本日は「幻の蓮糸」について
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そもそも糸を紡ぐってことには以前から興味があった自然観察系のわたし。
→繭玉から綿
→綿繰り
「衣食住」って言うけれど、その筆頭に輝くのが「衣」なわけです。昔はあまりに気にとめてなかったのですが、仕事がらみでカイコを育てたり、綿花を栽培したりしたことから、「衣」というものにありがたみを感じるようになりました。
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そして世界一周で出会った、今なお自給自足に近い暮らしをしている人々。彼女たちの暮らしを垣間見て感じだこと。
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→小さな村で感じた物のありがたさ
「衣」っていうのは脈々と続く人類の知恵の結晶であると同時に、それを作り出す女性たちの誇りなのかもしれないってこと。
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→バンドメイドな雑貨たち
で、今回出会ったのが「蓮の糸」
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ハスの花を眺めに行ったら、偶然にも「は蓮まつり」当日で、その中の展示の一つに「藕糸織(ぐうしおり)」があったのです。この藕糸織こそが「ロータスシルク」。
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ハスの茎を折って取り出した繊維を何本もよって紡いだ糸を使った織物なのです。
これがハスの繊維↓
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日本でも作っていらっしゃる方がいるんですが、本場はミャンマーのインレー湖と教えていただきました。
えええー。インレー湖って、いつかは行きたいと思っていた場所ではないですかっ!!!!
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写真はイメージです
調べてみると、インレー湖のボートツアーでは、族の漁を見て、寺院を巡り、葉巻や銀細工のお店とともに、このロータスシルクの工房を訪れるのが一般的なんだそうですよ。
幻の織物って言われているのは、生産量が少ないから。ハスの糸はとてもか弱く、織物にするのが至難の業なんです。ではなぜ、そんな産業がこの地に栄えたのか。それは商業的なものではなく、仏教国のミャンマーで僧侶に寄進する袈裟を作るため。
今でこそ観光の目玉になり、商売にもなっているよう(もちろんものすごく高価)ですが、本来は信仰心が生み出した、実に貴重な織物なのです。
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@バガン
自分を飾るための作業ではなく、仏に捧げるための作業。純粋な信仰心という清らかな美しさを感じてしまいます。
それにしてもアダムとイブの木の葉っぱや、ミロのビーナスの貝殻と言った自然の素材そのものから始まった「衣」の歴史。綿花や麻、芭蕉や、ハスに至るまで、人類はその地域の自然を実に上手に暮らしに取り入れてきたものだと感心させられます。
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素材から始まった衣装は、糸を取り出し織るという工程を経て、体に巻きつけられたり、裁断されて縫合されたり。途中で染めたり模様を入れたり…、どれもその土地の自然に根ざした発展を遂げてきたんだなあ…
実は「ハス祭り」、蓮の葉を使った草木染めにも挑戦してきましたよ。
色を定着させるための媒染という作業も知恵ですよね。そして媒染駅の種類によって、色はバリエーションを増すのです。
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今回は夏旅ということで、このストールは泣く泣くお留守番。
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代わりに蓮の実のネックレスを持ってきましたよ。
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ハス祭りの後に出かけた(詳しくはFacebookページで)徳島の蓮田で、無人販売されていたストラップをリメイクしてみました。
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これ付けてロータスシルクの工房を見学してきますよ。楽しみ〜!!
…というところで本日の記事はここまで。明日からいよいよ旅日記の始まりです。
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