選抜第4位の海南大附属高校。
3年生が進学し、神奈川県内において、一番のチーム力低下に繋がったのは、この海南であった。
牧という偉大なキャプテン、精神的支柱、試合中、外においても絶対的な存在を失ったダメージは計り知れない。
また、インサイドが小粒な海南にとって、高砂、武藤のベテランコンビが、いなくなったのも大きかった。
智将高頭の脳裏にも、不安の2文字がよぎる。
(真田をスタメンで使うか、いや無理をさせるわけにはいかない。
やつは、シックスマンのほうが、より力を発揮する。ならば、どうする・・・。
清田をSFにするか、いや他にPGは見当たらない・・・。
頭が痛い・・・。
やはり、今のメンバーで、4アウトを完成させることが先決か・・・。)
新生海南を支えるのは、新キャプテン神宗一郎。
博多商大附属高校の牧瀬、湘北高校の三井が高校バスケ界を去った今、
名実ともにNo.1シューターといっても過言ではない。
副キャプテンに就任したのは、真田壮太。
喘息の持病がある海南のシックスマン。
神を支える参謀役でもあった。
ゲーム&ムードメーカーは、清田信長。
牧直々に後任を任され、新年からPGとして、ドリブル、パスのスキルの向上、視野の拡大を図っている。
順調な成長を見せるも、勝気な性格は変わらず、不安な一面も。
兼ねてより、PFで使われていたSGの小菅は、晴れてPFへとコンバートされ、
190cmの2年生センター大泉大丸は、高砂の技術を受け継いだ。
(外は清田、神、小菅か。インサイドは、大泉を使うか。
この3ヶ月間、高砂が指導してくれたおかげで、大泉はある程度目途がたった。とにかく、あと一人必要だ。)
高頭が抱いていた不安は、4月に入り、解消される。
ワンダー中と呼ばれた常盤中キャプテン上杉海斗が入部する。
「常盤中からきた上杉海斗です。ポジションは、センター以外ならどこでもいいです。」
県外の推薦を断り、海南を選んだ上杉。
「俺は、神さんと一緒に全国制覇をしたいと思っています。だから、1年からレギュラーを奪うつもりです。」
強気な発言。
「上杉いきがるなよ!ガルル。」
清田が早速牙を剥ける。
「清田さん。お久しぶりです。」
「知りあい?」
新キャプテン神が清田に問いかける。
「俺が3年生のとき、全中で対戦したんですよ。まぁ、勝ったのは俺たちだったけどね。」
自慢げに話す清田に海斗が答える。
「確かに清田さんのチームは強かったです。
あのとき、確か関東も2位で通過し、全国もベスト16くらいでしたっけ?」
「おう、そうだ。よく覚えているな。」
「初めての公式戦だったんで、よく覚えているんです。」
「確か、清田さんとは関東の準決勝で当たって、うちが負けたんですよね。
15点くらいつけられましたよね。」
「俺たちのほうが、レベルは上だったからな!!」
「ただ、俺らは全員2年生でしたし、人数も限られていました。
ファウルをしてはいけないというかなり制約された中でのバスケだったので、
あれは本当の実力ではありませんでしたよ。」
「何!?負け惜しみか!?」
「なんなら、今勝負しますか?」
そのやり取りに神が割って入る。
「海斗でいいかな?」
「はい!キャプテン!」
「威勢がいいところは信長にそっくりだな。」
笑う神。
「なっ!」
顔を赤らめる海斗。
「神さん、上杉と一緒にしないで下さいよ。」
「信長だって、入部早々牧さんに噛み付いただろ?俺を抜けるのは、全国の超一流ガードだけだって。」
「そっそれはもう時効ですって。」
慌てる清田。
「お互いをライバル視するのはいいよ。相互のレベルアップにも繋がるからね。
でも、協調性を乱すのはよくない。まずは、仲間意識を高め、チームをレベルアップさせる。
君たちの敵は、チーム内ではなく、全国の強敵たちだからね。
特にうちは、今まで3年生に依存していた部分が多いから、チームワークが何より大切だ。」
「はい!」
「わかりましたよ。神さん。」
しぶしぶ返答する清田。
「海南が全国を制覇したあと、No.1を決めればいいよ。」
「はい!!」
だが・・・。
『バス!』
「バカ!そこは俺に戻せ!!」
「違いますって、ここは強引にでも点を獲りにいかないと!!」
「何だと!!」
「何ですか!!」
「俺のいったことは全く理解していない・・・か。」
苦笑いの神。
「あのくらい元気があるほうがいいさ。」
後ろから肩を叩くのは、真田。
『パタパタ・・・。』
(うむ。新チーム云々より、まずはチームワークを構築せねばいかんか。これは、相当肩が凝りそうだな。)
高頭は苦笑した。
続く。
3年生が進学し、神奈川県内において、一番のチーム力低下に繋がったのは、この海南であった。
牧という偉大なキャプテン、精神的支柱、試合中、外においても絶対的な存在を失ったダメージは計り知れない。
また、インサイドが小粒な海南にとって、高砂、武藤のベテランコンビが、いなくなったのも大きかった。
智将高頭の脳裏にも、不安の2文字がよぎる。
(真田をスタメンで使うか、いや無理をさせるわけにはいかない。
やつは、シックスマンのほうが、より力を発揮する。ならば、どうする・・・。
清田をSFにするか、いや他にPGは見当たらない・・・。
頭が痛い・・・。
やはり、今のメンバーで、4アウトを完成させることが先決か・・・。)
新生海南を支えるのは、新キャプテン神宗一郎。
博多商大附属高校の牧瀬、湘北高校の三井が高校バスケ界を去った今、
名実ともにNo.1シューターといっても過言ではない。
副キャプテンに就任したのは、真田壮太。
喘息の持病がある海南のシックスマン。
神を支える参謀役でもあった。
ゲーム&ムードメーカーは、清田信長。
牧直々に後任を任され、新年からPGとして、ドリブル、パスのスキルの向上、視野の拡大を図っている。
順調な成長を見せるも、勝気な性格は変わらず、不安な一面も。
兼ねてより、PFで使われていたSGの小菅は、晴れてPFへとコンバートされ、
190cmの2年生センター大泉大丸は、高砂の技術を受け継いだ。
(外は清田、神、小菅か。インサイドは、大泉を使うか。
この3ヶ月間、高砂が指導してくれたおかげで、大泉はある程度目途がたった。とにかく、あと一人必要だ。)
高頭が抱いていた不安は、4月に入り、解消される。
ワンダー中と呼ばれた常盤中キャプテン上杉海斗が入部する。
「常盤中からきた上杉海斗です。ポジションは、センター以外ならどこでもいいです。」
県外の推薦を断り、海南を選んだ上杉。
「俺は、神さんと一緒に全国制覇をしたいと思っています。だから、1年からレギュラーを奪うつもりです。」
強気な発言。
「上杉いきがるなよ!ガルル。」
清田が早速牙を剥ける。
「清田さん。お久しぶりです。」
「知りあい?」
新キャプテン神が清田に問いかける。
「俺が3年生のとき、全中で対戦したんですよ。まぁ、勝ったのは俺たちだったけどね。」
自慢げに話す清田に海斗が答える。
「確かに清田さんのチームは強かったです。
あのとき、確か関東も2位で通過し、全国もベスト16くらいでしたっけ?」
「おう、そうだ。よく覚えているな。」
「初めての公式戦だったんで、よく覚えているんです。」
「確か、清田さんとは関東の準決勝で当たって、うちが負けたんですよね。
15点くらいつけられましたよね。」
「俺たちのほうが、レベルは上だったからな!!」
「ただ、俺らは全員2年生でしたし、人数も限られていました。
ファウルをしてはいけないというかなり制約された中でのバスケだったので、
あれは本当の実力ではありませんでしたよ。」
「何!?負け惜しみか!?」
「なんなら、今勝負しますか?」
そのやり取りに神が割って入る。
「海斗でいいかな?」
「はい!キャプテン!」
「威勢がいいところは信長にそっくりだな。」
笑う神。
「なっ!」
顔を赤らめる海斗。
「神さん、上杉と一緒にしないで下さいよ。」
「信長だって、入部早々牧さんに噛み付いただろ?俺を抜けるのは、全国の超一流ガードだけだって。」
「そっそれはもう時効ですって。」
慌てる清田。
「お互いをライバル視するのはいいよ。相互のレベルアップにも繋がるからね。
でも、協調性を乱すのはよくない。まずは、仲間意識を高め、チームをレベルアップさせる。
君たちの敵は、チーム内ではなく、全国の強敵たちだからね。
特にうちは、今まで3年生に依存していた部分が多いから、チームワークが何より大切だ。」
「はい!」
「わかりましたよ。神さん。」
しぶしぶ返答する清田。
「海南が全国を制覇したあと、No.1を決めればいいよ。」
「はい!!」
だが・・・。
『バス!』
「バカ!そこは俺に戻せ!!」
「違いますって、ここは強引にでも点を獲りにいかないと!!」
「何だと!!」
「何ですか!!」
「俺のいったことは全く理解していない・・・か。」
苦笑いの神。
「あのくらい元気があるほうがいいさ。」
後ろから肩を叩くのは、真田。
『パタパタ・・・。』
(うむ。新チーム云々より、まずはチームワークを構築せねばいかんか。これは、相当肩が凝りそうだな。)
高頭は苦笑した。
続く。
ジンジンは、人一倍の努力と挫折を経験しているので、ある意味、牧さんよりは親しみやすいキャプテンかもしれませんね。
スラダンキャラを際立たせるオリジナルキャラをドンドン投入していきますよ!