430MHz帯のハイパワーモービル機FT712が調子が悪い。どうも送受信の周波数が少しずれているようで音がひずんでいる。
もう相当古い機械であと2年くらいの寿命の旧スプリアス機なのでもう捨てようと思っていた無線機です。
ダメ元でとりあえず開けてみようと中を見てみました。
昔のリグなので意外とシンプルで部品もチップ部品出ないのでちょっと真面目に見る気になった。
真ん中のシールドケースはVCO関係だと想像できるのでそのそばにあるクリスタルが基準発信だと想像できる。
クリスタルのソバにトリマーがあるのでこれで基準発信周波数を変えられそうなので試してみることにした。
どのくらいずれているかはいろいろ調べた結果4kHz上にずれているというのがわかったので周波数を少し下げられればなおりそう。
ダミーロードを付けて手持ちのオールモード機で聞きながら周波数を合わせてみる。FMモードだとわかりにくいのでオールモード機でSSBモードにしてゼロビートのところで合わせればいいはづ。
ローパワーで送信しながらトリマーをまわすとちゃんと周波数が動いてくれた。
オールモード機の表示でも約4kHzずれていたのでオールモード機を信用してそのリグにあわせました。
結果!
大成功で周波数はちゃんと正しくなりました。
ついでに、このリグは純正のマイクではないせいか変が浅めだったのでオーディオゲインが上がられないか基板を眺めていた。
ざっと見合わすと半固定抵抗は数個しかなくそのうちのどれかだろうと見当を付け、VCOに近い写真の真ん中の半固定ボリュームではないかと勝手に想像してちょっと動かしたら変調音が大きくなりました。
あっているかどうかはわからないがとりあえず実用レベルに復帰しました。
めでたしめでたし。
あとバックライトも切れているんだがこれを直そうとすると基板を外していかないといけないようなのでバックライトの修理はやめました。このままでも普通の室内の明るさだと支障はないため。
この機種はハイパワー機なんだがファンはなく大型の放熱板で放熱しているのでファンの音がしないので気に入っている。このくらいの放熱板だとこれで十分のようです。