お母さんと読む英語の絵本

読み聞かせにぴったりな英語絵本から、米国の子どもたちの世界をご紹介
子どもをバイリンガルに…とお考えのお母さんに

クリスマスプレゼントの決定打

2010-11-08 | from Silicon Valley


アメリカのクリスマス商戦の幕開けは「サンクスギビングが終わってから」というのが恒例です。サンクスギビング(11月第4木曜日)の翌日は「スーパーフライデイ」と呼ばれ、ショッピングモールや小売店、またオンラインでも大々的なセールが始まります。ところが今年は、なんと10月末から早くもセールが開始。この不況下、サンクスギビングからクリスマス当日までを数えるショッピングデイを少しでも多くして、これを売上増加につなげようという試みです。

ところで、このところシリコンバレーで人気急上昇、さまざまなメディアでももっぱらの話題となっている子供向け商品があります。初心者向けの”ペダルのない”自転車「自転車もどき(Like a Bike)」がそれです。

始めて自転車に乗る子どもは、車体の両側に小さな補助輪の付いたトレーニング用自転車から始める、というのがもう長い間のアメリカの常識でした。日本でも同じだと思います。トレーニング用の自転車も、もちろん本物と同じメタル製です。

ところが、その常識をくつがえして、補助輪どころかペダルまでもとってしまったのが"ペダルのない"自転車。メタルだけでなく、お洒落な木製まであります。どうするか?というと、足でけって車輪をまわし、勢いをつけて走らせて、乗ります。勢いさえつけば、地面から足を離しても自転車はどんどん進むというわけ。サドルの高ささえ調節すれば、歩けるようになるかならいかの2歳前後から乗れるといわれて、まだオムツをしているような月齢の子どもが乗っている画像も紹介されています。

自転車を乗りこなすのに必要なバランス感覚を養うには、補助輪をつけて練習するよりも、むしろペダルのない自転車で練習する方が進歩が速いと言われているのが人気の秘密。なにしろ「新しモノ好き」がゴマンと集まっているシリコンバレーですから、ひとたび評判になると、もうブームに火がつくのは時間の問題。この自転車、今年のクリスマスギフトの人気商品の一つになるのは間違いなさそうです。

親の悩みは値段が高いことでしょう。従来型の補助輪付自転車は大量に流通しているので、安いところではほんの数十ドルで買えますが、これに比べると、ペダルのない自転車は安くても150ドル、場合によると 300ドル超の価格がついている輸入品もあります。すでに日本でも売り出されているようですが、事情は同じ。不況下で小さくなる一方の親の財布にはやや痛手です。

ところが、そこは、さすがアメリカ!です。流行の兆しを報じた新聞記事には、自転車メーカーの技術者からのこんな実用的なアドバイスが載っていました。
「わざわざペダルのない自転車を新しく買わなくても大丈夫ですよ。従来のトレーニング用の自転車の補助輪とペダルを外しててしまえばいいのです。そうそう、サドルを下げるのを忘れないように!これで、ペダルのない自転車のできあがり、です。大丈夫!試してみてください。」





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