お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

併読のパワー:もうねんね

2010-07-13 | about 英語の絵本

Sleepy Time

松谷みよこさん作・画の赤ちゃんの絵本シリーズは、まさに"子どもたちがこの世で初めて出会う絵本"にふさわしい傑作ぞろいです。赤ちゃんにもわかりやすいくっきりした絵は、でも同時に牧歌的でおっとりしています。はっきりした色使いなのに、自然で優しくて、不思議に暖かいムードがあります。

今日ご紹介するのは「もうねんね 」(英語版"Sleepy Time")です。ページを繰るたびに、赤ちゃんがよく知っている動物たちがひとりずつ眠りこんでいきます。いかにも、いかにも眠たげな表情で、のんびりとリラックスして眠りにつく犬や猫‥‥。そこに重なって「ねんね、ねんね、もうねんね‥‥」と繰り返されるテキストは、まるで子守唄。

小さい子って、一緒にいる大人が眠い顔をしてみせると一緒に「おねむ」になったり、横で目をつむっていると一緒に眠りこんでしまったり‥‥しますよね? 一人で寝かせておくとすぐ起きちゃうのに、大人が横で寝ているといつまでも眠っていたり‥‥。この絵本、そういう子どもの心理や行動をよく理解して描かれていますから、お昼寝の前やお休みの前の読み聞かせにぴったり。

松谷さんのもうひとつの傑作絵本「いないいないばあ」(英語版"Peek A Boo":ブログ記事参照)が、赤ちゃんをしっかり覚醒させ、キャッキャッと興奮させるのとまさに対照的なのが、この「もうねんね」です。

「ねんね、ねんね、もうねんね……」というかわいいフレーズは、絵本を離れても、まだ舌がまわらない頃から娘の会話の中によく登場しました。まだオムツをしていた娘が、自分のベッドに仲良しのぬいぐるみたちを並べ、皆の背中をトントンと軽くたたきながら「ねんね、ねんね、もうねんね‥‥」と寝かしつけていたのが、つい昨日のような気がします。考えてみると、私も娘がお昼寝の時は、背中をトントンしながら「ねんね、ねんね、もうねんね‥‥」と言ってました。こういう『親子で共有できるフレーズ』に出会えるのも読み聞かせの楽しみのひとつですね。

余談ですが、実はうちの娘はほとんど寝ない赤ちゃんでした。新米母親のころ、育児書を読むと、生まれてすぐの赤ちゃんは「おっぱいのんで、ねんねして」の繰り返しで、しかも昼間でも一度に3時間は続けて眠ります、とか、また一方、数カ月したら、夜は通して朝まで眠ります‥‥なんて書いてあります。とんでもない!嘘ばっかり!うちの娘には全然当てはまりません。

生まれてすぐから、昼間はほとんど元気でずっと起きている子で、まとまったお昼寝をするようになったのは、歩きだして戸外を動き回って疲れるようになってから(疲れさせることができるようになってから、が正しい認識だと思います)。おまけに大きく生まれたうちの娘は、生後6カ月くらい、タテには伸びても、体重はまるっきり増えませんでした。寝る子は育つっていうけれど、寝ない子はダメなのかしら‥‥? 第一子のこととて、はじめは、全然育児書に沿わない娘を「早くも落ちこぼれか?!」とかなり心配していました。実際、6カ月健診では、私があまりにあっけらかんと見えたらしく、保健師さんに「お母さん、体重が増えてなくて、ご心配じゃないですか?」(心配した方がよいですよ!の反語だったかも)なんて聞かれる始末。でも高齢初産の母は、内心ではひどく心配しながらも、図々しくも「毎日元気で機嫌よくしていますから、大丈夫じゃないでしょうか?」

でも、寝ない子の子育てはそれなりに大変でした。夜も、断乳した1歳2カ月までは、毎晩きちんと規則正しく3時間おきに起きておっぱいを飲み‥‥。幸い健康で、目覚めても泣くわけではなく、おっぱいさえ飲めばまた眠ってしまう手のかからない子だったのですが、でも、当時の私のひそかな願いは「たまには6時間通して眠りたい」という実にささやかなものでした。仕事で徹夜の時は、デスクやダイニングテーブルの前に座って、左手に赤ん坊の彼女を抱きっぱなしにし、右手で計算したり、原稿を書いていたのも、今となってはなつかしい思い出です。

両手でキーボードを叩かなければならない最近の仕事環境ではみんなどうしているのかしら?と思い、若い友達に聞いてみたら、昼間など、親子がお互いに顔の見える床の上に新生児用の椅子をおいて赤ちゃんを座らせて、「ときどき"足で蹴って揺らし"ながら仕事してま~す」とのこと。
頑張れ!若いお母さん!





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1 コメント

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Unknown (a33)
2010-07-13 21:23:42
又blogの更新楽しみにしています。
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