陵南 79
湘北 75
第3Qも残り1分、一進一退のシーソーゲームを展開している。
「リョータ!落ち着いて!確実に1本!」
「パスまわしていこう!」
(残り1分、同点で第4Qを迎えたいところだな。最悪でも1ゴール差だ。)
ゆっくりとしたドリブル。
小さく右手の人差し指をあげた。
「1本!確実にいくぞ!!」
「おう!!」
「はい!!」
「いいわ!リョータも冷静よ!!」
「こっちだ!リョーちん!!」
ローポスト、絶妙なポジションを取った桜木が宮城を呼ぶ。
だが。
『キュッ!』
山岡がパスをさせまいと、パスコースを塞ぐ。
(ちっ。)
ならばと、バックロールから、山岡を抜き去ろうとする。
『ダム!』
『キュッキュ!』
「山岡がナイスディフェンスだーーー!!」
「宮城が抜けない!!」
(!!)
(にやっ。)
「おっ!拓真がナイスディフェンスや!!」
「山岡のやつ、ようやく完全に試合に集中したか。遅すぎる!!」
と田岡。
(くそ!いいディフェンスしてやがる!)
「宮城さん!」
「柳!」
Vカットから、上杉を振り切り、柳が宮城からボールを受け取る。
『キュ!』
小さい体をバネのように弾け飛ばす。
「速すぎる!!」
弓矢のように放たれた柳。
だが。
「上杉も負けていない!!」
大きく足を広げ、一瞬にして、柳に並ぶ。
(空斗!)
(まだまだ!)
『ダッダン!』
急ストップから、レッグスルー。
(交わした!!)
上杉との間に、若干の間が生じた。
(打たれる!!)
フェイダウェイシュートを放った。
『シュ!』
ボールは、上杉を超える。
「!!!」
だが。
『ティン!』
ボールに襲い掛かる黒い影がボールに触れた。
(大蔵!!)
「触ったーー!!」
「リバウンドだーー!!」
(読んでたか。)
と悔しそうな表情を見せる柳。
「よし!!」
田岡が拳を握る。
「ナイスチェックや!!」
彦一が叫ぶ。
「リバウンドーー!!」
越野が吼える。
「リバウンドよ!!」
湘北ベンチからも声があがる。
「桜木君!獲ってぇ!!」
『ピクッ!』
(ハルコさんの声援!!)
『ガシィ!』
ゴール下では、桜木と福田の激しいポジション争い。
「フク助!ハルコさんの愛は、お前には獲らせん!!」
「何を言っている!!」
『ガコッ!』
ボールがリングに当たり、白田の反対のポジションにボールが跳ねた。
(逆!)
つまり・・・。
「フクさーん!!」
「花道!!」
「うぉぉーー!!」
「どりゃーー!!」
ボールが激しく叩かれる音が響き渡る。
『バチィーーン!!』
「ゴール下を制するものは試合を制す!!」
赤い坊主がボールをもぎ取った。
『スッ。』
静かにボールサイドによる影。
「リョーちん!!」
桜木は、すかさず外へボールを出す動き。
「と見せかけて、自ら打つ!!」
振り向きざまのジャンプシュート。
打点はリバウンド時と変わらぬ高さ。
速すぎる桜木の跳躍。
福田は、膝を曲げるだけで精一杯であった。
「もらったーーー!!」
綺麗なフォーム。
得意の45°。
桜木のジャンプシュートが放たれた。
『シュ!』
だが。
静かに忍び寄っていた影が、日を浴びる。
福田の背後から、現れる鋭い眼光。
「セッセンドー!!!」
右手を懸命に伸ばす仙道の姿が、桜木の眼に映った。
『バチィン!!』
激しく叩きつけられるボール。
「仙道のブロックだ!!!」
「高い!!」
「桜木をブロックしやがった!!」
「なんてやつだーー!!!」
「打つと思ってたぜ。」
「ぐっ!!おっおのれーー!!」
ボールは、ワンバンドし、フリーのこの男の下へ。
「いや、まだツキは湘北にある!!!」
「流川がルーズを奪った!!!」
「ルカワ!ルカワ!ルカワ!」
(やべっ。)
着地と同時に、流川へと向かう仙道だが、間に合わない。
『キュッ!』
『ダム!!』
流川は力強いワンドリから、大きく空を舞った。
ボールを片手で掴み、大きく振りかぶる。
そして。
『バチィーーーン!!!』
「!!!」
「!!!」
「あぁぁぁ!!」
「うぉぉぉ!!」
「流川ーー!!!」
「流川先輩!!!」
陵南 79
湘北 75
続く。
湘北 75
第3Qも残り1分、一進一退のシーソーゲームを展開している。
「リョータ!落ち着いて!確実に1本!」
「パスまわしていこう!」
(残り1分、同点で第4Qを迎えたいところだな。最悪でも1ゴール差だ。)
ゆっくりとしたドリブル。
小さく右手の人差し指をあげた。
「1本!確実にいくぞ!!」
「おう!!」
「はい!!」
「いいわ!リョータも冷静よ!!」
「こっちだ!リョーちん!!」
ローポスト、絶妙なポジションを取った桜木が宮城を呼ぶ。
だが。
『キュッ!』
山岡がパスをさせまいと、パスコースを塞ぐ。
(ちっ。)
ならばと、バックロールから、山岡を抜き去ろうとする。
『ダム!』
『キュッキュ!』
「山岡がナイスディフェンスだーーー!!」
「宮城が抜けない!!」
(!!)
(にやっ。)
「おっ!拓真がナイスディフェンスや!!」
「山岡のやつ、ようやく完全に試合に集中したか。遅すぎる!!」
と田岡。
(くそ!いいディフェンスしてやがる!)
「宮城さん!」
「柳!」
Vカットから、上杉を振り切り、柳が宮城からボールを受け取る。
『キュ!』
小さい体をバネのように弾け飛ばす。
「速すぎる!!」
弓矢のように放たれた柳。
だが。
「上杉も負けていない!!」
大きく足を広げ、一瞬にして、柳に並ぶ。
(空斗!)
(まだまだ!)
『ダッダン!』
急ストップから、レッグスルー。
(交わした!!)
上杉との間に、若干の間が生じた。
(打たれる!!)
フェイダウェイシュートを放った。
『シュ!』
ボールは、上杉を超える。
「!!!」
だが。
『ティン!』
ボールに襲い掛かる黒い影がボールに触れた。
(大蔵!!)
「触ったーー!!」
「リバウンドだーー!!」
(読んでたか。)
と悔しそうな表情を見せる柳。
「よし!!」
田岡が拳を握る。
「ナイスチェックや!!」
彦一が叫ぶ。
「リバウンドーー!!」
越野が吼える。
「リバウンドよ!!」
湘北ベンチからも声があがる。
「桜木君!獲ってぇ!!」
『ピクッ!』
(ハルコさんの声援!!)
『ガシィ!』
ゴール下では、桜木と福田の激しいポジション争い。
「フク助!ハルコさんの愛は、お前には獲らせん!!」
「何を言っている!!」
『ガコッ!』
ボールがリングに当たり、白田の反対のポジションにボールが跳ねた。
(逆!)
つまり・・・。
「フクさーん!!」
「花道!!」
「うぉぉーー!!」
「どりゃーー!!」
ボールが激しく叩かれる音が響き渡る。
『バチィーーン!!』
「ゴール下を制するものは試合を制す!!」
赤い坊主がボールをもぎ取った。
『スッ。』
静かにボールサイドによる影。
「リョーちん!!」
桜木は、すかさず外へボールを出す動き。
「と見せかけて、自ら打つ!!」
振り向きざまのジャンプシュート。
打点はリバウンド時と変わらぬ高さ。
速すぎる桜木の跳躍。
福田は、膝を曲げるだけで精一杯であった。
「もらったーーー!!」
綺麗なフォーム。
得意の45°。
桜木のジャンプシュートが放たれた。
『シュ!』
だが。
静かに忍び寄っていた影が、日を浴びる。
福田の背後から、現れる鋭い眼光。
「セッセンドー!!!」
右手を懸命に伸ばす仙道の姿が、桜木の眼に映った。
『バチィン!!』
激しく叩きつけられるボール。
「仙道のブロックだ!!!」
「高い!!」
「桜木をブロックしやがった!!」
「なんてやつだーー!!!」
「打つと思ってたぜ。」
「ぐっ!!おっおのれーー!!」
ボールは、ワンバンドし、フリーのこの男の下へ。
「いや、まだツキは湘北にある!!!」
「流川がルーズを奪った!!!」
「ルカワ!ルカワ!ルカワ!」
(やべっ。)
着地と同時に、流川へと向かう仙道だが、間に合わない。
『キュッ!』
『ダム!!』
流川は力強いワンドリから、大きく空を舞った。
ボールを片手で掴み、大きく振りかぶる。
そして。
『バチィーーーン!!!』
「!!!」
「!!!」
「あぁぁぁ!!」
「うぉぉぉ!!」
「流川ーー!!!」
「流川先輩!!!」
陵南 79
湘北 75
続く。