中国旅行の話、前回は船を降りたところで一人の男性が近づいてきたところまででした。時は4年前のことです。一昨日書いた8年前の韓国旅行の時よりは、韓国語はずっと上達していました。
で、この男性朝鮮語(中国国内では韓国語と言わずにこう言わせてもらいましょう)で話しかけてきました。「自分は大連市内の朝鮮族商人の雇われ者だ。あるじは中国産の食材をこのフェリーで韓国に運んで商売をしている。ところが運べる量は一人あたりで制限がある。今度あなたが韓国に帰る時、5つの品物を運んでほしい。二百元御礼をする、家に泊まってもらってもいい。」

外国に来て見ず知らずの人にこんな事言われて、「はい、わかりました」なんて簡単に言えるでしょうか?安易に引き受けたら麻薬だったりして、死刑になった人だっているわけです。まず私は自分が日本人であるという事を伝えました。そしてもう少し詳しくいろいろ聞いてみました。何を運ぶのか?ごま油と唐辛子と、あとなんだったか忘れたけれどなにしろ日用食材でした。人から頼まれて運んだ事がわかっても大丈夫なのかと聞くと、一人あたりの量が決まっているだけであって、旅行者が運んでも全然問題ない、あるじの家にはそういう人がたくさん泊まっている、との事でした。本当であれば特に危ない事はなさそうです。何よりもホームステイできるという事が魅力的でした。とにかくお金のない旅行だったので、できるだけホテルには泊まりたくなかったのです。

それでこう思いました。「その家に行って様子を見てみよう、やばそうなら逃げちゃえばいいや」
ということで了解したのです。商人の娘さんという人が家まで連れて行ってくれました。はじめて歩く中国の街は「大陸」っていう感じでしたね。信号機なんかありません。大通りを皆平気で渡っていきます。路面電車もはしっていました。一度書きましたけれど私は路面電車大好き人間ですので、これはうれしかったです。商人の家というのは、港から歩いていけるところのアパートにありました。

で、このあと私は大連の街に出たわけなのですが、その事は次回書きます。今日はこの商人の家の事についてだけ。夕方街から帰ってくると、夕食の準備が出来ていました。韓国の家の食卓とほとんど変わりません。キムチとかテンジャンチゲとかが並んでいます。あるじで商人と思われる人も座っていました。私が挨拶をするとこころよく受け答えしてくれました。テレビには韓国の放送が流れています。
食事が始まりました。たくさんお食べなさい、
そう言ってあるじは黙々と口に運んでいます。「私も一度日本に行った事あるよ、富士山にね」こんな会話をしていました。今のところ何か怪しい感じの事はありません。むしろごく普通の家庭です。
家にはご夫人と思われる人、そして先ほどの娘さん、あともう一人の女性がいます。食事の後も私は韓国のテレビを見ていました。なんかすっかりリラックスしちゃっています。家の人たちは、こんな事日常茶飯事といった感じで、私がいる事など気にもとめていません。この日は旅の疲れからか、ぐっすり眠ってしまいました。
つづく
で、この男性朝鮮語(中国国内では韓国語と言わずにこう言わせてもらいましょう)で話しかけてきました。「自分は大連市内の朝鮮族商人の雇われ者だ。あるじは中国産の食材をこのフェリーで韓国に運んで商売をしている。ところが運べる量は一人あたりで制限がある。今度あなたが韓国に帰る時、5つの品物を運んでほしい。二百元御礼をする、家に泊まってもらってもいい。」

外国に来て見ず知らずの人にこんな事言われて、「はい、わかりました」なんて簡単に言えるでしょうか?安易に引き受けたら麻薬だったりして、死刑になった人だっているわけです。まず私は自分が日本人であるという事を伝えました。そしてもう少し詳しくいろいろ聞いてみました。何を運ぶのか?ごま油と唐辛子と、あとなんだったか忘れたけれどなにしろ日用食材でした。人から頼まれて運んだ事がわかっても大丈夫なのかと聞くと、一人あたりの量が決まっているだけであって、旅行者が運んでも全然問題ない、あるじの家にはそういう人がたくさん泊まっている、との事でした。本当であれば特に危ない事はなさそうです。何よりもホームステイできるという事が魅力的でした。とにかくお金のない旅行だったので、できるだけホテルには泊まりたくなかったのです。

それでこう思いました。「その家に行って様子を見てみよう、やばそうなら逃げちゃえばいいや」


で、このあと私は大連の街に出たわけなのですが、その事は次回書きます。今日はこの商人の家の事についてだけ。夕方街から帰ってくると、夕食の準備が出来ていました。韓国の家の食卓とほとんど変わりません。キムチとかテンジャンチゲとかが並んでいます。あるじで商人と思われる人も座っていました。私が挨拶をするとこころよく受け答えしてくれました。テレビには韓国の放送が流れています。


家にはご夫人と思われる人、そして先ほどの娘さん、あともう一人の女性がいます。食事の後も私は韓国のテレビを見ていました。なんかすっかりリラックスしちゃっています。家の人たちは、こんな事日常茶飯事といった感じで、私がいる事など気にもとめていません。この日は旅の疲れからか、ぐっすり眠ってしまいました。

※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます