかった。
でも2位ですもんね。まあ地元だし、妥当なところか。

金博洋はこれからもっと体を大きく使えるようにしてくるだろうし、体力もこの年齢にしてはある。
今回は全体的にまとまりがなく、NHK杯ほどいい出来ではなかったが、この技術がまとまってきたら脅威だ。
ジャンプ、ほんとに軸がぶれない。今まで見て来た中で最細の軸かもしれない。
これは大きな財産でしょう。

村上は前半、ジャンプの失敗が続いたからね。でも若干持ち直した。
後半は体力が尽きたのか、スピードが落ちたけど。
あ、そうか。全日本には出ないのか。いや、出るのか。じゃあ四大陸や世界選手権も狙えるんだね。がんばれ。


表彰台でユズルと宇野が楽しそうで微笑ましかった。
ユヅルもまだ21歳だもんねえ。普段の言動があまりにもリッパすぎて忘れるけど、
普通であればまだまだ洟垂れ小僧の域である。……まあユヅルはちょっと普通ではないですけどね。








コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  < ぼんくら2 >(全7回... | トップ | フィギュアスケート GPシ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

フィギュアスケート。」カテゴリの最新記事