自然観察系ぷち旅日記 うにまるが行く!!

遅咲きのなんちゃってトラベラーうにまるが再び動き始めます。薔薇と化石と砂漠を巡る、自然観察系旅日記です。

水とともに生きる村〜インレー湖ボートツアー1〜

2019-08-18 07:00:00 | 蓮から始まるタイ・ミャンマー2019
おはようございます。

いよいよ今回の旅の目的であるインレー湖ボートツアーに参加したお話。盛り沢山すぎるツアーだったので、何回かに分けて報告したいと思います。地上ではなく水上を暮らしの場に選んだ人々の生活はとても興味深いものでした。

それでは本日は第一弾。
インレー湖での人々の暮らしに迫ってみようと思います。






楽しみにしていたボートツアー当日は、残念なことに雨スタート。



本来は日の出を見ながらボートで食べる予定の朝食は、宿の屋上になりました。


その分ゆっくり眠れたので、遊びすぎの体にはちょうど良かったかもしれません。

朝8時、船着場へ移動です。




雨季のミャンマー。雨は想定内といったところで、レンウェアーと雨傘がちゃんと用意されていました。



ニャウンシェの町からインレー湖までは運河で繋がっていて、そこを通ってインレー湖に入ります。



見えてきました。インレー湖です。

ひ、ひろーい!!!



長さ22km、幅10kmもあるといいます。そして、この湖の水上で、15万人もの人が暮らしているんだそうです。

さらに進んでいくと、見えてきたのが巨大な農園。水に浮かぶ浮き畑「ウォーターガーデン」です。





ここではトマトが栽培されていました。広い湖に広い浮き畑。

収穫されたトマトは運河で町まで運ばれて出荷されます。



青い内に収穫し赤く色づいてから出荷するそうです。


すごい量のトマトです!!
その生産量はなんとミャンマー1なんだとか…。

農場の中には作業小屋のようなものも見えますが、出荷作業は町の船着場あたりで行うようです。



畑の管理や収穫など、ほとんどボートの上から行うとのこと。湖の上に畑って!!!!!

初っ端からものすごい衝撃です!!

そして、湖の中央へと進んで行くとたくさんのボートが浮かんでいます。



何をしているのかなと見てみると、どうやら水草を取っている様子


実はこの水草こそが、湖の上の畑で土壌や肥料となっているというのだから驚きです。

そう、あの広大な浮き畑は水草の上に作られているんだそうです。

畑だけでなく、湖に建っている水上家屋もすべて浮草と藻を泥と一緒に固めて沈めたものの上に柱を打って立てるんだそうです。




インレー湖の水深は3〜5m。水の底は柔らかく家を支える柱を打ち込むには適していないんだそうです。そこで活躍するのが水草と藻。目から鱗の発想です。湖に暮らす人々が編み出した驚異の技です。

寺院やホテルなど、全ての建物がこの技法で建てられているとのこと。

インレー湖で暮らす人々はインダー族と呼ばれているのですが、この民族は独特の漁の仕方もあみだしました。



それがこちら。

フレーと呼ばれるボートの先端に立つ漁師。片足で器用に櫂を操り、円錐型の竹製の網を沈め、水底をかき回して浮き上がってきた魚を捉えると言うのです。

なんとも素晴らしいバランス感覚!!!!!



お、片足で船フレーを漕ぎなから近づいてきました♪



と思ったら、パフォーマンス料の徴収でした。

こちらの方は、伝統的な漁の様子を再現して見せてくださるパフォーマーなのです。

これがお仕事!!!


プロです。
船の先端でこんなポーズを取れるまでにはどれだけ訓練したのでしょうか???

なお、現在ではこの竹籠を使った漁は行われていないそうです。ですから竹籠をもっている方はパフォーマーと思った方が良いようです。

お金になるからやってるってところもあるんでしょうが、こんな風に伝統を残して行く方法もあるのかなって思ったりもします。

いろんなポーズを決めてくださり、
ありがとうございました。

こちらは現役漁師さん↓




足で櫂を裁くのは昔と変わらないようです。

インダー族にとってフレーはそれこそ足同然。





学校へ行くにも、買い物へ行くにも
働きに行くにも、フレーがなければお話になりません

そして、もう少し大きなボートならたくさんの荷物も運ぶことができます。







運河で町との行き来も楽々。

水上の暮らしは、なんといっても豊かな水にささえられています。

インレー湖の水はインダー族にとって、あらゆることに使われます。




しかし、自然とともに暮らしていた水上の生活も、近年では化学製品が多く使われるようになり、観光地として大きな水上ホテルもたくさんできた結果水質汚染が問題なっています。収入源である浮き畑も増えすぎ、今では規制があって土地代(?)は高騰しているんだとか。




水中から立つ電柱も、いたるところ張り巡らされていました。

手漕ぎのフレーが活躍していた時代はすぎ、今は動力付きのボートが高速で行き来しています。

びっくりしたのがその燃料の補給
燃料屋さんと思われる水上家屋↓



無造作に置かれた缶の中に入っているのが燃料と思われます。


これを上戸のようなものでポットに移して手渡し(笑)


そして、ボートの燃料タンクへ注ぎます。

インレー湖の生活は現在急速に近代化に向かっているようですが、生活の向上と伝統文化の継承が良バランスで着地点を見つけられたらいいなと…






湖の上での暮らしを選び、その土地に根付いた文化を築き上げてきたインダー族。ほんの少しかもしれないけれど、その暮らしを垣間見られたことは素晴らしい経験だっと思います。

次回はいよいよロータスシルク登場!!!

インダー族すごい!!!
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