道草備忘録

本サイト安彦良和WORLDとあまり関連のない「道草」的ページ。 SHINJIが時々関心を持ったことを備忘録として記録。

「宇宙戦争」見ました

2005-11-13 11:59:23 | MOVE
トム・クルーズとダコタの共演ということで見ました。
H.G.ウェルズの人気小説が原作のこの作品、「マイノリティ・リポート」でコンビを組んだスピルバーグが監督。

冒頭は登場人物の人間関係が今ひとつつかめなかった。なんとなく離婚した奥さんと、その子供を一時預かるという状況だろうな、とは思ったが、混乱したのはトムが息子と話すシーンで兄貴がどうのこうのと言うセリフがあるからなのだが、短い時間で状況を見ているものに把握させるためには、余計なセリフは混乱させるだけだな。

冒頭の人間関係の説明が終わると、すぐさま異星人の侵略が始まる。「インディペンデンスデイ」なんかは、冒頭ダラダラともったいぶっていたのでダルかった記憶があるのだが、その点は潔い。

そこから中盤まで(1時間くらい?)はドキドキ・ハラハラと急展開を楽しめる。ちょっと異星人のタコチックなマシン(劇中ではトライポットと呼ばれていたが、あまりにもベタなネーミング(笑))がチャチいというか、幼稚くさいというか、妙にリアル感がなかったので、現実に引き戻されストーリーにのめり込めないところがあった。でもまあ、慣れればどうということもないのだが。

中盤以降は、なんとなくどこかで見たような感じの映像と展開。マトリックスとかも思い出したが、ラストシーンまで主人公が逃げ惑う一般人に過ぎないので、この話どう決着つけんのヨ?と思って見ていたのだが、結末はなんと言うか、あっけないというか・・・。そういうオチかよ!?と脱力感と苦笑いで終了した。

1)全体的に記憶に残るような斬新な映像とか、ストーリー展開はなかった。

2)異星人が雷とともに地中に潜るというのは現実的にありえない(普通の生き物なら死ぬよね)

3)大昔から地中に侵略用マシーンを埋めておくくらいなら、人間が地上に現れ数を増やす前に地球を支配しておけばよかったのに。攻撃破壊によって無駄にエネルギーを消費することもなかったし、自らも危険にさらす必要もなく、地表を汚染することもなかった。とても非効率だと思った。そしてあまりにも気長な異星人だ。なんというか、何世代にも渡ってどのように侵略するか考えるのが好きな異星人という設定なのか?でもそんな遠大な計画を実行するのは、末代の子孫なわけだが・・・

4)異星人やマシーンのデザインがありがち。もう、ベタベタ。

5)ダコタの演技もぎゃーぎゃーパニくるだけで、勿体無い・・・

6)ラストのオチもなんだかなあ・・・。そういうのもアリかなあ~とも思えるが。

トータルで中盤までの展開はスピーディーで面白かった。後半は息切れ。特に映像・デザイン・演技に目を見張るものはないが、平均的なできばえ。見て損はしないけど、高いお金を払ってまで見る必要もない。レンタルで見るか、1500円DVDが出るまで待つのもいいかも知れない。