お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

昔ながらの感謝祭

2010-11-25 | about 英語の絵本

Old-Fashioned Thanksgiving

今日は11月の最終木曜日、アメリカは感謝祭(Thanksgiving Day)です。今日から日曜までの4日間、学校も職場もほとんどがお休みになります。感謝祭のディナーは家族・親族が集まって食べるものとされているので、律義なアメリカ人はこの家族の集いのために、毎年、民族大移動さながらの大騒ぎ。ちょうど日本のお盆とお正月が一緒になったように、空港も列車の駅も高速道路も大混雑の大渋滞! 大学に入学して親元を離れた子どもが、初めて親元に帰省するのも感謝祭。アメリカ人にはかなり感慨深い日です。

今日は私の大好きなルイーザ・オ―ルコット(Louisa May Alcott)が書いた感謝祭の絵本をご紹介します。題して「昔ながらの感謝祭(Old-Fashioned Thanksgiving)」。古き良き時代のアメリカの暮らしがしみじみ描かれたクラシック。ジョディ・ウィ―ラ―(Jody Wheeler )のイラストが内容にもタイトルにもぴったりマッチしています。オ―ルコットは「若草物語(Little Women)」の著者として世界的に有名な作家です。

今日は感謝祭。貧しいけれども愛情あふれるバセット家の台所では、感謝祭のごちそうの準備で大わらわです。ところが、バセット夫人が忙しく立ち働いていると・・・近所の人がバセット夫人のお母さんが病気だと知らせにきたのです。バセット夫妻はすぐに雪ぞリを出して、慌ただしく様子を見に出かけました。

残されたのは子どもたちだけ。でも、今日は感謝祭。やっぱりごちそうがなくちゃ・・・。一番年長のティリー(Tilly)は、お母さんに代わって感謝祭のごちそうを作ってみようと決心します。でも初めてのこと、やっぱりそううまくはできません。どのお料理も、作っている間中、ちょっとおかしな匂いがしています・・・。でも、そうこうするうちに、2台の雪ぞリにあふれんばかりに乗り込んだ親戚の人たちが到着しました。そして、「あ、おばあちゃん!」「無事だったんだ!よかった!」

さて、ごちそうは? 大活躍でお料理したティリーは「上手にできなかった」と恥ずかしがりますが、ほとんどは十分な出来。ティリーは皆にたいそう感謝されました。バセット家の、いつも以上に思いやり深い愛情と感謝に満たされた感謝祭の夜が更けていきます。

まるで若草物語そのままのようなお話でしょう?

みなさまもHappy Thanksgiving! 楽しい、暖かい、美味しい週末をおすごしください!




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