苦楽の彼岸 山あるき 森あるき

こんにちは!umebocです。
主に近畿の山々をうめ子と2人で歩いています。

【19】アジアンタムブルー (角川文庫 お 49-2)

2008-11-24 | 
癌で恋人を亡くした主人公・山崎。エロ雑誌の編集者。
恋人の死を見取るニースでの1か月の日々。
尊敬する上司、SMの女王、中学のときの先輩。人との巡り会いにより、人は癒される。


エロ編集者という設定や、SMの女王の登場、そういった滑稽にみえる設定が、よりいっそうこの物語の悲しみを深くすることに生かされている。
卑怯な、感動を呼ぶ、そういう小説だと判断せず、主人公の心情などに、自分の過去、少年時代や未熟だった頃の心、好きな人との関係をオーバーラップさせて読む。
涙が出る。
慟哭の恋愛小説とオビには書かれていたが、近からずも遠からず。

アジアンタムブルー (角川文庫)/大崎 善生 umeboc好み度★★★☆☆


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