映画レ・ミゼラブル(2012年) ブルレイで見ました。
ジャン・バルジャンにヒュー・ジャックマン、ジャベールにラッセルクロウ、ファンテーヌにアン・ハサウェイ、コゼット(成人)にアマンダ・セイフライドという豪華キャスト。
ストーリーは妹の娘のために一切れのパンを盗んだ罪で19年も監獄で服役したジャン・バルジャン。
ようやく仮釈放となっても世間の風当たりは厳しく、今日を生き抜くにも困窮し夜もぐっすり眠ることができない日々が続く。
ある時教会の司教に助けられたジャンだったが、司教の施しを裏切り盗みを働くが、彼はそんなジャンを許し正しく生きることを諭す。そのような生き方に強く感銘を受けたジャンは全ての過去を捨て去り、生まれ変わることを決意する。
数年後、市長にまで上り詰めるジャンだったが、何の因果か再び現れたジャベールに正体を見やぶれられ、執拗に彼に迫る。
ジャンはある時自らの工場で働いていた女の娘コゼットをある経緯から引き取ることになり、コゼットとともにパリへと逃亡するのだった。
更に数年後、パリの下町で学生を中心とした革命の機運が高まる中、成長したコゼットが現れるが。。。
といったストーリー。
全編歌で構成されたミュージカル・ムービー。さすがに日本語吹き替えは用意されていません(笑
こういうタイプの映画を見たこと無い人は最初はちょっと違和感あるかも?
2時間半もある長丁場にもかかわらず最後まで飽きさせません。全体を通してかなり面白かったです。
オープニング囚人が船を引き上げるところから引きつけられてしまいました。
臨場感のあるセットとか、全編手抜き無く構成されていて、スタッフの意気込みが感じられました。
一方で、コゼットの母親がオバはんのやっかみで工場を追われ、風俗に身をやつして体壊して死んだり、学生による革命で子供が巻き添え食って殺されたりとか、革命の中心となった学生が皆殺しになったりとか、結構鬱な場面も多かったです。
しかしまあ、なんですな。パン一切れで19年も牢獄で虐待され、仮釈放後も迫害され貧困に苦しまなければならないとは、罰が重すぎませんかね?
その上執拗にストーキングするジャベール・・・自らが法と秩序を守る絶対的な正義の存在と疑わないドキュンが恐ろしすぎる。
なんとなく見ていると、コゼットがジャンを踏み台に、寄生する宿主を替えながら、最後は金持ちのイケメン・ボンボンをゲットして玉の輿に乗る肉食係女子の物語に思えてきました。
元々4時間くらいの長さがあるらしいので、2時間半にまとめてもかなり端折っているみたいですがね。
どの役者も気合い入っていていい感じの仕上がりでした。おすすめ。