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うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#222 【仙道の仕返し】

2009-11-09 | #09 湘北 県予選編
選抜県予選 決勝戦

陵南 0
湘北 2




先制点は、桜木が仙道をダブルクラッチで交わし、決めた。

そのプレーに未だ会場の興奮は収まらない。




「桜木君が、仙道君を交わした!!」

「意表をつかれたプレーとはいえ、今のダブルクラッチは見事よ。」

「ついに桜木君が仙道君を超える日が来たということですね!!」


『バシ!』


「1度交わしたぐらいで、大げさなこと言わないの!!」

(でも、初めて、あの仙道君を交わした。桜木君は、もの凄い速さで成長しているわ・・・。)




陵南のオフェンス。

湘北は、ハーフマンツーで構える。



PG仙道には、流川が立ちふさがる。

「ナイスパスだったな。」

「うるせー。」

「1人じゃ勝てないからパスか。」にこ。

「だまれ。」

流川の眼は燃えている。



ゴール下の桜木と福田。

「桜木。お前にしてはいいプレーだ。」

「ふん。フク助にもこの天才のプレーが理解できるのか。どうやら成長したようだな。ハッハッハ!」

「だが、俺にもできる。」

「負け惜しみをいいおって!!」

「見せてやる。」



「上杉ちゃんに聞いているよ。君を自分より、小さい相手だと思うなって。」

「昔も今も、俺の相手はみんな俺よりデカかった。だから、あんたが俺よりデカくても関係ないっす。」

「真っ向勝負といこうか。」

「望むところっす!」

身長差14cmミスマッチの山岡と柳。



「黒川勝負だ!」

「俺の相手は、俺自身だ。お前は関係ない。」

「なにっ!!俺は、お前から20得点10リバウンドを奪ってみせる!!」

「俺のプレーは、記録には残らない。そして、お前にも記録は残させない。」



「へへっ。キャプテン対決だな。」

「俺の仕事は、お前に仕事をさせないこと。」

「俺は、お前にも勝って、No.1ガードとNo.1キャプテン、2つの称号をいただくぜ!!」


少し離れたところで聞いている柳が苦笑いをしている。

(宮城さんも桜木さんと同じで、称号が好きなんだな。)




トップで、ドリブルをしながら、隙をうかがう仙道。


『キュ!』


山岡がトップに上がった瞬間、仙道が動いた。


『ダム!』


先程の流川同様、小細工なしの真っ向勝負で湘北ゴールを襲う。


『ダム!』


高速レッグスルーで、方向転換。


流川を振り切ろうとするも、流川はしぶとく仙道の進行方向を塞ぐ。


(なるほど。ディフェンスも成長が伺えるな。)


仙道は、一瞬後方に意識を集中させた。

それは、実際に後方を見たわけではない。


だが、流川は感じた。


(くる!!)



『キュッキュ!』


山岡が仙道の後ろについた。


『バシ!』


仙道がボールを掴む。


(後ろだろ!)


仙道が振り返る。


「仙道さん!」

山岡が仙道を呼ぶ。

と同時に、仙道の動きを読んでいた流川がパスコースに手を伸ばした。


『シュ。』


「!!!」


「!!」


「ふっ。」にこ。



パスフェイクであった。

山岡をも欺く完璧なパスフェイクに、流川は見事にかかった。



仙道の2歩目。


『ダン!』


力強くコートを蹴った。

ボールを片手で掴む。




「流川を抜いたーーー!!」

「仙道のダーーーーンク!!」




だが、仙道の前に立ちはだかる大きな壁。


「!!」


「キツネが抜かれるのは、お見通しだーーーー!!!」


桜木は、四肢を大きく広げ、シュートコース、パスコースを塞いだ。




「高いーーー!!!」

「あれじゃ、シュートが打てない!!」




前には桜木、後ろには流川。

仙道は、シュート、パスコース、全てを塞がれていた。


「しんどいな。」ぼそ。


小声を発すると仙道はかすかに体をくねらせた。


『クルッ。』


わずかにゴールに背を抜ける仙道。

そして、アーチの高いバックシュートを放つ。



「なにーー!!!」

ボールは、桜木の手の上を超えていく。



そして。



『スト。』


リングに触れることなく、ボールはネットを通過した。




「仙道のビッグプレーだーーー!!!」

「流川と桜木を交わしたーーー!!」

「仙道がやり返したぞーーー!!」




「仙道さん!アンビリーバブルやーーー!!さすがや!さすがや!!」

「仙道は、あのくらいで止められるプレイヤーではない。」

と田岡。




「さっきは、2対1でやられたけど、今度は1対2でやり返したぜ。」にこ。


「!!」


「上等だ!センドー!!」

と桜木。


「ぶっ倒す!!」

と流川。




「桜木君が、仙道君を止めにいったとき、福田君がフリーになっていた気がしたんですが・・・。」

「えぇ。そうね。」

「仙道君なら、パスしそうですが、見えなかったんですかね?」

「たぶん。彼なりのプライドがあったのかな?
2対1とはいえ、流川君と桜木君に抜かれたのは、プライドに触れた・・・。
だから、2人を抜いて、点を決めた。」

「ふーん。仙道君なら、チームを優先しそうですが・・・。」

「彼らと戦うのは、これが最後。少しくらい、わがままになってもいいんじゃないかしら。」

(いや違うかな?単純に桜木君と勝負がしたかった・・・それだけかしら。)

そういうと弥生は、少し笑った。




「こらぁ!センドー!!次は、シュートすら打たせねぇ!!」

「今のお前のブロックは、正直驚いたぜ。一瞬、ひやっとした。」

「ぬっ。そうだろ!!なんてったって、天才だからな!ハッハッハ!!」

「だが、福田がガラ空きだったぜ。」

「なぬっ。」

「次はパスするぜ。」


自軍コートに戻る仙道の背中を見つめる桜木と流川。


(センドーめ。この天才を侮辱しおって!!)


(やられたら、やり返す。・・・・・・じゃなくて、とめる。)


仙道が、流川、桜木に対抗し、2人を抜いて、得点をあげた。

複雑な三角関係は、ますますヒートアップする。



陵南 2
湘北 2







続く。


2 コメント

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Unknown (山口)
2009-11-09 18:28:07
お久しぶりです。
見ているだけで興奮します。

桜木の成長には驚きです。

また更新楽しみにしています。
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おはようございます (うまだんく)
2009-11-10 07:11:51
山口さん

桜木は、運動能力も高く、伸びしろもたくさんありましたからね。なによりも、吸収力もあり、ドンドン成長していきます。
ただ、精神的にはまだ幼いようです。

今度ともよろしくお願いいたします。
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